仲間と冒険する楽しさで大ヒットしたモンスターハンター


モンスターハンターポータブル 2nd G - PSP

モンスターハンターポータブル 2nd G - PSP

インタビュー:「モンスターハンターの魅力を世界に」 カプコン辻本春弘社長(まんたんウェブ) - 毎日jp(毎日新聞)」を読んで。

PS2版からスタートして、PC、PSPと移植されて、PSP版が大ヒットしたモンスターハンターシリーズ。


PS2版初代モンスターハンターPS2モンスターハンター2、PSPモンスターハンターポータブル 2nd G、とシリーズ中の3作をプレイしてきましたが、PSPモンスターハンター人気が爆発したのは以下の部分につきるかと。

−−なぜヒットしたのか。
 PSP版は、インターネットに接続する据え置き型と違って、口頭で即座にコミュニケーションを取ることができ、1人でも数十分でクリアできるなど今のライフスタイルに合ったのが大きい。据え置き型だとインターネットになるから、キーボード(を介した間接的なコミュニケーション)になる。この差が大きかったのだろう。

モンスターハンターは初代からネットプレイできたのですが、当時不評だったのがチャットシステム。ものすごい使いにくくて、いっしょに冒険しながら会話するのが苦痛という声が多く、せっかく多人数でいっしょに冒険するというゲームのコンセプトは面白かったにも関わらず、その可能性が生かせてませんでした。


ただ、これはチャットシステムそのものの出来が悪かった、という点以外でも、アクションな要素が非常に高いゲームではテキストチャットは適さないという問題もあったように思えます。実際にプレイしてる人なら分かると思いますが、アクションゲームやレースゲームなんかのネット対戦では、プレイ中にコントローラーから手を離すわけにいきません。ボタン操作で簡易チャット(あらかじめ用意した台詞を表示)などのしくみを取り入れたり、ボイスチャットを導入したりしないと、ゲームをプレイしながらのコミュニケーションは難しいジャンルだったりします。

ところが、PSP版の場合はネットワークによる協力プレイではなく、アドホック通信でその場で4人まで集まって協力プレイをする形になりました。(ネットワーク上での協力プレイもとあるソフトを利用すれば可能ですが)この、その場で4人集まって協力プレイってのがミソで、いままではいっしょに協力プレイしながらも不十分なコミュニケーションしか取れなかったのが、その場に4人居ればボイスチャットならぬ、そのまま会話でコミュニケーションを取ることが可能なのです。

もともとPS2のゲームとして誕生したが、「インターネットに接続して仲間と協力しないと倒せないモンスターがいる」というコンセプトだったので、当時のオンラインゲーム市場を考えれば「ハードルが高すぎる」と思ったのが率直なところ。

この最初のコンセプトは、PSP版になって「仲間と協力しないと倒せないモンスターがいる」って形になって本領を発揮したのが、今のモンスターハンターP2Gの大人気に繋がってるのかと。


元々単独でやっても面白いゲームですが、仲間といっしょにプレイすれば面白さ倍増どころか、3倍にも4倍にもなるだろうし。



4人集まってわいわいプレイするのは、こんな感じに。


PSP版が大ヒットしてるのを見ると、ネットプレイでボイスチャットが標準機能としてついてるXbox360版があればなあ、と思ったりもするけども無いものねだりでしょうか。



次のモンスターハンター3は、Wiiで発売されることが決定されていて、これはあのWiiのコントローラーによる新しい遊び方を追求するという方向性になるそうで。

開発チームから、本編の「モンスターハンター」は映像の美しさを追求するのでなく、Wiiリモコンを使った新しい遊びを追求したいという提案があり、同時開発する余力はないから、Wiiでの開発を決めた。

Wiiのコントローラーを使ったゲーム、いままでいろんなタイトルが発売されていますが、任天堂のソフト以外であのコントローラーの操作をいかしきって大人気になったってタイトルは以外と思い浮かばなかったりします。はたしてモンスターハンターがそれを実現できるかどうか、期待して待ってます。