コミュニティを全部ひとまとめにして認識する人たち
「忘却防止。 - コミュニティへの「帰属意識」ってどのように生まれるのだろう? - 毎日はてなを使ってはいるけれど」を読んで。
はてなを使い出してから、何年経ったろう。ダイアリーは3年だけど、アンテナ時代から含めれば4年くらいかな。
はてなは、他のWebサービスと違う何かがある。繋がりが出来やすいシステムなのか、集まってきてるユーザー層なのか、一風変わった社長率いる会社だからなのか。
はてなを使っている訳
はてなアンテナを最初に使い始めた頃は、そんなにはてなってのを意識してなかった。
はてなダイアリーを使い始めたときは、キーワードが面白いと思ったのを覚えてる。インターネットが面白いのは、いろんなテキスト中にあるリンクをクリックするだけで、次から次へといろんなページに飛べるってことにあると考えていて、ユーザーがみんなである言葉の説明を作り出していけるはてなキーワードのしくみがとても面白そうに見えて、ブログの移転先にはてなダイアリーを選んだ。
キーワードだけでなく、おとなり日記で似たような日記がリンクされてたり、はてな内であればリンクを貼ると自動トラックバックが飛んだりと、ユーザー同士がつながりやすくなる仕掛けがある上、はてなブックマーク、フォトライフ、マップ、などなど、さまざまなサービスがリリースされて、いろんなサービスを同じはてなIDで連携して使えるのが面白かった。
はてなの内と外から見る繋がり
ダイアリー、ブックマークでよく見かけるユーザーは、自然とその名前を覚えることになる。ただ、はてなのサービスだけでは、名前をよくみかけるユーザーから一歩進んだ関係になるのはなかなか無かったかも。ユーザー名を認識してる数だけなら数百人くらいいそうだけど、実際にダイアリーやブクマでコミュニケーションを取り合うほどなのはせいぜい数十名くらいだったし。
はてなのコミュニティの中にいると、繋がりやすいけれど、だからといってそう簡単に密な関係になるわけでもないというのが実感として分かる。でも、外からはてなを見ると、ものすごい強い繋がりを持ってるんじゃないかって風に見られるだろうな、ってのも分からなくは無い。
はてブコメントで同じような意見がいくつもつけば「あぁ、この人たちは仲がよくて、みんな示し合わせて同じようなコメントを書いているんだ」って思う人がいてもおかしくはない。実際には、それぞれのブックマーカーが自分の好きなようにコメントしてるのが、たまたま一致してるだけだったりするのだが、ブクマエントリ画面でずらっと並ぶとそう見えてしまう不思議。
同じキーワードを含む日記などが見られるため、はてな内では同じ事柄に言及している人をみつけやすい。同じ事柄について書いている人を眺めていれば、自然と話のあいそうな人も見つかって、ダイアリー同士で絡んだりするのも簡単にできる。他のブログサービスではなかなかないつながりやすさ。idを記すことで、簡単にそのユーザーに呼びかけたりもできる。
でも、このつながりやすさも、外から見ると「けまらしい」と感じられてしまうんだろうか。
コミュニティを全部ひとまとめにして認識する人たち
はてなのほとんどのサービスを使ってるヘビーはてなユーザーだけど、はてなへの帰属意識があるか?と言われたら、ちょっと考えてしまう。
一部のはてなユーザーとは、はてな外の場所でもコミュニケーションしてたりして親密になってたりするけど、あくまではてなでの出会いがきっかけだったというだけ。「はてなユーザー」という大きなくくりに対しての帰属意識はほとんどない。はてなの中には、いろんな思想のユーザーがいる。
これは、はてなに限った話ではなく、どのコミュニティでも同じなのだけど。
2ちゃんねるを使ってる人=にちゃんねらーとまとめてしまってよいのか?という話にも似てる。
そのWebサービスを使っている人をひとくくりにまとめるのは簡単だけど、にちゃんねらーは!とか、はてなユーザーは!というような対象をひとまとめにした物言いは、いったい誰のことを言ってるんだろう?っていつも思う。そういう言い方をする人には、対象のサービスを使ってる人は全部ひとまとめに見えているんだろうか? 同じ考え、思想を持った集団。
そんなのあるわけないんだけどなぁ。