ネットでハンドル名を使い続ける訳


ウェブに日記をつづること - 理系兼業主婦日記」を読んで。


ブログに限らず、ウェブの利用の仕方はいろいろあって、いろんな人がウェブに何かを発信する使い方を見るのが好き。いろんな使い方の中に、自分が思いも寄らなかった使い方や、考えさせられることを見つけたりするから。


上記のエントリを読みながら、「《実名で書くこと》」と称された内容が気になり、自分の場合を考えてみる。


ウェブ上でハンドルを名乗る


もともとパソコン通信からネットに入った私の場合、インターネット上でもパソコン通信上で使っていたハンドル名を使うことになんの違和感も無かった。


私が使ってたパソコン通信ニフティサーブにおける私のIDは、確かRXM04555という何の変哲もない英数字の羅列で、フォーラムに参加する人々はIDではなく自分で好きな名前をハンドル名として名乗っていた。私はかつてからゲームなどでよく使っていた「へじほぐ」という名前をそのままパソコン通信におけるハンドル名として使うことにし、それはインターネットの時代になっても変わらずに今に至る。

この名前はセガのゲーム、「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」からとったもので、使い始めてもう15年以上になる。



私はネット上でブログ以外にも数多くのサービスを利用しているが、基本的に全てのサービスでへじほぐ、もしくはhejihoguというハンドル名を利用している。それが取れなかったとき以外は。

だから、ネットで「hejihogu」という単語で検索して出てくる検索結果のほとんどは私がネット上で行動した何かに結びついている。


実名を使わない訳


ネット上で実名を使わない訳は、昔からハンドル名を使って来ていてそこから改名するのもなんだし、実名で発信するメリットを感じられないからでもある。

日本でのネット利用を見ていると、実名でネットを利用して得られるメリットよりもデメリットの方が大きい人が大半に思える。



元々、名前を売るような仕事をしており、それに関する活動をネットでしているなら、ネットで実名を名乗ることには宣伝効果が期待できるが、一般人ならわざわざ自分の名前を広める必要はない。逆にネット上で何かトラブルになった時、実名を出しているとそこから個人情報を掴み易く、個人情報を悪用される恐れがある。

mixiを見てても、最初の頃は実名で登録してる人が結構居たけれど、mixi経由で痛い行動をしてる人が告発される事件が続いたからか、今はほとんどネット上でのオリジナルの名前を使ってる人ばかりになった印象がある。



実名とネット上での名前を分けて分離しておくってのは、ある意味でのリスク分散なのかもしれない。片方での被害がもう片方に及ばないための。


実名を知る人々


そんな訳でネット上では実名ではなくハンドルを使用しているものの、私がへじほぐ/hejihoguというハンドル名を名乗っていることを知っている人はそれなりに居たりする。



私の現実での知人の多くは、私がネット上でブログを書いていることを知っており、もちろんhejihoguというハンドル名を使っていることも知っている。彼らはもちろん私の実名も知っている。

また、ネット上で知り合った人でも、メールでやりとりし合った人やオフ会で実際に出会った人には、実名を伝えてる場合がある。連絡上、実名を出す必要があった場合や、オフ会用の名刺を切らしていて実名の名刺を渡したりした場合など。



結果、私の実名を知ってる人は軽く100人を超えるほど存在してることになるが、彼らがわざわざ私のハンドルと実名を合わせてネット上に書く様なことがないのと、私自身がネット上で自分の実名とハンドルが結びつく様なことはほとんど書いていないせいで、私のハンドルから実名を知ることはそう簡単にはできない。



今後、実名を出さなければならない事態や、出した方がメリットが大きい場合があれば、実名をだすかもしれないが、その時が来るまでは今のままハンドル名でのネット利用を続ける予定。