ネットに対する意識の違い


技術と社会の相乗――アメリカのインターネット事情:ブログ、SNS、動画投稿…日米間の大きな格差はここにあり! - ITmedia エンタープライズ」を読んで。

米週刊誌「タイム」は、同年編集した、有用なウェブサイトに関する特集記事の中でMySpaceを絶賛したが、2007年になって組まれた同様の特集においては、同サイトを「5つの最悪サイト」の一つとして選出している。その理由として、依然として優れた情報発信者や効果的なイベントなどの存在を認めつつも、偽のプロフィールを語って商業目的のスパムをばらまく者が急増し、参加者が非常に不愉快な思いをしている点を指摘している。

スパムがはびこると、そのサービス全体の質が落ちてしまう。どうスパムを排除してくかが、いろんなWebサービスの大きな課題。

YouTube」に代表される動画サイトについては、ブロードバンドを代表するアプリとして確立した感はある。日本での利用が(後を絶たない違法投稿を含め)テレビメディアのライブラリ的なものにとどまっているのに対して、米国ではそうした側面とは別に、映像作品や自分の一芸、あるいは単なるオピニオンに至るまで、個人の情報を発信する場としての利用が拡大している。

日本だと、ニコニコ動画が米国におけるYoutube的な立ち位置に来てますね。まだクローズドなサービスで誰でも見ることができるわけではないですが、いろんな動画の利用法が試されていて活気づいています。


ただ、

さらに現在のYouTubeの力を象徴しているのが、2008年の米大統領選に向けた情報チャンネルであり、同サイトを使った一般人からの質問を受け付けて行われたCNNによる候補者討論番組である。YouTubeが大統領選の勝敗を決める最も重要な舞台になりつつあることを指摘するアナリストは多く、その政治的影響力は紛れもなく従来のメディアとは一線を画す性質のものである。

のような選挙活動にYouTubeを使うような動きは日本ではまだまだですね。その点では日本は米国に大きな遅れをとっています。


技術的にいろんなWebサービスが登場して、今までになかったような新しい進化の可能性があるにも関わらず、日本の場合には過去の流れをなかなか断ち切れずに、新しい一歩を踏み出せない傾向にあると思います。ネットという新しいツールを使うための意識が日米では大きく違う。