自分の好きを受け止める場


好きだから距離を置く、好きだからそばに寄る - 忘却防止。」を読んで。

いつも接して毎日を彩ってくれるもの、いつも接しているわけではないけれど、深く自身に根を下ろしているもの。

そういうものに囲まれて、自分は毎日、少しずつ作られる。

今の自分を作りあげるに至った過去の毎日。後からそれを思い起こすとき、思い出せるのは何かしら印象に残った瞬間。

自分の好きなものと接している時間というのは、植物が陽の光を浴びているときのようなもので、さまざまなものを自分に取り込みながら、それを自分の内なる力へと変えていく。



でも、取り込んだものがすぐに自分を形作る何かになる訳じゃない。ゆっくりと、時間をかけて消化しないと取り込めないものもあれば、取り込んだときは毒だと思ってたものが、実はそうではなかったことに気づくこともある。



自分が本当に好きなことであれば、少しくらいそれから離れることがあっても、完全に卒業してしまうことはない。離れたつもりでもいつの間にかまた元の場所に戻ってきている。

人気があるからとかじゃなく、自分の心の中で本当に好きなもの、周りの人から何を言われようが自分はこれが好きだ!と言い切れるものがあるかないかというのは、大きいな違いとなる。



ブログというのは、そんな自分の好きが溢れものを受け止める受け皿みたいなものじゃないかとたまに思う。この受け皿は、ポンと叩いたらビスケットが増える魔法のポケットのようなもので、持って行かれても持って行かれても無くなることがない。


それが素敵なものであれば、きっと多くの人がやってきてそれを持ち帰ってくれるだろう。