はてなブックマークの使いこなしとアルファなにがし


「アルファブックマーカー」というネタ語がいつのまにかまじめな検討対象として…(インタビュー断片) - mtx-hoge - 断片部」を読んで。


はてなブックマークの利用法、特にお気に入りに関する話題。


ノイズの多い人をシャットアウトして、注目に値する情報を掘り出してくれる人をマークするというやり方以外に、「関心」にフォーカスするなどして情報を洗練していく別の道があるんじゃないですか? そしてそれは、今みたいな「favりあってるブクマ超人と、favられないそれ以外の愚民」みたいな状況をもっといい方向に引っ張れると思いませんか?

「アルファブックマーカー」というネタ語がいつのまにかまじめな検討対象として…(インタビュー断片) - mtx-hoge - 断片部

そもそもノイズの多い人をシャットアウトしてないしなあ・・・、ってのは私自身の場合だけども。



はてブに現在利用できるタグ、コメント以外に「関心」という情報を付加して記録できる機能が付いたとして、人の関心そのものに興味を持つ人のノイズは減るとは思いますが、「favりあってるブクマ超人と、favられないそれ以外の愚民」みたいな状況は変わらないと思います。

多くの人にFavられる(お気に入りに入れられる)ってのは、その人が他の人が参照したくなる記事をいち早く、または数多くブックマークしてるからであって、Favられないのはその逆で常に遅く、または少ししかブックマークしていないから。ブックマークに関心情報を付加して、その人の関心という点からみた純度を上げられたとしても、この傾向には影響を及ぼさないでしょう。


自分のこととして、上にも書きましたけど、そういう人たちにとって必要なのは、方向性の定まった「情報収集」じゃなくて、何を知っていいかわからない場所から知識を拾って適切な形に積み上げていく「勉強」だと思うんですよ。そこを経てはじめて、「お気に入り、活用してますよ」という情報収集のステージがあるんじゃないかなと。

「アルファブックマーカー」というネタ語がいつのまにかまじめな検討対象として…(インタビュー断片) - mtx-hoge - 断片部

「勉強」と「情報収集」ってことで考えると、私は、いろいろ「情報収集」して、その中から有用そうな情報を学習することを「勉強」だと思うんですよ。

「勉強」してからじゃないと「情報収集」できないなんてことはないんじゃないかと。だって、自分の知らないことや他人の視点、考えだから「情報収集」する訳であって、もうすでに知ってる、分かってることなら「情報収集」なんてしないでそのままそれを「情報発信」すればいいんだし。


ブクマ活用してる方と、favられもしないものいわぬユーザーの間に、大きな断層があるんじゃないんですかね。「私はこんなふうにお気に入り活用してます、みんなも使ってみよう!」というのは、ちょっとお気楽なんじゃないの? と思います。

「アルファブックマーカー」というネタ語がいつのまにかまじめな検討対象として…(インタビュー断片) - mtx-hoge - 断片部

Favられないのは、人が参考になるなーと思うだけのブックマークを残していないだけであって、ブクマ活用、たぶんたくさんFavられているような人のことなんでしょうけど、そういう人達ははてなブックマークの使い方も含めて「情報収集」の能力に長けている、って点で大きな断層はあるでしょう。

巡回範囲が広い、マメに更新をチェックしている、興味があることの関連記事をたくさん読む、特定のジャンルをWeb上のさまざまなサービスを駆使して最新情報をチェックしている、などの「情報収集」の手法のひとつとして、はてブのお気に入りで他人が拾って来た記事を参考にするってのがあるんだと思います。あくまで、はてブお気に入りは「情報収集」手段のひとつであって、そこに過剰に期待したり、依存したりするものではありません。



「私はこんなふうにお気に入り活用してます、みんなも使ってみよう!」ってのは、読んだ人が参考にしたいと思ったら同じ様にやってみればいいし、たいしたことないな、とか自分の目的と違うと思ったのならスルーすればいい。別にその記事を書いた人に、それを読んだ人の面倒を全部見なくちゃいけないなんて義理は無い訳ですし。お気楽なんじゃないの?って言われても「は?」としか思えません。


アルファブックマーカーとか冗談でしょ、と思いたくなる。それって、ノイズを上手に回避してるS/N比の高い人ってことだし、アルファなんちゃらとか呼ぶのは暗に「ノイズの多いボンクラブックマーカーは知らないけど」っていう遮断をしてるわけだよ。この人はこういう刺激を与えてくれるのでお気に入りに入れてますっていう告白だって、「ノイズが多いのでfav外しました」みたいなアホの子発言の裏返しでしかない。

はたしてそれが、良心的なブックマーカーさんの望んでる世界なのだろうか。

ノイズの多いボンクラブックマーカーからも、その人のなしたことだけ(キャラではなくその人の関心そのもの)を掬い取っていけるほうが、全体がよくなるんじゃないの? と思いますけどね。

「アルファブックマーカー」というネタ語がいつのまにかまじめな検討対象として…(インタビュー断片) - mtx-hoge - 断片部

何かアルファブックマーカーって人達を敵対視してるのかもしれないけど、それは影響力の高いブックマーカー(≒お気に入られが多い)を周りがそう称してるだけのこと。

ノイズを上手に回避してるってのは、お気に入りの選択によってではなく、彼ら自身が多くの記事を拾い上げるときにノイズをうまくフィルタリング(心の目で)してるってことだと。



ヘビーブックマーカーを見てると、彼らの多くが参考にするのは全体から3users or 5usersのブックマークによって記事が浮かび上がってくる注目のエントリで、そのブックマークはアルファブックマーカーだろうがボンクラブックマーカーだろうがブックマークは1userにカウントされている。


「尻画像とか目がフィルタするから気にならない」「お気に入りの見てるものは脳内で文脈を補完できて楽しい」という超人寄りの使い方ができる人が、主に自分のブログで使いこなしを喧伝してるから、それにのせられて、その他大勢のアホの子が真似しようとして失敗してるんじゃないか。

「アルファブックマーカー」というネタ語がいつのまにかまじめな検討対象として…(インタビュー断片) - mtx-hoge - 断片部

超人寄りの使い方ってのがなんか想像上の産物でしかないような気がする。はてブを使いこなしてる人ってのは、単に現状のはてブでできることをうまく活用してるだけで、はてブに過度の期待をしてないんじゃないんだろうか。ブクマコメントに書いたままだけど。


関心の強弱も記録できるようになれば、よりその人の関心を追いかけられるようにはなるだろうけど、お気に入りを使いこなしてる人が求めているのはまとまった情報ってよりかは、より多くの関連情報という方向性。これはもちろん今までのはてブお気に入りの仕様だから、そういう使い方が多かったってのはある。

実装されていない機能を考え、提案するのはいいけど、間違った認識で現状の機能を使ってる人の使い方がおかしいよ!って主張はちょっと意味不明ぽい。いや、主張ではないのかもしれないけれど。