マカーがWinな彼女にアップル世界を軽く紹介するための10製品

まあ、どのくらいの数のマカーがそういう彼女をゲットできるかは別にして、

「マカーではまったくないんだが、しかし自分のアップル趣味を肯定的に黙認してくれて、その上で全く知らないアップルの世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」

ような、マカーの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、アップルのことを紹介するために見せるべき10本を選んでみたいのだけれど。(要は「脱マカーファッションガイド」の正反対版だな。彼女にマックを布教するのではなく相互コミュニケーションの入り口として)



あくまで「入口」なので、費用的に過大な負担を伴う限定品、コレクターアイテムは避けたい。
できれば入門機、高くても30万にとどめたい。
あと、いくらマック的に基礎といっても古びを感じすぎるものは避けたい。
マック好きが「SE30」は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。
そういう感じ。



彼女の設定は
「マック知識はいわゆる「プロ向け」的なものを除けば、iMac程度は知っている
自作度も低いが、頭はけっこう良い」
という条件で。



まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。


iMac(初代)


まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「iMac以前」を濃縮しきっていて、「iMac以後」を決定づけたという点では外せないんだよなあ。値段も手頃だし。
ただ、ここでマックトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。
この情報過多な製品について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報を彼女に伝えられるかということは、マカー側の「真のコミュニケーション能力」の試験としてはいいタスクだろうと思う。


Perfomaシリーズ、eMacシリーズ

アレって典型的な「マカーが考える一般人に受け入れられそうなマシン(そうマカーが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのもの、という意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには一番よさそうな素材なんじゃないのかな。
「マカーとしてはこの二つは”製品”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。


LeopardMacOS 10.5)


ある種のSFマカーが持っている宇宙への憧憬と、ジョブス監修のマカー的な考証へのこだわりを彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにもニューフェイス
「童貞的なださカッコよさ」を体現するタイムマシン
「童貞的に好みな女」を体現するクイックルック
の二機能をはじめとして、マカー好きのする機能を世界にちりばめているのが、紹介してみたい理由。


iMacFlat panel)


たぶんこれを見た彼女は「大福だよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。この系譜のマシンがその後続いていないこと、これがアメリカでは大人気になったこと、アメリカなら格安Windowsマシンになって、それが日本に輸入されてもおかしくはなさそうなのに、日本国内でこういうのがつくられないこと、なんか非マカー彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。


iBook(初代クラムシェル)


「やっぱりマックは子供のためのものだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「キッドピクス」でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この製品にかけるアップルの思いが好きだから。
断腸の思いで削りに削ってそれでも3.0kg、っていう重さが、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、その「捨てる」ということへの諦めきれなさがいかにもマカー的だなあと思えてしまうから。
iBookの重さを俺自身は冗長とは思わないし、もう削れないだろうとは思うけれど、一方でこれがソニーパナソニックだったらきっちり2.0kg以下にしてしまうだろうとも思う。
なのに、各所に頭を下げて迷惑かけて貝殻みたいなマシンを作ってしまう、というあたり、どうしても
「自分の物語を形作って来たものが捨てられないマカー」としては、たとえiBookがそういうマシンでなかったとしても、親近感を禁じ得ない。マシン自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。


twentieth anniversary Macintosh


今の若年層でtwentieth anniversary Macintosh見たことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。twentieth anniversary Macintoshよりも前の段階で、アップルの哲学とかデザイン技法とかはこのマシンで頂点に達していたとも言えて、こういうクオリティのマシンがtwentieth anniversary Macintoshでこの時代に売られていたんだよ、というのは、別に俺自身がなんらそこに貢献していなくとも、なんとなくマック好きとしては不思議に誇らしいし、いわゆるIBM PC互換機でしかコンピュータを知らない彼女には見せてあげたいなと思う。


iPodシリーズ

iPodの「耳」あるいは「音作り」をマカーとして教えたい、というお節介焼きから聞かせる、ということではなくて。「終わらない音楽をPCから持ち出す」的な感覚がマカーには共通してあるのかなということを感じていて、だからこそアップル版「携帯電話」最新版はiPhone以外ではあり得なかったとも思う。
「祝祭化した日常を生きる」というマカーの感覚が今日さらに強まっているとするなら、その「マカーの気分」の源はiPodにあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。


iPod Hi-Fi


これは地雷だよなあ。バッテリが火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。
こういうアメリカ風味のスピーカーをこういうかたちで製品化して、それが非マカーに受け入れられるか、気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。


涼宮ハルヒの憂鬱

9つ目まではあっさり決まったんだけど、10本目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にハルヒを選んだ。iMacから始まってハルヒで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、YouTube以降の動画共有時代の先駆けとなった作品でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい作品がありそうな気もする。
というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10本目はこんなのどうよ、というのがあったら教えてください。

「駄目だこのネタは。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。
こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。











One more thing,



ちょっと無理しすぎて疲れた・・・orz

でも、面白かったので続編も作ってみた「マカーがWinな彼女にアップル世界を軽く紹介するためのもう10製品



このネタは「アニオタが非オタの彼女にアニメ世界を軽く紹介するための10本」から。