携帯電話とPC、どちらが主流になっていくのだろう?


asahi.com(朝日新聞社):10代、パソコン離れ…ネットは携帯で 東大教授ら調査 - ネット・ウイルス - デジタル」を読んで。

自宅でのパソコン(PC)を使ったインターネット利用時間(メールを含む)は20代以上の各年代で伸びている一方、10代では減っている

http://www.asahi.com/digital/internet/TKY201012110318.html

まず、そもそもの環境として、10代など若い世代は携帯電話を先に所有し、PCは家族共有のものや親の物を利用するというというのがあって、10代では携帯電話によるネット閲覧の時間が多くなるというのはごく自然な状況だと思う。


携帯電話とPCのインターネット利用の違い


PCを使えば携帯電話を使うよりも多くの情報量が得られるし、さまざまな作業が出来るけれども、無くてもかまわない or PCを使う環境が無くて便利さを知らない or PCを買う余裕がないなんて人も結構多そうで、ずっと携帯電話のみって人もいそう。

日本の場合は、なぜか携帯電話の方がコンテンツが豊富に用意されてる状況だったり(これは携帯電話は課金しやすいため、PCはコピーが広まりやすいと思われているため)、コミュニケーションを取るのが目的なら携帯電話でも十分というのもあったりして、あえてPCではなく携帯電話を選ぶという人も多そうだ。


情報は多くあれば多いほどいいって物でもなくて、絞り方を知らない人にとっては逆に少ない方がありがたいってのもある。画面が小さい携帯電話くらいの情報量で十分、それくらいが限界って人も。


どこでPCを使い始めるのか?


いつ、どこでPCに触れるか?(使い始めるか?)という事を考えると、

  1. 自宅にあるPC
  2. 学校の授業や課外活動などで使うPC
  3. インターネット喫茶などのPC
  4. 職場で業務を行うためのPC

辺りが考えられる。


「自宅にあるPC」というのは、1995年のwindows95ブーム、そしてその頃から普及しだしたインターネット効果で次第に自宅にPCがある家庭も増えてきてると思うが、一人に一台まで割り当る家庭はまだまだそうは無さそう。そして、自宅にPCが無いとそもそもPCに触れる機会がないままである。


「学校の授業や課外活動などで使うPC」というのは、最近は情報の授業が増えたことなどもあり、子供達は親よりもずっと早くからPCに触れているのかもしれない。ただ、学校で使うPCと家庭で使うPCというのは、往々にしてちょっとずれた存在になっていることも多い。

あと、小中高校までは授業で使うというのが主だろうけど、大学になるとレポートや卒論作成という目的でPCを所有する人がぐんと跳ね上がる。


「インターネット喫茶などのPC」というのはここ10年ほどで急速に広まった環境だが、自宅にPCがないからインターネット喫茶のPCを使う人って層はネット上でもちらほらと見かける。iPodが話題となり普及した頃の定番質問「iPodはPCが無くても使えますか?」「使えません」「じゃ、インターネット喫茶のPCで大丈夫ですか?」が思い出される。今もiPodiPhoneに変わって同様の質問を見たりするけど。


「職場で業務を行うためのPC」一昔前はここからPC歴がスタートする人も多かっただろうけど、最近はそこに至るまでのどこかでPCに触れてることが多いだろうから、ここからスタートって人はあまりいなさそう。



PCってのは、あれば便利で使い方を知っていればまさに魔法の箱みたいな道具だけれども、使い方が分からなければただの箱という使う人を選ぶ道具でもあるんですよね。スイッチ入れてチャンネルいじれば何かしらが見られるテレビとは違う。

そしてインターネットを活用するというのも、大半の場合には自らが何か行動して見たいものを探しに行ったり情報発信したりしないと始まらない場合が多い。



自分からチャレンジしていくタイプの人でないと、なかなかとっつきにくい道具なんだと思う>PC

今後の調査で、10代だけじゃなくて、20代〜30代までパソコンによるインターネット利用時間が減ってきたら、いよいよパソコンが携帯電話に取って代わられてるという状況になってるのかも。