なぜニコニコ動画があれだけ流行っているのか


自称ゲーム作家グウジのブログ::YouTube 対 ニコニコ動画」を読んで。

Youtubeニコニコ動画の比較記事。


最近はニコニコ動画の動画URLを目にすることが非常に多くなりました。それだけ多くの人がニコニコ動画を楽しんでいて、それを紹介したがってるってことなんだと思いますが、なぜこれだけニコニコ動画が流行っているかをYoutubeと比較してみた場合の理由が3つ挙げられています。

ここで「ニコニコ動画YouTube より優れている点ベスト3」を発表する。
■第3位■ 画面が大きい。画質、音質が良い。
■第2位■ 日本語がメインである。
■■第1位■■ 著作権侵害動画が多い。

(途中の説明は省略しています、詳しくはリンク先をご覧ください)

3位の「画面が大きい、画質音質が良い」、2位の「日本語がメインである」ってのは順位はともかくとしてその通りだと思います。


1位の「著作権侵害動画が多い」ってのは、私的にはちょっと違うかな。

私の場合は「見たい動画が多い」、です。著作権侵害動画もその中に含まれますが、それ以外の他の動画サイトでは見つからないような珍しい動画や個人が何かを発信してるような動画とか。他にも「コメントを見るのが楽しい」とか「他にはない速度で新しい形の動画が作り出されていく文化」とかがあります。


動画共有と著作権侵害について


著作権侵害動画が多いからニコニコ動画を見ない、なんて人もいると思います。


ただ、コンテンツがどのように制作側から視聴者側へと伝わるかってことを考えたとき、あまりに著作権の監視が強化され、制作側に流通を支配されてしまうと、コンテンツと視聴者が出会う機会自体が減少してしまい、そのコンテンツ分野自体が縮小してしまう可能性があります。

また、ある程度自由にコンテンツが流通するのを制作側が黙認すれば、コンテンツと視聴者が出会う機会が増え、いままで届かなかった人たちにまでコンテンツを購入してもらえる可能性が生まれます。ニコニコ動画で動画に関連する商品を紹介するニコニコ市場において、明らかにニコニコ動画経由でそのコンテンツが広がって購入者が増えたと思える例がいくつか出てきています。

でも、宣伝になるからニコニコ動画での著作権侵害を見逃すべきだ、と言い切ることはできません。



著作権のあり方というのは、ネットという流通経路が生まれてしまったということを正しい、正しくないは別として、現在すでに存在しているという意味で踏まえ、やり方によってはコンテンツの届く範囲を広げてそのコンテンツ分野の拡大に寄与することもあるという例を理解し、どこら辺が制作側と視聴者側の双方の利益が最大となるような落としどころかを考えていくべきなのだと思います。


著作権を強化しすぎれば、視聴者にコンテンツが届く範囲は狭くなり、またコンテンツを見ないという視聴者も増えてコンテンツ分野は縮小してしまうだろうし、逆に著作権侵害がもっと広まってそれがまかりとおってしまう状況だと、ただでコンテンツを楽しむ人が増加して制作側への対価のフィードバックが減って予算が縮小、コンテンツの質の低下をまねき、結果的にはやはりコンテンツ分野が縮小してしまうでしょう。



後、視聴者的には
北の大地から送る物欲日記 - 自分のいいと思うものに対価を払いたい
ってことも考えておきたいところ。