ブックマークコメントの必要性


俺的はてなブックマーク観 - おやじまんのだめだこりゃ日記」を読んで。

はてなブックマークについての話題。



はてなブックマークについてどう思うかが書かれていて、ブックマークコメントに疑問を持っているらしい。

しかし、ブ米はその存在意義がよくわからない。個人的なメモとして書いておくという使いかたならまだしも、それを有無をいわさず公開する意味があるのだろうかと思う。ブ米は「人の家の玄関に呼び出しベルをつけませんかといいつつ、つけちゃったら落書きOKなパネルもついてきちゃうサービス」という気がする。その落書きブ米パネルで落書きしている物同士がエントリ主そっちのけでコミュニケーションを取っていたりするのを見ると、ますます変な感じがする。そんな使いかただったら別途掲示板ででもやればいいのにと思う。

http://www.oyajiman.net/oyaji/item-2284.html

ブックマークコメントは公開と非公開(プライベード)を選べるので、「有無をいわさず公開」ってことはないです。



疑問をもたれているのは、あるブログ記事などについてのブックマークコメントが、その元ブログ記事をそっちのけにしてブックマークコメント同士でコミュニケーション取ってたりするのは変な感じがする、ということ。



逆に私からすると分からないのは、「そんな使い方だったら別途掲示板ででもやればいいのに」ってのが、ブックマークコメント欄だったらダメなのか?という点。あるブログ記事について語るのに、そのブログのコメント欄で語ろうが、ブックマークコメントで語ろうが、掲示板で語ろうが、自分のブログで語ろうが、私にはいっしょに思えます。

ここで挙げた例で違うのは、本ブログ記事のコメント欄で書いた場合のみ、書いたコメントの修正・削除などがブログ作者にゆだねられてしまうという点。それ以外の例では、書いたコメントは書いた本人が修正・削除の権限を持つか、自由に修正・削除できないか、です。



ブログ作者からしてみれば自分のコメント欄で語られた方が、自分の意に沿う編集ができます(荒らしや誹謗中傷などなら削除すればいいし、人に寄っては自分の意に沿わないコメントを掲載しない人もいるかもしれない)。これを嫌う人が、元ブログ記事のコメント欄以外の場所で書くってのは自由だし、またブックマークコメント同士や掲示板内、言及したブログ記事上でコミュニケーションとるのもまた自由でしょう。

まあ、自由だと言っても、書いたコメントについての責任は書いた本人にありますし、自由に書き込むことの出来る場に元ブログ記事への攻撃を書き込め、と言っている訳ではありませんが。



はてなブックマークのコメント一覧が何かと違和感をもたれやすいのは、はてなブックマーク登録アイコンなどを付けているサイトからはワンクリックで飛べるという感覚的に近い場所に、サイト管理人の権限が及ばない形で大勢のコメントが一覧で並んでいる。つまり、元記事から近い場所なのに自分(元記事作者)の自由にならない空間であり、多数の歯に衣を着せぬコメントが書き込まれることもある場所だからなのかもしれません。近くて見えてる場所から槍が飛んで来てるのにどうにもできない感覚。


さらに不思議なのは、その落書きパネルがブログも持たない人にも利用できてしまうことだ。そもそも自分の意見をブ米だけで述べる人がいるのはどういうことなのかよくわからないのだが、ここで後から変更可能という仕様が光り輝く。この仕様によって、ブ米はブログでの捨て台詞罵詈雑言コメントよりも素晴らしいレベルに到達している。後出しじゃんけんが出来る分便所の落書きよりサイテーでラブホテルの落書き帳よりたちが悪いのだ。責任の所在というか、自由と自分勝手を取り違えているというか、この仕様には賛同できない。というか、そんなにコメントがしたいのであれば、ニュースサイトのように自分で集める場所を作り自分の責任でやってほしいと思うのだが、どうか。

http://www.oyajiman.net/oyaji/item-2284.html

はてなブックマークを利用するのに何故ブログを持たなければいけないのかが良くわかりません。ブログを持つ=責任を持つ場所を持つってことでしょうか?



はてなブックマークコメントでコメントすることを責任の所在がない場所で書く、というような物言いをする人はたまに見掛けるが、はてなブックマークコメントだろうが、ブログだろうが、掲示板だろうが、書いたコメントの責任は書いた本人に帰属します。はてなブックマークコメントであれば、誰が書いたかちゃんとアカウントが分かるので、書いた内容の責任はそれを書いた人にある。

反論があったり、間違いを正したい時はそのはてなブックマークユーザーを名指ししてブクマコメントを引用して行えばいい。それが相手に読まれるか、またそれに対する反応があるかどうかは分からないが、それは元ブログ記事のコメント欄だって、その他の場所で書いたって変わらない。



ニュースサイトうんぬんで言えば、はてなブックマークの各個人ブックマークページはコメント付き羅列型ニュースサイトと同様です。



また、ブックマークのリンクをクリックしたときにブ米を強制的に見せる必要もない。便所の落書きをわざわざ拡声器を使って読み上げてもらわなくても結構だと思う。それこそブ米を見たい人が見ればいい仕様をデフォルトにするべきだろう。

http://www.oyajiman.net/oyaji/item-2284.html

中には便所の落書きのような書き込みもあるだろうが、参考になるコメントもいっぱいあります。

ブックマークコメント一覧表示が嫌だ、というのは、はてなブックマークにユーザーごとにブックマークコメント一覧を表示/非表示にするという機能があればいいんでしょうか?

一覧表示、非表示のどちらをデフォルトとするかはサービスを運営しているはてなの意思でもあるので、これが気に入らないのなら、はてなブックマークを見ない、くらいしか解決策は無さそうですが。


単純に力関係を見た場合、自分の意見(エントリ)に対して、コメントを書いた物が「後出しじゃんけん」出来るシステム仕様は主エントリとコメンテーターが対等になっていないように感じる。ブ米はコメンテーターがやりたい放題に出来る仕様と言っても良いのではないか。

http://www.oyajiman.net/oyaji/item-2284.html

この「後出しじゃんけん」ってのは別記事から

ブ米について言えば、ブログではコメントの修正はブログ主以外に出来ないのが一般的で、普通はコメント投稿者が勝手にコメントの変更をすることは出来ない。自分のコメントをコメント主が後から修正できてしまう点を「後出し」と表現したのだが、これがどうやら伝わってはいない。

http://www.oyajiman.net/oyaji/item-2286.html

ってことで、後出しというよりかは改変?ってことなのかな?


書いた物を後から自分に都合の良いように改変するというのは、ネット上で他人とコミュニケーションするときのモラル的な意味あいでやるべきではない行動だけど、それははてなブックマークコメントに限った話ではありません。この改変については過去に「ネットの記録を都合の良いように操作する人をみて - 北の大地から送る物欲日記」でも書いています。



ブログコメント欄は力関係がブログ主>コメンテーターとなっている場(ブログ主がコメンテーターのコメントを自由に修正・削除できるので)、はてなブックマークコメントはブログ主の力が及ばないが一ブックマーカーとして参加することはできる場。

ブックマーカーとしては100文字までしかコメントできないので、自分以外の全てのコメントに反応するのは不可能ですが、何もコメントに反応できるのはブックマークコメント上だけではありません。自分のブックマークコメントに反論記事URLを記載しておけば、自分のブログで多数のブックマークコメントに対して反応することも可能です。(「はてなブックマークコメントへのレス '081001〜'081005 - 北の大地から送る物欲日記」のような形で)

たかだかワンクリックで飛べる先にある反論を読みにこない人ってのは、要は言いっぱなしで書き捨ててる人であり、これははてなブックマークコメントに限らず、掲示板で書き捨ててる人、自分のブログで書き捨ててる人などといっしょです。


ブックマークコメントの必要性


私にとって、はてなブックマークコメントは、元ブログ記事主に対して気を使わずに書かれた素に近いコメントを読むことができるものであり、ブックマークコメント一覧を見ることで、全体的に元記事がどういう反応で見られているかを見渡すことができるものです。

数十以上のブックマークがついている場合、ブックマークコメントが全て好意的なコメントで埋まることはほぼ無く何かしらの反論やツッコミがあるものですし、ほぼ全てが反論で埋まっている場合は元記事に何らかの問題があるように見えます。そして、たいていの場合は賛否両論が飛び交っています。



ある記事について、一人一言(100文字以内)というコメントを一覧できる場ってのははてなブックマーク以外にはほぼ存在していないので、私にとっては大勢の反応を見るという意味で非常に有益な場となっていて、いろんな記事を見る際にかかせないものとなっています。



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