もちろん負の面もあるニコニコ動画コメント


ニコニコ動画が生むヘイトスピーチ(Self Reblog) - Je n’avais pas l’intention d’aller à la mer.-HINAGIKU SAID ”LIVE OR DIE”」を読んで。


ニコニコ動画で唯一海外版が展開されている台湾でのニコニコ動画の盛り上がりを紹介した記事「台湾人が日本語アニソン大合唱 「ニコ動」が生む国際交流 - ITmedia News」のような国際交流の素晴らしい面とは反対に、韓国人の女の子がアップした動画が酷い扱いを受けていたという記事。


もともとニコニコ動画のユーザーは2chから流れてきている人が多いせいもあってか、特に韓国・中国に関連する動画には上記記事で紹介されているような罵倒や誹謗中傷のコメントが大量につきます。


ニコニコ動画のコメントを抽出して誰が書き込んだかを確認できるツールがあるのですが、その手のツールで確認すると、こういう荒らし系のコメントを書き込んでるユーザーは罵倒コメントだらけな見た目にも関わらずほんの数人で、でも、これでもか!これでもか!というくらい執拗に、時には弾幕のように同じ場所に何度も、そして動画全編に渡ってあちこちに、ネガティブなコメントをびっしり書き込んでいます。



これはブログのコメント欄に大量の通りすがりの書き込みが殺到して炎上してしまう、あのときの構図と非常によく似ています。実は少数の人の書き込みにも関わらず、匿名なのをいいことにさも大勢がそう思っているかのように書き込む。


ネットではいいことも悪いことも増幅しがち


ネットでの発言って、普通に日常で会話したりするのと違って、ちょっとした一言がものすごい話題になるくらいに増幅されることがあります。これは、いいことも悪いことも両方で。

また、匿名性を利用することで、自分の身元を隠すだけではなく、さも大勢が語っているかのように書き込みを騙ることもできます。だから、一方に偏った意見が大量についているような場合には、果たしてそれが本当に大勢の人の意見なのかどうかを疑って掛かる目が必要です。



ネットの匿名性という書き込む側にとっての利点のひとつが、それを悪用する人々が増えることによって次第に減っていくことになるかもしれません。

リアルな実名とネット上の匿名を結びつける必要はないとは思いますが、誰が書き込んだのかという意味で書き込みとID?のようなものが特定できるって流れにならないといけないのかな、とは感じます。



最初にとりあげたニコニコ動画での罵倒の例を見ていても、明らかな荒らしは排除できる対策を早いところ取ってもらいたいところ。NG設定で、特定のIDの発言を表示しないことが可能になりましたが、それをもっと進めて大勢にNG設定されると書き込みしにくくなるとか。

荒らしている人は、見た目ほど多くはなかったりするので、NG設定の情報の共有などで簡単に悪質なユーザーが浮かび上がるかもしれませんね。