やっと目覚めたiPod touchをいじってみた
Windows日本語版だと、購入時に掛かっているロック解除が解けないという呪いから逃れるのにほぼ1日かかってしまって、今日からやっとiPod touchをいろいろいじってみることができました。上は、もう二度と拝みたくない「ケーブル繋いで病」中の画面です。
(トラブルの状況、解決策は「北の大地から送る物欲日記 - WindowsでiPod touchが動かない?」をどうぞ)
では、触ってみていろいろ気づいた点をレビューっぽくまとめてみたいと思います。
接続からデータ転送まで
PCに接続中のiPod touchの画面。バッテリの残り表示が以前のiPodシリーズに比べるとよりグラフィカルな表示になっててかっこいい。まぁ、些細な部分なんですが、こういうデザインの積み重ねがアップル製品の良さだったり。あ、時間がずれたままだ(笑)
iPod touchはいままでのiPodのように自動同期させて使うか、手動で好きなコンテンツを選択して入れるかを選ぶことができます。ただし、iPod touchを外部記憶メディアとして使うことはできなくなっています。iPod専用。
私が購入したのは16GBですが、16GBと8GBで箱のiPod touch画像の映っているアーティストが違うみたいです。あちこちのサイトのレビューで2種類の箱があるのはそういうこと。使用可能領域の容量は、14.84GBと出ています。これは1000と1024の違いによる容量の誤差と、OSXが使ってる分を抜いた分を考慮して、自分が入れるコンテンツとして使える容量が14.84GBってことです。8GBモデルの場合だと、7GBをちょっと切るくらいなのかな?
Windows日本語版で今問題になっている「ケーブル繋いで病」以外にも、Windows版は復元に失敗してどうしようもなくなった、って報告もちらほら上がっているので、復元は様子をみた方がいいかもしれません。
音楽再生
今回の目玉は、iTunesについていたカバーフローというアルバムジャケット画像から曲を選ぶってギミックをiPod上でできるようにしたこと。新しいiPod nano 3GやClassicにも同様の機能が搭載されましたが、iPod touchのそれとはやはりかなり違います。滑らかさとジャケット映像の表示の綺麗さが格段に違う。
滑らかな動きと綺麗なジャケット映像が、パラパラめくってるだけでも楽しい気分にさせてくれます。
カバーフローには、音楽再生モードでiPod touchを横にすることで移行します。
曲再生中に縦にすると、再生中の曲のジャケット映像が表示されます。ここで、画面をタップすることで、リピート、シャッフル、曲の任意の位置への移動ができるようになってて、以前のiPodのようにメニューを何回も遡ったり、ボタンをクリックしたりせずに設定を変えられるようになったのは便利。
曲の表示は、プレイリスト、アーティスト、曲、アルバムなどのモードで表示できるのですが、日本語対応が弱いのが弱点。アルファベットで使う分にはものすごい便利なのですが、日本語のアーティスト名や曲名になると並びが・・・。カタカナ、ひらがなは順番になるのですが、漢字になるともうめちゃくちゃな順になってしまいます。ここが残念。
音質は、人によって感じ方が違うのであまり参考にならないかもしれませんが、5.5G iPod with video辺りと比べて大差ない気がします。音量が画面上でスライドしての変更なので、ちょっと音量変えたいってときは少し不便です。iPhoneは確かスライドバーみたいなのがついてて、そこで音量変更が可能だったはずですが、iPod touchはホームボタンとスリープボタンくらいしかないので、画面見ずに音量を変更することはできません。
ビデオ再生
今までのiPodと大きく変わった点の一つがビデオ再生のクオリティ。液晶がiPod with videoの2.5インチからiPod touchでは3.5インチと面積で2倍のサイズになっていて、解像度も320x240から480x320と上がった分、クオリティの高いビデオ再生を楽しめます。
実際にiPod with videoで見ていたビデオを入れてiPod touchで見てみると、同じビデオ映像でもかなり綺麗に再生されます。アップルの公式サイトにも情報は出てないのですが、おそらく液晶の表示色数が以前の65535色からそれ以上の色数に上がってて、ブロックノイズやグラデーションでのガタガタなどが見えにくくなってるのが結構大きい気がします。
また、液晶が激しく明るいのも最近のiPodシリーズの特徴。デフォルトでは明るさが半分の設定になってて、それでちょうどいいくらいで、これを明るさマックスにするとまぶしいくらい明るくなります。
表示ですが、小さいサイズの動画でも引き伸ばして表示してくれます。縦がぴったりなサイズか、横がぴったりなサイズかの2段階の拡大があって、画面をダブルタップすることでリアルタイムに切り替えられます。
タップ一回だと、タイムバーや早送り、一時停止、音量調節バーなどが出て、好きに設定を変えられます。
残念なところは、ビデオ再生がプレイリストに対応してないところ。以前のiPod with videoだと、プレイリストを作ってビデオをそこに登録しておけば、連続再生とか可能だったんですが、iPod touchではビデオのプレイリストは不可で毎回再生が終わるたびにリスト表示に戻されちゃいます。
あと、ビデオ再生は横方向固定で、リスト表示は縦なので、いちいち再生するたびに縦横を変えないといけないのが面倒。ビデオ再生が横方向なのだから、リスト表示も横方向にできるようにして欲しい。日本語だとどうしても名前が長くなりがちなので、横方向の方が名前が確認しやすいと思うんですけどね。
iTunes Wi-Fi Music Store
iPod touchは無線LANでネットに接続することが可能です。
ただ、無線LAN周りも結構怪しい部分があるようで、うまく繋がったり繋がらなかったりと罠が隠れていたりします。気をつけた方がいいのは、無線LAN設定時(パスワード入力)ではキーボードを英語に切り替えたほうが良いってとこ。自動大文字入力やCaps Lockも要注意です。(パスワードが通らないときはたいてい大文字小文字が間違えている)
うちの環境だと、NECのAterm WR7800Hという無線ルータを使っているのですが、なぜか暗号化されているとiPod touchでネット接続ができず、今は試しにってことで仕方なく暗号化を解除してテストしています。
で、iTunes Wi-Fi Music Storeを使ってみたのがこの動画。
こんな感じで非常にさくさくといろんな曲を視聴、そして購入することが可能です。購入した曲はすぐにiPod touchでダウンロードして再生することができ、次にPCに接続した際にiPod touchからPCのiTunesライブラリへと曲データがコピーされてしっかりバックアップがとられるというしくみになっています。いたれりつくせり。
寝っころがりながら、ぽんぽん音楽を視聴できて、すぐに購入できるってのはかなりの誘惑です。気をつけないとぽんぽん曲を購入しそうでヤバイ。ホント。
Youtube再生
ネットに繋がるってことで、Youtube再生にも対応しています。Web上から再生するのではなくて、専用のメニューから入って再生することになります。ただ、なぜかダウンロードが重くてリアルタイムに再生って感じではありませんでした。うーん、どうしてなんだろう?
ここがきちんと動作すれば、iPod touchに入れてない動画もネット経由で楽しめるようになるので、あの重さをなんとかして欲しいところ。
SafariによるWebブラウズ
ネットと行ったらWebブラウズ!ってことで、Macの標準ブラウザであるSafariでのWebブラウズが可能です。あの独特な日本指でぱかーと開く操作で拡大、逆で縮小ってのが思いのほか快適で携帯電話よりは快適にブラウジングすることが可能です。
このブログを見てみたところ。縦、横、どっちでも見ることができます。
写真
iPod photoから始まった写真のブラウズ機能も、iPhone、iPod touchで完成の域に達した感があります。とにかく再生が快適。
縦、横、傾きを検知して自動で表示が切り替わるし、指でぺらぺらめくるだけでサクサクと次へ次へとめくれるし、簡単に拡大縮小させて見ることができるしで、これ以上快適にブラウズできるフォトブラウザはないと思います。
音楽を鳴らしながらフォトスタンドのようにスライドショー表示とかもしっかりあります。
iPhoneとiPod touchの違い
これはiPhone(メニューが多いのが違う)を持ってるところ自分で撮影した写真をiPod touchで見ているところ。分かりにくい(笑)
ちょうどiPhoneをじっくり触る機会があったので、iPhoneとiPod touchの違いを。
- 裏面の素材が違う。iPod touchはいつものぴかぴかだけど、iPhoneはつや消し加工されていて指紋がつきにくい。
- iPhoneにあって、iPod touchで省かれている「カメラ、スピーカー、マイク」がとてもいい。カメラは、あの快適なフォトビューワーですぐに見られるから楽しいし、スピーカーは動画を見たり、iTunes Wi-Fi Music Storeをやるのにも良い。大勢で動画みたりとかいう楽しみ方もできる。
- 本体サイズは厚さが違うくらいだけど、iPhone程度の厚さでも十分な気がする。薄くするより、むしろバッテリ容量を増やして欲しい。
iPhoneと差別化するために、いろんなハード部分が削られてたり、ソフト的に対応してなかったりする機能があるiPod touch、アップルは別物だというけれど、ユーザーにとってみたらむしろ統一してもらいたいところ。同じようなハードなら同じ機能を楽しみたいですしね。
通信方式の違いや通信キャリアのいろんな縛りが多そうで、iPhoneが日本に入ってくることが難しそうです。だから、iPhoneが来るまでの間、日本だとiPod touchの需要はかなり高くなるでしょう。
トラブル関連は、気づいた点をメモとして更新しました。
北の大地から送る物欲日記 - iPod touchで気になるところメモ
いろんな不具合はソフトウェア的なアップデートで解消できるし(Windows日本語版での動作不良は今週中にアップデータが出るらしい)、新しい機能追加もできるので、iPod touch、これからもいろいろ楽しめそうです。早いところWindows日本語版の問題を解消して、欲しい人のところに廻るくらい出荷されるといいですね。
Apple iPod touch 16GB MA627J/A
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