iPhone4の発表を振り返って



http://www.apple.com/jp/iphone/

昨夜発表になったiPhone4、もう既にあちこちでニュースになってたり、どんな新機能を実装してるか紹介されてたりしますね。


すでに開発中のiPhone4がリークされてたのと同じだったので「全然サプライズが無い」とか書いちゃってる記事もありますが、サプライズなんてどうでもいいんですよ、実際の新しいiPhoneがどうなってるかを知りたいだけなんだからw


日本で発売になったiPhoneは、初代を飛ばしてiPhone3G、iPhone3GSですが、オリジナルiPhoneからの大きな飛躍と称された今度のiPhone4は本体のデザインが一新されているのと同様に中味もかなり進化してます。

iPhone4について、いろんな新機能の気になる部分を考察してみます。


日本語環境にとって嬉しい高解像度化


これはアップルのサイトで紹介されているRetinaディスプレイRetina:網膜)の紹介部分ですが、「960x640xすごい」ですよ。どんだけすごいんだw


まあ、冗談はおいといて、960x640ってのは今までのiPhoneの解像度480x320がちょうど縦横共に倍になった解像度で、iPadが1024x768なので結構それに近い解像度になりました。でも、画面サイズはいままでのままの3.5インチなので、とにかく細かいってことになります。

iPhoneを使っててwebブラウズしてる時には、見たい部分をダブルタップして拡大、もう一度ダブルタップして全体の様子に戻る、ってな感じで閲覧してます。拡大して見てるときは気にならないのですが、全体の様子を見てるときはもうちょっと画面解像度が高くて細かく表示してくれたらな・・・と思うことがよくありました。微妙に見えないのが気になるんですよね。今回のRetinaディスプレイなら、その辺はばっちりそう。


また、英語におけるアルファベットと違って、日本語におけるかな漢字は表示により高い解像度を必要とします。なんたって細かいので。そんな日本語が故に、高解像度化でいままでよりもよりいっそう読みやすくなることしきり。




カメラの進化っぷり


今では携帯電話に無くてはならない機能のひとつとなっているデジタルカメラは、5メガピクセル(裏面照射型センサー)+LEDフラッシュとビデオ通話用のインナーカメラがついています。画素数ではなく、写りにこだわったって辺りがいかにもアップルらしくて好印象。

iPhoneのカメラは国内の携帯電話のデジタルカメラと比べるとセンサーの画素数は小さいのですが、「携帯電話のカメラ」として見ると非常によくできてます。シャッターボタン&タッチでピント合わせのみのカメラアプリをさっと起動して撮影し、間違いなく最強であろうフォトビューワー(写真アプリ、のことですね)で快適に閲覧したり、メールに添付して送信したり。


iPhone3GSから対応してる動画撮影も、720pのHD動画(iPadで見るのにちょうどいいサイズなのがまたにくい)まで撮影できるだけでなく、iPhone4上で動画編集できるiMovieまで出るという。



ちょっと話し変わって、iPadを使っててiPhone3G〜iPhone3GSと違うなと感じるのはフォトビューワー(写真アプリ)を使ってるときで、それはiPhoneのフォトビューワーよりもずっと高解像度な写真を楽しめるという部分にあります。

iPhoneiPadのフォトビューワーがあれだけ高速に切替拡大縮小が自由自在に写真を閲覧できるってのは、母艦であるPC上のデータをそのまま転送しているのではなく、フォトビューワー用の閲覧ファイルを取り込み時に作成して、それを転送して読み込むことであれだけ高速な切替拡大縮小を可能としているのですが、iPhone3G, 3GSとiPadの取り込みサイズの差は見た感じ解像度差分の4倍?なのかな? とにかく、iPadではiPhone3G, 3GSより高解像度なサイズで写真を取り込んでるので、同じ写真を見るときでも感動度が違います。


で、iPhone4では、性能的にiPadと同様のフォトビューワー機能であることが想像できるので、たぶん写真を見た時に感じる感動もiPhone3G, 3GSよりiPadに近いものになってるはず。かなり期待大な部分です。


バッテリの持ちがいい


iPadにも搭載されているA4プロセッサを搭載して内部ボード部分がかなり小さくなったことで、バッテリ容量がアップ。


たぶん、一番使用頻度が高いのはBrowsing -3G、つまり外で3G回線を使ってのウェブブラウジングなんだけど、iPhone3GSのときの最大5時間からiPhone4では最大6時間と若干ではありますが伸びています。噂ではiPhoneOS、いやiOS4になってバッテリの持ちが伸びるって話も聞くので、より快適に使えるようになるかもしれません。

iOS4の進化


iPhone3G, 3GSそれに第2世代以降のiPod touchでは無料でアップデートできるiOS4では、マルチタスク対応(古い機種は一部対応なし)したり、フォルダ機能で多くのアプリをうまく整理する方法が追加されてたり、iBooksが実装されたり、Bluetoothワイアレスキーボードが使えるようになったり、などなど、山ほどの新機能が追加されています。

iPhoneを使ってて良かったなと思えるのは、OSのアップデートにきっちり対応してくれるところ。さすがに3年以上経った古い機種は最新OSアップデートから漏れたりもしますが、他社のスマートフォンでこれだけきっちりOSのアップデートに対応してるところはアップル以外に見たことありません。携帯電話だと、そもそもバグフィックス以外のOSのアップデートなんてないし。



iPhone4はこの新しいiOS4が搭載されてるiPhoneってことで、最初からアップデートなしに新機能を堪能できるのが楽しみ。


その他もろもろ


ついに実装された感のあるビデオ通話機能FaceTimeは、iPhone4&Wi-fi環境化限定ですが、写りは間違いなく良さそうですし、使える環境下なら楽しめそう。カメラをインナーとアウターで切り替えられるのもいいし。



容量が64GBくるかな?と思ってたら、16GBと32GBの二種類だけだったってのはちょっと残念だけど、バッテリを大量に積むためのスペースを作るためなんですかね。

まあ、今使ってる感覚だと32GBでなんとか使えてるので、なんとかなるかな?と思うも、カメラが高解像度してたり、写真アプリの取り込みが高解像度化してそうだったり、ビデオ機能も高解像度化してたり、アプリもフォルダ機能で大量に入れてもオッケーになってたり、と取り込んで使うデータの量が増えそうな予感もひしひしとします。来年のiPhone5?では64GB〜を期待したいところ。



あと、iPadに付いてるスクリーン回転ロックスイッチはiPhoneにも是非欲しかったのですが、ついていないようで残念。ソフトウェア的に対応してくれてもいいんだけどなー。



そんな感じで今回も素晴らしそうなiPhone4、日本での販売は今までどおりソフトバンクモバイルからで、6/15に予約開始、6/24発売ってスケジュールだそうです。値段とか販売店とかの発表はこれからってことなので、今後のニュースに期待。続報を待ちながら、どうやって三台目のiPhoneを手に入れるか考えるとします。