「らき☆すた」って面白いの?


アルファギーク、らき☆すたを理解しようと努める:小鳥ピヨピヨ(a cheeping little bird)
404 Blog Not Found:作品評 - らき☆すた

普段、アニメの話題なんか出てこなさそうなアルファギーク界隈な人たちが、なぜか「らき☆すた」に興味を持ってる!

世間が面白い面白いというので、重い腰を上げずPCの前に下ろしっぱなしのまま、ニコニコで観たのだが大変びっくりした。何しろめちゃくちゃつまらないのだ。女子高生がチョココロネの話を延々としてるだけなのだ。

たいていの人の「らき☆すた」視聴感想は、そんなところじゃないかと・・・。

俺はいつものように「何この糞アニメwwwwww」と反射的に書き込もうとした。しかし、そこで気づいた。俺が仲間と信じて疑わなかった、ニコニコの皆は結構作品に対して肯定的なのだ。
(中略)
結局、俺は最後まで『らき☆すた』を観続けた。が、やはり最後までつまらなかった。何一つコメントを書き込むことができなかった。例え匿名であっても発言できない時もあるということを学んだ。

原作の漫画持ってて、アニメの「らき☆すた」も見てますが、アニメの「らき☆すた」は女子高生の日々の生活をたんたんと描いた漫画版を元にしてて(まずここで多くの人が脱落)、アニメ版はいろんな過去のアニメやらゲームやら漫画など、オタク文化のパロディを大量に散りばめてます(ここでも多くの人が脱落)。で、キャラデザインはいわゆる萌え系と呼ばれるもの。


ニコニコ動画だと、楽しそうにコメントしてる人がいっぱいいて、さも多くの人が楽しめる作品という印象を受けてしまいますが(そして、上述リンク先の「らき☆すた」の面白さを知ろうとしてる人たちは、そのあまりに楽しそうな様子に興味を持ったと思われる)、楽しむためには作品の方向性とオタク文化の知識という2つの関門を突破しないと面白さを十分に堪能できない作品なのです。

だからこそ、「らき☆すた」本編はどこが面白いのかまるでわからないのに、そこから派生した作品はかなり楽しめるのだ。本編がハァ?な私も、「らきすためいでん」や「ソードマスターこなた」には大笑いさせてもらった。

ニコニコ動画、いや、MADの恐ろしいところは、元ネタが分からない・つまらないのに、そこから作り出されるMADは楽しめることがあるってところ。元作品を映像、音声、ネタという素材にまで分解した上で、再度MADとして組み立ててるから、元ネタだけでは感じられなかった楽しさ、面白さを感じることができるようになる。


私も、アイドルマスターのゲーム自体は1週半ほどでやめてしまったが、ニコニコ動画上にアップされるアイマス関連の動画はいまだに楽しんでたりします。アイドルマスターの素材性は抜群だし(リリースされ続けるコスチュームやアイテム、元々大量の曲、モーション、ゲーム以外での素材もあり)素人とは思えないほど高度な動画編集技術に、曲ネタ、動画ネタといくつもの楽しむ要素があるから。


だって、ニコニコ動画内で、アイドルマスター関連のMADの週刊ランキング番組動画まであるんですよw 毎週入れ替わりで上位30作品が紹介されてて、毎週どんどん新しい動画がアップされ続けてるという。

ニコニコ動画(RC)‐週刊アイドルマスターランキング 8月第1週 音ずれ修正版


限られた人しか楽しめないような方向性や、知識がないと面白さが分からないような作品が出て、作品が視聴者を選ぶようになってきている反面、逆に作品自体をバラバラにして組みなおして楽しむという遊び方も出てきていて、結構釣り合いは取れているのかもしれません。



要は楽しんだ者勝ちってことで(笑)


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