「仕事をすれば仕事が増える」、いい場合と悪い場合


仕事をすると仕事が増える。 神戸炎集団・樋口新一「職業:受験生応援団団長」/ウェブリブログ」を読んで。

プロフェッショナルの流儀とかいうNHKの番組で, 仕事をしているときが一番頭が働くので、アイデアが浮かびやすいというようなことを放送していました。 仕事中にいろいろな事に気付き、その解決策を空き時間に考えるというパターンも多いものです。 結局、仕事をすれば、新しいことに気付いたり、アイデアが浮かんだりという機会が増えるので、ますます仕事が増えるということなのかと思います。

仕事に集中してるときってのは、頭の回転も速くなってて、ちょっとしたときに他の仕事の解決策に気づいたり、これからどうしたらいいかが次から次へと頭の中に浮かんで来たりという、仕事におけるゾーンとでも言うような状態になることがあります。

この状態になると、次から次へと仕事が繋がって行くので、どんどん仕事が増えて行くことになります。


これはいい意味での「仕事をすれば仕事が増える」。



一方、昔の職場での話ですが、「一旦頼まれ仕事をこなすとそいつはその仕事ができる奴だ、と認定される」→「次から次へと仕事が降り積もってくる」→「頑張ってこなせばこなすほど、「ああ、あいつはまだやれるんだな」と認定される」→「ますます仕事が振ってくるループ」→「仕事過多になってつぶれる」というパターンが何度も繰り返された結果、誰も頼まれ仕事をやりたがらなくなって逃げ回るようになってしまった(頼まれ仕事をやる=負け、というパターン学習)ってのを見たことがあります。


これは悪い意味での「仕事をすれば仕事が増える」。



自分のテンション、モチベーションを高めて、自己処理する仕事を増やして行くのはいいのですが、他人に仕事を割り振る側が一方的に与える仕事を増やし続けるってのは、職場の崩壊を招きかねません。

こうした「できる人に仕事が集中して、その人がつぶれる」って話は、どこでもありがちな話ですが、人件費削減で少ない人員でかつてと同じ様な仕事量をこなさなければならない今では、より集中度も高まってそう。