あなたは何処のダレですか?


パソコン通信の思い出話から始まったこのやりとり、SNSへと話が流れてまいりました。

明日は明日の風が吹く - パソ通時代を思い出しながら今を考える。 [北の大地から送る物欲日記]


SNSに興味を持ち、日本でもGREEmixiというのがあるらしいってのを知って、知人に聞いてみたところ、mixiを使ってる人がひとりいたので紹介してもらって入ったのが使い始め。2004/09/15となっています。

ここでmixiに参加するに当たって、はたと悩んでしまったのがmixi内で使う名前。mixiでは本名とニックネームを登録できます。


ここで考えたのは、実名でやるのか、ネット上でのハンドル名を名乗るのかということ。


ネット上では実名とは違うハンドル名を名乗って参加する、というネット体験(パソコン通信から)を得てきた身としては、ネット上ではいつも名乗っているハンドル名「へじほぐ」で登録したいんだけど、どうもSNSは実名で使うのが一般的なんて意見も当時(2年ほど前)よく見ました。

結局、SNSは紹介制で知りあいから紹介してもらって参加する、紹介してもらった知り合いはネット上の知り合い(実際に何度も会ったことありますが、ネットで知り合ったという意味でネット上の知り合い)で、ハンドル名でお互いを呼ぶ仲なので、ハンドルを名乗って参加することにしました。

今にして思えば、実名で参加しているという人たちはネット上でハンドル名を介した知人を作るという経験があまりなく、SNSで初めてそういう場を経験したから実名で参加してたんでしょうね。



現実世界とネット世界で、私という個人は中身はいっしょなんですが、必ずしも両方の世界で同じ名前を名乗らなければならない、なんてことは無いと思うんですよね。むしろ別な方が面白い。

現実世界とネット世界で仮に同じ名前を名乗ったとして、何が嫌かというと現実世界の肩書き、所属、年齢、性別などの属性が現実世界からネット世界に持ち込まれることによって、その属性によるフィルターがかかった状態で見られてしまうということ。

ネットという仮想現実の世界で、別の自分としての行動を取る者同士が、現実ではあまり見せない本音も含めて語り合えるのがネットの魅力だと思うので、現実にあまりにも繋がってしまうと魅力半減じゃないかと。

うん、そうなんですよね。

普通では絶対に知り合いにはなれない様な関係にもかかわらず、距離・場所を飛び越えて知り合いを作れるのがネットのいいところ。知り合いになってから、実は私はこういう属性の人なんですけど、とか話すのは別にかまわないと思うけど、最初から私はこういう人!という現実世界の属性を持ち込むのは、面白さ半減だなぁ。


ただ、ネット世界がどんどんものすごい勢いで発展してきて、現実世界とネット世界が重なる部分が多くなってきている今、上に話したようなハンドルを名乗ってネット上の人物としてネット世界を楽しむってのは時代遅れな感覚になりつつあるのかもしれません。

事実、私のmixiマイミクシィ(知人リスト)もネットの知り合いと現実の知り合いが半々程度になっていますし。


こういうネットでのコミュニティを利用できる今の若者ってのは、関係を維持し続けるコストはものすごい減っていてちょっとうらやましかったり。若者よりちょっと上の世代な自分らだと、就職、引越し、などなどで疎遠になってしまった知人がかなりいますから。