ブログをやっていて良かったこと


今週のお題は「ブログをやっていて良かったこと」です - はてなダイアリー日記」を読んで。

週刊はてな」で連載してるらしい「今週のお題」、今回のテーマが「ブログをやっていて良かったこと」ってことで、つらつらと書いてみます。


いつからブログを書き始めたか


ブログというのはウェブログの略で、時系列で出来事などをログ形式で書き残すスタイルのサイトの事を言いますが、日本だと日記スタイルで更新されるホームページが海外でのブログブームの前から流行っていました。

形式的には、ブログとほとんど変わらない日記形式なホームページ、昔は無料ブログサービスみたいなものは無かったし、ブログツールみたいな便利なツールも無かったので、HTMLを手打ちで更新していくスタイルで、日記形式のホームページを始めたのが1998年の5月くらいだったかと。



最初は当時使っていたプロバイダDTI上で公開していましたが、2003年くらいに自宅鯖を立ててMovableTypeをインストールしてブログ形式に変更してそこで2年ほど。そして、同時並行で2005年3月くらいから、ここはてなダイアリーでもブログを開いて、最初はお試しだったのがいつのまにかメインブログとなって今に至ります。



集中的に更新したり、半年くらい放置したり、なんてのを繰り返しつつ、なんだかんだでもう少しで自分のサイトを公開し始めて11年になります。日記形式をブログと言ってもかまわないのなら、もう11年ほどブログを続けている事になります。


そもそも何故ブログを始めたか


昔から、自分が好きなモノにはとことんのめり込んでしまうタイプな性格だったんですが、そういう性格で困るのは、自分と同レベルにその対象にのめり込んでいる人がいないと、同じ視点でその好きなモノを語れない、ということ。みんなが普通に話してるところ、一人だけテンション上がりっ放しで語りまくれば引かれるよね、って話です。

だから、いろんな好きなモノがあっても、その好きなモノへの想いは自分の中に溜め込むばかりで、なかなか外に向けて発散する場がありませんでした。そう、ネットが登場して、個人でホームページという情報発信の場を持てる様になるまでは。



普通なら、語っている内容に興味がある人でないと話を聞いてくれないところですが、ネット上で、ブログのような形で自分の好きなモノを語る分には、誰にうるさがられることもありません。

好きなだけ、好きな事を書ける。思うがままに、何時間もに渡って勢いで書いた文章をアップしてもいいし、一日に朝から晩まで使って十数本のエントリをアップしてもいい。仕事じゃないから、気が向いたときに、好きな様に書ける。



普段は、ずっとブレーキ踏みがちだった語りたいことを誰にも気兼ねせずに思いっきり語れる場、それがブログで、自分にとっては勝手に上がる自分のテンションをうまく放出する場として、無くてはならない場となっています。もう、ブログをやってて良かった、どころじゃなくて、無くてはならないくらい!ってほど。


ブログという場で遊ぶ


そんな訳で、私にとってはブログでエントリを書くのは、普通に息をするのと同じ様なものなんですが(だからこそ、10年以上も継続できる)、ずーっとブログを書いていると、ただ思うがままに書くのだけではつまらない、どうせブログというスタイルで自分の考えることを発信するのなら、ブログというスタイルでどういうことが出来るのかをいろいろ試して遊んでみよう、と思う様になりました。



あることを主張するのに文章を綴る訳ですが、同じ主張内容でも文章の書き方いかんで捉えられ方は随分と変わります。

読みやすい、読みにくい、分かりやすい、分かりにくい、これらは使う言葉の選び方、文章の中での統一、表現方法、過度に比喩を多用しない、など、自分で書いた文章を読んで手直ししつつ、どうやったら読んでくれる人に自分の考えていることとなるべく近い形で内容が伝わるだろうか?ということを考えながら、日々文章を書いています。

いいなー、と思うブログがあれば、積極的に話題に絡んでそれを吸収しようと思うし、逆に自分のブログを見て、何かを感じてくれる後続の人がいればそれはそれでとても嬉しい話です。



特に話題を決めてる訳じゃないので、自分が興味を持ったことで公開しても差し支えないと判断したものなら、なんでも取り上げます。

また、どれかの記事を読んでこのブログの購読者になってくれた人に対して、その人が興味を持ってなかったことについての記事でその人に興味を沸かせられたら言う事ない!!と思いつつ、何かを書くときには、それを全く知らない人でも、さらっと読めるような内容にすることが多いです。


ブログから得られるものを求めすぎない


ブログを書いて得られるリターンというと、分かりやすい物だとアクセスだったり、読んでくれた人の反応(コメント、トラックバックソーシャルブックマーク、スターなど)、アフィリエイトなどの収入的なもの、同じような趣味思考を持つ人々との交流などで、10年以上ブログを続けていて、ここはてなダイアリーに移動してからは、随分と購読者の人も増えてくださったおかげで、いろんなリターンが返ってくるようになりました。

でも、いつも忘れないでおきたいと思ってるのは、自分が書きたい事を書くのが先で、リターンを求めるためだけに何かを書く事はなるべくしないようにしよう、ということ。



長らくブログを続けて、数千エントリも書いていれば、どういう書き方がアクセスを呼んだり、大きな反応を得たりするか、ってところはおぼろげに見えてくるモノなのですが、見えて来たからといってそれを実際に実行に移すかどうかは別問題。

アクセスや反応、報酬を得るのがブログの第一目的なら間違いなくそれらを実行に移しますが(過去にその手の記事はいくつか書いています)、自分の手に余るアクセスや反応は多くの場合、不幸な結果に終わる(ブログを閉じる羽目になる)という事例を数多く目にして来ているので、ブログで何かを書くこと自体が第一目的な私の場合は、自分が書きたいように書いた結果として得られるアクセスや反応、報酬で十分満足してます。



まあ、そうはいいつつもいくつかのアフィリエイトなどにも手を出していますが、これは人を騙したりする事無く、書き手・読み手側に利益のある形でアフィリエイト的な物はどこまで追求しうるのだろう?という自分の中のブログテーマのひとつでもあるので、実験的に手を出してるにすぎません。

ブログだけで飯が食べられるのなら、そんな幸せなことはありませんが、まあ、まだ日本じゃそこまで行ける人はそうそうはいない、ってことでw


ブログをやっていて良かったこと


こんな風にブログがあって当たり前!な私ですが、ブログをやるってことは、自分の考えていることをネット上においておくってことで、そのネット上においておいた自分の分身のようなブログが、自分とフィーリングの合う人をじわじわと引き寄せてくれるってのが、一番のメリットかもしれません。

以前は、なかなか自分の好きな事を思いっきり語る事ができなかった私が、ネット上でなら多くの語り相手を見つけて、思う存分語り尽くす事ができるのですから。



これからブログを始めよう、って人は、ブログを一過性の流行ものと考えず、じっくりいくつも記事を書きためて行くスタイルで更新し続ければ、成長は遅いかもしれませんが、数年後には大きなリターンが得られているかもしれません。私もブログの反応大きくなったなあ、と意識する様になったのは、ブログ始めて8年ほどしてからでしたから。