多機能 vs 単機能


ケータイが進化すればiPodやウォークマンが売れなくなる....って本当か!? - キャズムを超えろ!」を読んで。

多機能なデバイスが進化することで、単機能なデバイスの市場が奪われる、というのは机上ではよく聞く話。でも実際のところ、単機能デバイスの強みってものは相当大きくて、そう簡単には多機能デバイスに取ってかわられることはない。

* カメラつきケータイが普及しても、デジカメは売れ続けている。
* FAXモデム内蔵パソコンが普及しても、FAXは売れ続けた。
* 電卓内蔵携帯が普及しても、電卓は売れ続けている。
* ケータイ用ゲームが普及しても、ニンテンドーDSの売れ行きは止まらない。
* そして、音楽ケータイが普及しても、iPodは売れ続けている。

確かに、いろんなデバイスはどんどん多機能化する一方で、単機能のものも売れているって状況はありますね。


単機能商品の方が性能や利便性で優れることが多い、単機能商品でしか供給されないコンテンツがある、辺りが単機能デバイスが強い理由だと思いますが、あるラインを超えてしまえば、多機能デバイスに含まれる機能で満足してしまう人も増える。その辺はうまいこと住み分けが出来ているのかもしれません。

とまぁこういった話を裏付けるかのように、アメリカではWeb経由で友達や家族が公開した写真を受信・表示できるデジタル・フォトフレームがよく売れてる。「って、そんなもんPCでいいぢゃん!」というわけにはいかないのがハードウェアビジネスの面白いところなのである。

デジタルフォトフレーム、昔から欲しいけど、何か単機能の製品を買う気になれなかったりします。デジカメとかiPod touchに入ってるフォトフレーム機能でいいかなーと思ったり(笑)