Macworld Conference & Expo 2008で発表された新製品&サービス


あちこちのサイト見ながら、LingrIRCSkypeなど各種チャットを見つつ、Appleファンの年に数回のお祭りを楽しんでたわけですが、今回は4つ話したいことがあるってことで、4つの新製品&サービスが発表されていました。

  1. Time CapsuleIEEE 802.11n無線LAN機能を併せ持ったNAS
  2. iPhoneiPod Touchのアップデート
  3. iTunesによる映画のレンタルサービスの開始
  4. 「世界一薄い」というノートPC、MacBook Air

以下、それぞれについての感想。

Time Capsule

去年に発売されてかなり好評なMacOSXのニューバージョン、LeopardにはTime Machineという自動バックアップ機能があるんだけど、バックアップ機能なだけに、本体HDDとは別の領域にバックアップを保存しないと意味がありません。デスクトップマシンなら、外付けHDDをつけておけば特に問題ないのですが、ノートPCではいちいち移動の度に外付けHDDをつけたり外したりするのが面倒で、なかなかTime machineを使えなかったりします。

そこで、無線LANルータにHDDをつけたTime capsuleという、まぁPCでいうところのNASを出すことによって、無線LAN経由でバックアップを取るという製品を出してきたのがコレ。まだ無線LANルータを持ってない人は、これにすると外付けHDDもついてるのでバックアップや普段あまり持ち運ばないデータの保存などに便利かと。


USBポートがついていて、これに更にHDDを追加したり、プリンタを接続してネットワークで共有したりなんて使い方もできるようです。

ラインナップは、HDD容量500GBのが\35,800、1TBのが\59,800で、出荷は2月の予定。

iPhoneiPod touchのソフトウェアアップデート


iPhoneはまだ日本で未発売、そして日本での展開に関する告知もなかったので、今回は日本人は蚊帳の外。

一応、ソフトウェアアップデートの内容は

  • ホーム画面のカスタマイズが可能に
  • Maps with location:GPSを使わずに無線LANや携帯電話の電波を利用して自分の現在位置をGoogleマップ上で確認でき、カーナビのように道順を調べたりできる機能(当然日本では利用不可)
  • ウェブクリップ
  • 音楽再生時の歌詞表示機能

などなど。これは無料でアップデート。


一方、日本で関係のあるiPod touchに関するアップデートは、iPhoneに搭載されていながらiPod touchでは未搭載だった5つのソフトを追加するというアップデートで、こちらは有料。日本だと\2,480です。5つのソフトは、メール、マップ、メモ、株価、天気の5つ。

今後発売分のiPod touchはアップデート済で、店頭に残っているアップデートしていない製品は\2,480円引で提供される模様。他のソフトウェアアップデートがほぼ無料で提供される中、iPod touchのソフトウェアアップデートのみが有料ってのがちょっと残念なところ。


今回のアップデートをもって、iPod touchファームウェアは1.1.3になるのですが、気になるのはいくつか確認されていたバグがどれくらい直っているのか、ってところ。バグに関しては無料アップデートで対応してもらいたいのですが、どこまで修正されているかは、今後のユーザーからの体験報告を見つつ、様子を見ようかな、と。

iTunesによる映画のレンタルサービスの開始


一番興味がある項目なのですが、これまた日本は蚊帳の外。

噂されていたiTunes Storeでの映画レンタルがついに開始されます。DVDクオリティな普通のレンタルだけでなく、HD画質なレンタルも用意されているのが興味深い。

レンタルはDVD発売後、30日経ってからスタートし、申し込みをした日から30日間以内に見る必要があって、一度再生してから24時間以内は何度でも再生可能。その間であれば、他のマシンやiPodに移しても視聴可能。


これが日本に入ってくるとしたら、TSUTAYAなどのレンタル業者と競合することになるのですが、日本ではレンタル価格がかなり割引されている場合があったり、比較的レンタルの利用層が大きいこともあって、参入にはいろいろと大変な壁が多そうです。

アニメなんかだと、1話100円程度でネットレンタルできるサイトもありますしね。


「世界一薄い」というノートPC、MacBook Air


事前からうわされていた「MacBook Air」がほぼ予想どおり出てきましたが、予想外だったのがその薄さ。まさかそこまで薄いとは・・・ってうなってしまう薄さでした。みんな、配信情報やアップルのサイトを見つつ「これ、パキって折れそうだよなぁ」と驚いてましたが、たぶん実物を見てもそう思うんでしょうね。

大きさは、液晶が13.3インチとMacBookと同サイズなので、本体を上から見たサイズはほとんどMacBookと変わらないサイズ。その分、薄くしてきて、重さは1.36kg、バッテリ稼働時間はワイアレス使用時で5時間だそうです。なお、バッテリはユーザーが交換できるようにはなっておらず、\15,800円でアップルに交換を頼まないといけないそうです。


その薄さゆえに光学ドライブは内蔵されていませんが、オプションで外付けSuperDriveがあるのと(\11,800)、ネットワーク越しに他のマシンの光学ドライブを利用できるRemote Discって機能がついているので、これをメインマシンにしようとでもしない限り、そう苦労はしなさそうです。


また、薄さを実現するために、インタフェースがヘッドフォンジャック、USB端子x1、Micro-DVI(外付けモニタ用)と3つしかなく、有線LAN端子すらありません。いかにもアップルらしい割り切り方。


記憶媒体は1.8インチのHDD(80GB)かSSD(64GB)を選択できますが、SSD(64GB)を選択すると+\121,800円。標準での本体価格が\229,800なので、SSDにするだけで\351,600に。SSDの値段もいずれ下がるのでしょうが、もうちょっとしばらくの間は高嶺の花状態のようです。


しばらくの間、Macには軽量ノートPCがありませんでしたから、それがどうしても欲しいんだ!ってた人にはついに待ってたノートPCが出たってところでしょうか。

あちこちの反応見てると、どう考えても実現不可能なサイズ、重さ、価格、性能を実現しろよ!なんて人が結構多かったりしますが、現状で実現できるノートPCとしてはかなりいい線行ってると思います。