匿名で攻撃的になる人々。


パソコン通信をはじめて、フォーラムの書き込みで人と文章のやりとりをする楽しみを覚えてから、はや10年。あれから時は流れて、いろいろと環境は変わってしまったけど、やりとりが一番熱かったのはパソコン通信時代だったよなぁと思う。

今とは比較にならないくらい遅い288kbpsのモデムで、ぴーひゃららららとか言ってニフティサーブに繋いで、その日のログを数分かけて落とす。わくわくしながら書き込みを読んで、気になった発言にどんどんレスを付けてく。そして、今度は書いたレスをアップするのにまた接続してアップロード&ダウンロードすると、読んでた時間分の新しいログが落ちてきて、またそれを読んで・・・の繰り返し(笑)

たまに荒れたりすることもあったけど、今のインターネットの匿名掲示板なんかと違ってちゃんと各自がIDを持ってた(つまり個人を特定できた)ので、それほど大きく荒れたり無法地帯になったりなんてことは無く、自分たちの好きな話題について思いっきり語ることができて。まぁ、個人特定できても荒れるとこは荒れてたみたいですが、幸い自分が見てたフォーラムではそんなこともなく。ホント幸せな時代だったのかも。


今、何かの話題についていろいろと語り合いたいと思うと、一番大きなところはもちろん2chだったりするわけだけども、パソコン通信時代のやりとりを知ってる身としては、なんとまぁノイズだらけな掲示板だよ、と思う。ここでいうノイズってのは、誹謗中傷・嘘・捏造・荒らしなどのその掲示板を見に来た目的にそぐわない内容の書き込みのこと。

もちろん匿名だからこそ語り合えることもあるし、パソコン通信時代とは比較にならない大人数が読んでたりさまざまなジャンルの話題に出会えたりするって点は大きなメリットなんだけど、匿名であることのデメリット、誹謗中傷だったり、嘘・捏造・荒らしだったりするのが多くて、読んでてうんざりすることが多い。書いてる本人は楽しんでるのかもしれないけど、「ちらしの裏に書いてくれよ、そんなことはさ。」って書き込みが多くて萎える。

たまに2chに書き込むこともあるんだけど、パソコン通信時代の時ほどはまれないってのは、デメリット部分が大きすぎるってのが大きい。

パソコン通信してた頃と、2chに代表されるような匿名掲示板が主流になった今とで、ネットの向こう側にいる人は同じだろうに、これほど書き込みの内容が違うってのは、やっぱ個人が特定できるか、匿名かの差によるものが大きいんじゃないかと思う。匿名だと何やってもいいんだって勘違いしてる人が思った以上に世の中にたくさんいるってことかな・・・。


よく見に行くゲーム系の板、ほんと嘘・捏造・荒らしだらけでうんざりしつつも、情報を求めてやっぱり見に行っちゃうんだよね。あぁ、ノイズの少なかったパソコン通信の時代がなつかしい・・・。

ネットの技術自体は昔よりずっと進歩してるけど、それを使ってる人の方は逆に退化してる?と思うような状況だよね、掲示板に関しては。

個人がはっきり分かるソーシャルネットワークなんかの掲示板やコミュニティが昔のパソコン通信みたいな形になるかな?と思いきや、人数の割にはそれほど盛り上がりを感じなかったり。なんでだろう?