会社のあり方


HOW DO YOU LIKE SILICON VALLEY? | Google 本社 ツアー」を読んで。


Google本社ツアーは、いくつかのサイト
で読んだけど、読むたびにGoogleはすごいところなんだと痛感させられる。

社員の顔、仕事の成果とならんでいるのは、「Googleの頭の中」だ。おそろしく長いホワイトボードがあって、Googleが未来に何をするか、どんなことが起こるのか、それらがどういうつながりを持つのかがびっしり書き込まれている。これは、社員がいつでもどこでも好きな部分を消したり、書き足したりできる。Wikiと同じで、みんなが面白いと思うものがいつまでも残ったり、改良されていくのだろう。中にはここから実現したものもある。

ウェブだけでなくて現実の世界上のしくみでもWikiのように考えを共有してしまう、話に聞けばふうんと思うけど、コレを実際にやってるところがすごい。これと同じコトをしようと考える会社はどれだけあるか、そして実際に実行できるところは、と考えると。

この後、食事を食べた。有名な話だが、カフェの食事は社員にも来訪者にもすべてタダだ。これは、
・全員が食事の度に車の大移動をしたり、支払いをしたりする時間ロスをなくす
・来訪者へのプラスの印象を買う
としたら、十分見合う投資だ、ということで決まったそうだ。こういう風に、ちゃんと理由があり、結果が見合うことはWhy not?の精神でぱっぱと実現してしまう。

なんて合理的なんだろう。

理由があり結果が見合うことは全てぱっぱと実現。このスピード感。

何故、これほどまでにWhy not?と自由が徹底されているのだろうか。健康であること、出勤中もネットにつながり仕事ができること、必要な部品を待つ必要がないこと、ランチのための時間ロスがないこと、アパートのランドリーが使えない時間まで働いても心配しなくていいこと、これらはすべて、「余計なこと」に時間を使わず、ひたすら仕事だけをしていい、ということなのだ。これって、実は社員にとってものすごく「恐ろしい」ことなんじゃないのか?

仕事をすることが生きがいになっていれば、これほど優れた環境はないですが、その反面、仕事として捉えてる人にとってはこんな「恐ろしい」会社もないでしょうね。

この自由な環境は、通勤や食事、洗濯から健康から、公平な人事から、なんからなにまで、仕事が出来ないことを、ほかの誰のせいにもできない。このような環境の中で、自分を見失わずに働き続けることが、どれほど難しく、恐ろしく、どれほど楽しいことか、想像できるだろうか。

いつかはこういう環境で好きな仕事をめいいっぱいやって見れたらなぁ、と思う。