同じ値段なら厚い方が好き


ある編集者の気になるノート : 薄い本が好きですか? 厚い本が好きですか?」を読んで。

僕が作っているビジネス書の分野でも、年々(というほど携わっていませんが)、「薄くて、軽くて(重さ・内容とも)、字が大きくて、余白が多い」本が増えており、またそれを支持する読者も増えているように思います。

リンク先で言われているように、「同じ内容なら、サクッと読める」にこしたことがない、というのが、まさにビジネス書が扱う知識・ノウハウなのでしょう。

とにかく情報過多で時間がない現代人にとって、必要な情報をなるべく手短に入手できる方が良いってことなんですかね?


音楽において、長い音楽そのものよりも、着うたに見られるようなサビなどの盛り上がる部分があればそれでいい、みたいな短い曲がもてはやされるってのと似たような傾向を感じます。
(関連記事:丸山茂雄の音楽予報 - 着うたはCDシングルの後継 その1


本を読んでて、あまりに短かかったり、大きな文字スカスカのスペースとかで記述されてたりすると、なんか中身が無い様に見えてイヤなのですが、世間一般の人のイメージではそうではないんでしょうかね。とにかく読みやすい方がイイ!とかなのかな?

僕は、読書には、大別して二種類あると思っています。

ひとつは、上の記事とも関連する「知る」ための読書。
もうひとつは、「味わう」ための読書です。

「知る」ための読書と「味わう」ための読書。


私の読み方だと、「味わう」ための読書っぽいですね。だから、必要最低限の情報しかなかったり、妙に読みやすくアレンジされたものは物足りなく思う、と。