Twitterのススメ


4月に入ったくらいから、Web巡回してると「Twitter」なる言葉をみかけるようになってきて、巡回先のサイトでも使ってみてる人がちらほらと現れてきたので自分も使い始めてみて、はや3週間。

Twitterの盛り上がりは日を追うごとに大きくなり、ついにYahooニュースで紹介されるまでに至りました。そんなTwitterですが、まだ始めていない人にはどんなサービスなのかいまいち分かりにくいのと、どうやって始めたらいいか分からないで戸惑ってる人が結構いそうなので、Twitterについての紹介から使い方まで一通りまとめてみることにしました。

Twitterとは何か?


http://twitter.com/

Twitterとは「What are you doing ?」、日本語でいうと「今何してる?」を入力して、それを登録した友達と共有しあうサービスです。

一度の発言は140文字までってことで、長文をやりとりするような感じではなく、ちょっとした独り言程度の発言をぽつぽつとお互いつぶやいてて、たまーにちょっとした会話になったりする、そんな状態です。


英語圏のサービスでアメリカで流行っていたものを、ギークな人たちが日本でも使い始め、ブログで紹介されてじわじわと広がり、その手の新しいサービス好きが多いはてなで「はてなグループ::ついったー部」が作られ、どんどんついったーユーザーが増えていくうちに無事(?)日本語が問題なく使用できるようになり(以前はちょっと工夫しないと日本語が通らない場合があった)、ついったー関連のツールやクライアントソフト、便利なbotなどもどんどん増え、口コミでどんどん広まり、気づくとYahooニュースで紹介されていた、一言で言うとこんな感じの流れでここまで来ました。


過去90日間に書かれた、twitterを含む日本語のブログ記事を見ると、4月に入ってから毎日200近い数のブログでTwitterについての記事が書かれているのが分かります。
テクノラティ グラフ
このグラフをブログに貼ろう!


Twitterが、他のサービスと比較してどう違うのかを見てみると、

ブログ Mixi 2ch Twitter
誰が見ることができる? オープン クローズド オープン オープン
誰が書いたか 特定可 特定可 分からない 特定可
文章量 少〜多 少〜多 少〜中 〜140文字まで
アクセス頻度 数回/月〜数回/日 数レス〜数百レス/日 数〜数十発言/日

誰が見ることができるか?という点では、Mixi以外は全てオープンで誰でも見ることができます。ただ、Mixiはユーザー数が数百万人以上いて、「友人の友人まで」「友人まで」のようにアクセス制限をかけなければ数百万人に見られる可能性があることを考えると、クローズドとはいえかなりオープンに近い部分はあります。Twitterは基本的にオープンですが、友達同士でしか発言をみることができなくすることも可能です。

誰が書いたか、というのは、匿名掲示板である2ch以外では分かるようになっています。発言を見て、それを書いてる人はどういう人なのかを知ることができます。

発言の量(文章量)は、ブログやmixiでは特に制限はないので、1行から長文に至るまで自由に書くことができ、掲示板というスタイルな2chでは数行程度なことが普通でそれほど長文は書かれないでしょう。Twitterでは、1発言は140文字までというルールがあるので、長文を書くのには向いていません。

アクセス頻度で見ると、ブログやmixiは多くても日に数回くらいの更新(中には数十回などという人もいますが、非常に稀な存在)で、2chだと数十レス/日程度、多い人だと数百レス/日くらいでしょうか? Twitterは今自分が何をしているかを発言するサービスで、数〜数十発言/日くらいでしょうか?(中にはもっと発言している人もいますが(笑))


Twitterは、誰かが今何をしているのかつぶやいた発言が流れていく様を見るサービスなのですが、何故こんなに話題になって、はまっている人がたくさんいるのか? いったい何が楽しいのか? それについて自分が見てきた部分で紹介します。


気軽に見たい人をaddできる雰囲気


Twitterでは、基本的に発言はオープンで誰にでも見ることができます。

参加すると、自分のページが作られるのですが(例えば、私(ユーザー名:hejihogu)の場合だと「http://twitter.com/hejihogu」)、特に設定しなければ誰でもそのページを見ることができて、私の今までの発言や、私のついったーホーム(普段はここを見ている)で知り合いの発言がどう見えているのかを見ることができます。


私のついったーホームはこんな感じなのですが、

左側下に並んでいるのが私がこの人の発言を見てみたいと思って登録(add)したFriendsの人たちの発言です。右側にずらずらっと大量のアイコンが並んでいるのが見えますが、これは私がaddしたFriendsの人たちのアイコンになります。この記事を書いている時点で72人の人をaddしています。普段自分が見る画面では、Friends登録した人たちの発言が自動的に更新されて見ることができるようになっています。


これを見ると、mixiのマイミクを思い出す人が多いんじゃないかと思いますが、マイミクと違うのは相手に承認してもらうことなくこっちからaddするだけで自由にFriendsに登録できてしまうってところです。

基本的に発言がオープンで誰でも見られるので、自由にaddできるようになっているのだと思いますが、そのせいもあって「この人の発言を見てみたいな」って人を気軽にaddすることができます。


ここに一つ目の魅力があって、普段自分が読んでいるサイト(ブログ)を作っている人ってどんな人なんだろう? どんな生活してるんだろう?という興味を満たしてくれます。 まぁ、これは自分が読んでるサイトの中の人がTwitterをしてないと駄目だったりしますが、はてな界隈だと結構な率で購読してるサイトの人をTwitterで見かけたりします。

Twitterで繋がることで、いままでは一方的に見ているだけの関係だったのが、お互いの発言が見られるようになって双方向な関係になる、そんな繋がりの楽しさがあります。



また、自分はクローズドに知り合いの間だけでtwitterを使いたい、という人は、設定でfriends登録した人以外に発言を見えなくすることも可能です。


ゆるーいコミュニケーション


Twitterで今何をしてるかを発言するのは、メールによる1:1のやりとり、掲示板などによる多:多のやり取りとは違う、1:多(自分:大勢の誰か)のやりとりだと言えます。

特に誰かに向けて話しているわけじゃないんだけど、それを見た誰かが返信をくれることがある、そんなゆるーい感じのコミュニケーション。


チャットやメールだと、基本的に相手の発言に対して返事を返さなくてはならないので、常に注意を払っていなければなりませんが、Twitterのゆるーい感じのコミュニケーションでは、別に誰かに返事を返さなければならないってことはないので、気のむいたときに気になった発言につっこみを入れる、くらいのなんともいえない気楽さがあります。

逆に見てみると、ゆるーいんだけど、何か気になった発言があったらそれに返信を返すことができるという繋がり感があったりもして、いままでのコミュニケーションツールにはなかった、何か独特な雰囲気をかもし出しています。


Twitterの向こうの人の生活が見える


ある程度の人数(20人くらいかな?)を登録して、アクティブに発言してるFriendsの数が増えてくると、自分のついったーホームの画面を通してFriendsが生活してる様が見えてきます。

朝は「オハヨウ」から始まり、朝ごはんを食べて通学、通勤。お昼になると誰かれとなくお腹空いてきたコールが始まり(笑)お昼ご飯。午後に入って、おやつ食べたり、息抜きしてたり。夜になって出かける人、家に帰る人、夕ご飯などなど。そして、一人、また一人と「オヤスミ」と就寝していく。

Twitterの向こう側にいる人たちがなんとなく見えるような、そんな発言が毎日流れていきます。


海外で暮らしてる人がいたりすると昼夜逆転してたりして、世界の広さを感じられたりも(笑)


他にも、この前の休日、天気が良くて出かけようかなぁと思っていたら、Twitter上で「急に空が暗くなってきた」「雨降り出した」「うわっ、雷が!!」などの発言が。おや?と思って、窓から外を見てみたら、さっきまであんなに天気良かったのが遠くの空が真っ暗になってて、あっという間に雨雲がやってきました。

関東圏に住んでいる人が多いせいもあるのでしょうが、Twitterを通して天気が変わっていくのが感じられた非常に面白い体験でした。


情報源としてのTwitter


Twitterでの発言を見てると、自分が買ってきた本や見てるテレビ番組、サイト、ソーシャルブックマークした記事なんかを発言してる人がいます。

それを見て、「あ、あの本出たんだ」と新刊情報を知ったり、面白そうなサイトや記事を発見したり、また、自分のブログの記事がブックマークされるのをリアルタイムで見て「おっ!」と思ったり(笑)


また、ある特定の情報を発信し続ける便利なアカウントもいくつか存在していて、ニュースや天気予報、交通情報や地震情報、はてブのHotentryなんかを自動発信してくれてたりもします。これらのアカウントをaddしておけば、自動でそれらの情報を見ることができるようになります。


Twitterを始めてみよう


さて、Twitterがどんなサービスがだいたいの感じは分かったんじゃないかと思います。ここからは、Twitterを使ってみよう!と思った人向け。

Twitterは多くの開発者が使ってるだけあって、さまざまなツールやクライアントソフトが存在しています。また、いろんなIMと連携して使うこともできますが、まずはユーザー登録してWebで使う方法から試して見るのでオッケー。英語圏のサービスなので、登録画面は英語の説明になっていますが、登録さえしてしまえばほとんど英語を意識する必要はありません。


まずはTwitterのトップページから、

http://twitter.com/

画面右側の赤丸で囲った部分、「Join for Free!」をクリック。


登録画面になるので、以下を参考に必要情報を記入。

各項目は以下の内容でどうぞ。

  • Full Name : 名前ですが、ここに入れた名前があなたのユーザー画面で出ますので、本名を見られたくない場合にはUserNameといっしょにしてかまわないでしょう。半角英字で。
  • Create Username : あなたのユーザー名。半角英字で。スペースを入れてはいけません。
  • Create Password : パスワード。半角英字で6文字以上。
  • Retype Password : 上のパスワード再入力。
  • Email address : パスワードを忘れた場合の連絡先。
  • Time Zone : ポップアップから「(GMT+09:00) Tokyo」を選択。
  • Picture : 参照ボタンを押して、アイコン用の画像(最小48x48pixel以上のjpg, gif, png画像)を選択する。後からでも設定できます。
  • Enter the text displayed in the image above : 画像で見えている文字列を入力。

全て入力したら、Continue。



友達を招待する画面になるけど、別に招待しなくても問題ないので青字の「Skip this Step?」をクリック。


これで登録完了。


WebでTwitterを使うときはこの画面(http://twitter.com/home)が基本になります。一番上の右側に出ているメニューは

  • Home : ホーム画面へ。基本的にここを見ることになります。
  • Your profile : 過去ログを見ることができます。


赤丸の部分、With Friends(24h)は過去24時間のFriendsの発言、Previousは自分の過去発言を見られます。

  • Invite : 友達を招待します。別に招待制ではないので、招待されなくても勝手に登録して使えます。
  • Public timeline : 直前に公開された発言一覧が見れます。
  • Badges : ブログなどに貼り付け用のコードが出力されます。
  • Settings : 設定を行います。
  • Help : ヘルプ、もちろん英語です(笑)分からないことはたいてい日本語で探せますけどね。もしくはTwitter上で発言して聞いてしまうとか。
  • Sign out : サインアウト。


登録したら、最初にSettingsで自分に関する情報を登録しておきます。

すでに入力した情報以外に、以下の情報を登録できます。他のユーザーがあなたを登録するかどうか、参考にするためになるべく入力しておいた方がいいでしょう。

  • More Info URL : あなたのサイトのURL。ブログやサイトを持っていたら入力しておきましょう。他のユーザーがあなたを知るための参考になります。
  • One Line Bio : 自己紹介文。全角で80文字以内で、挨拶や趣味などを入れておくといいかも。
  • Location : あなたのいる場所。都道府県くらいまででいいでしょう。
  • Protect my updates : このチェックボックスをチェックすると、自分がFriendsに登録した人しか自分の発言が見えなくなります。クローズドな状態でTwitterを使いたい人向け。

これで、Twitterを使い始める準備は完了。


私のホーム画面で、Twitterの簡単な見方を説明しておきます。

「What are you doing?」とある部分が自分の発言用スペース。ここに自分が今何をしてるか入力して「Update」ボタンを押すと発言できます。

その下に並んでいるのが、自分の発言を含むFriendsの発言一覧。

右側の黄緑?な部分が自分に関する情報。

  • X Direct Messages : ダイレクトメッセージ。指定したユーザーとのダイレクトメッセージがここに記録されます。
  • X Favorite : 各発言の後ろについてる☆マークをクリックすると、お気に入りとしてここに記録されます。
  • X Friends : あなたが登録(add)した他のユーザーの数。下にアイコン一覧が出ています。
  • X Followers : あなたを登録しているユーザーの数。
  • X Updates : いままでの発言回数。
  • Send Notification to im or web-only : IM(インスタントメッセンジャー)を利用するか、Webを利用するかを選択できます。


さて、最初はFriendsもFollowersも0な状態だと思います。知り合いがTwitterをやってたら、その人を登録(add)する手もありますが、まだ一般的に広まってるとは言えないTwitter。でも、さきほど説明したように基本的にオープンな環境で自由にaddできる雰囲気があります。


はてなグループ::ついったー部では、自分をaddしてくれてもいいよ〜というユーザーのリストがありますので、そこから興味のある人をaddするのもいいでしょう。
はてなグループ::ついったー部 - Friends登録ご自由に
私もここに登録してて、自由にaddしてもらってかまいません。(http://twitter.com/hejihogu

また、各ユーザーページにあるFriendsアイコンから、各ユーザーページを渡り歩いて、興味が沸いた人をaddしてくのもいいでしょう。


Addする方法ですが、Twitterにログインした状態で、まだFriendsに登録していないユーザーページに行くと、右側のユーザー情報を現す部分にActionsという白い部分が現れます。ここのaddをクリックすればオッケー。


自分が誰かにaddされると、メールで通知がきます。その人のページを見に行って、興味が沸いたらaddしてみるといいでしょう。自分をaddしている人はFollowersをクリックすることで確認することができます。


また、すでにaddした人やfollowersな人のページに行くと、Actionsの内容が変わっています。

  • message : その人だけに見えるダイレクトメッセージを送ります。
  • nudge : 「なんか発言してよ!」と催促します。
  • leave/follow : followerを解除/設定
  • remove/add : friendsを解除/設定


他のユーザーをaddしてfriends登録していくと、そのユーザーがあなたのページを見に来てaddし返してくれたりします。そうやって、だんだんfriendsとfollowersの数が増えていきます。


addしてもらったからといって、必ずaddし返さなければならない、なんてルールはありませんので、相手のページを見てaddするかどうか判断してください。


friends登録は後から自由に変更できるので、とりあえず最初に2〜30人くらいaddして見ると、Twitterがどんな感じか分かると思います。


最後にもうひとつだけ。

Twitterを使っていると、「@hejihogu おはようございます」というように始めに「@ユーザー名」とついた発言をみかけることがあります。これはどういうことかというと、発言の始めに「@ユーザー名 」とつけることで、自分と「ユーザー名」のユーザー共通のfriendsにだけ見える発言を行うことができます。

誰かの発言に対して返信したいときにこれを使うと、自分と指定した「ユーザー名」ユーザーに共通のfriendsの間にしか見えない発言になるので、その発言を見てる側からすると誰に対してか分かりやすいし、意味不明な内容が少なくなります。

twitterでは何十人、何百人とfriends登録してる人が多くて、それぞれ別々な人を登録しているので、普通のチャットなどの感覚で誰かの発言に対して返答すると、その人を登録していない人にとっては意味不明な発言となってしまいます。「@ユーザー名」をつけて、返信相手を指定することで、こういった意味不明発言が減って、ある程度分かりやすいコミュニケーションを取れるようになります。


最初は使い方が分かりにくいですが、見てるうちになんとなく分かってくるかと思います。


こんな使い方もあるTwitter

  • MovaTwitter
    • 携帯からTwitterを使えるサイト。IDとパスワードを登録する必要があるので、at your own riskで。独自機能もあったりして、かなり便利です。
  • Twitter検索 : Search
    • twitter上の発言を検索することができます。自分の気になるキーワードを入れて検索することで、同じような事柄に興味を持つ人を見つけてaddしたりするのに使えます。

最後に


以上、ずいぶんと長くなりましたがTwitterを始めて見ようって人向けの紹介記事としてまとめてみました。


この記事ではあまり深い使い方について触れていませんが、IMを利用すればより快適にtwitterを利用できたりしますし、上記で紹介した以外にも多くのツールやTwitter関連サービスを行ってるサイトがあったりします。

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などを見れば、twitterについてのいろんな記事を見ることができます。


以前の記事( Twitterの楽しさと気をつけたいところ)でも書いたのですが、twitterでの発言は誰でも見ることが出来るということを忘れずに。あまりに不用意な発言は自分の首を絞めます。

また、ゆるい状態とはいえ、人と人とのコミュニケーションをなすサービスですから、勝手なマイルールを作って他人に強いたりするのはやめておきましょう。


なお、このエントリの続きで「Twitterを始めてからの話」ってのをアップしましたので、Twitterを登録してからの話として読んで見てください。



では、楽しいTwitterライフを!!