そろそろ何かを書いてもいい時期


ネットが普及してもう当たり前のインフラのようになった今、多くの人は調べ物をするときにネットで検索を行い、ウェブ上に存在する情報を参照していることと思いますが、どれだけウェブ上にある情報に満足していますか?



多くの人がウェブ上で情報発信するようにはなったけれども、まだまだウェブでは得られない情報もいっぱいあります。ちょっとラーメンを食べに行こうと思って、近所にあるラーメン屋で評判の良いところはどこだろう?と思っても、以外とウェブ上では見つからない。

口コミ情報サイトや個人の感想なんかが存在してるものの、肝心の情報発信する人が少なすぎて機能してないサイトが多いから。


何か商品を買おうと思って、購入した人のレビューを見ようと思ったとき、検索で得られた検索結果の中でまともに参考になるレビューはいったいいくつあるだろう? もちろん検索エンジンが必要としている情報を見つけてくる性能の問題もあるけれども、何よりもそういったレビューを書いている人がいったいどれくらいいるだろう?



ウェブ上に情報発信する方法は、日に日に新しいサービスが開発、公開されることで増えていくけれども、肝心の情報発信を行う人ってのは方法の増加とうらはらにそんなに勢い良く増加はしてないように思える。私はなんだかんだでもう10年以上、ウェブ上に何かを書き続けていて、ネット上で知り合う人々はそういう情報発信をし続けている人が多いけれども、現実での知り合いの多くは昔も今も情報発信をすることがないまま変わらない。

「こんな些細なこと、誰も必要としてないよね」とか「あまり人が見にきてくれないから」って理由で、ウェブ上に何かを書くのをためらってる人がいるとしたら、ものすごいもったいないことだと思う。

ネット上でがんがんアウトプットするのは、まだまだWeb上に有用な情報が全然足りてないと思ってるから。些細なことでも、有用かどうかを判断するのは見た人なのだからアップする価値はある。


なんで一文の得にもならないのに情報発信なんてする必要があるの?って人もいるかもしれないが、情報発信したおかげで自分の元に返ってくるリターンってのは、最初は気づかないほど小さくてもそれが積み重なるとかなり大きいものであることに気づかされる。

人との出会いだったり、別な情報の提供だったり。ここ数年では、ささやかながら金銭的なリターンも望めるようにもなってきた。



今日、本屋に行って新刊のコーナーに平積みで並んでいる話題の書籍を軽く内容流し読み程度で見てきたのだけど、「簡単にこんなにも儲けられる!」的なタイトルでネットを利用して金儲けを行う内容の書籍を何冊か見て、心底げんなりした。

それらの書籍には、ネットで金儲けを行おうとするときの方法について書かれていて、その方法はいろいろと参考になる部分もあるのだが、本来あるべき「何らかの情報を提供した対価として収入を得る」という本質的な部分にはほとんど触れられていない。如何にしてネットを利用するユーザーの注目を引いて収益を得るための獲物とするか、その方法論に終始している。



ネットをよく利用する人だと、何か調べ物をしていて検索した結果に出てくるサイトで、どこからかコピーしたような情報しかないブログやサイトに飛んでしまって「またかよ!」とげんなりしている人も少なくないと思う。

見る側だけでなく、情報発信する側になると、さらにやっかいになって、自分のブログに山のようにつくスパムコメントやトラックバックスパムに対応しなくてはいけなくなったりもする。



情報発信と言うとなんか身構えてしまうかもしれないけど、内容はなんだっていいと思う。Twitterみたいな、独りごとをつぶやくサービスで「今日はシグルイの10巻の発売日だっけ、後で買ってこよう」ってつぶやいたのを見て、他の誰かが「ああ、今日が発売日だったか!よし、後で買いに行こう」って気づく、そんな小さなことだってかまわない。


見てるだけじゃなくて、自分から何かを書くようになるとネットはずっとずっと面白くなる。間違いなく。