ネットを通じて知り合う人々
「FPN-「他人以上、友達未満」の交友関係」を読んで。
ネットを通じて知り合った人との交友関係について。
リンク先ではSNS(mixi)で知り合った人たちのことをどう呼ぶか、という話だが、SNSに限らずネット上で誰かとコミュニケーションを取って知り合いになるなんてことはよくあることで。
個人的には、1回も会ったことがない人を\\"友達"とは呼びにくい。もちろん、ネットだけの付き合いでも、メールを何度も交わすなどして交友を深めていくと、友達に近い感覚になるのだが、"友達"であると自分が納得するのは難しい。もちろん、オフ会などで会ってしまえば一気に友達になれるのだけどね。
そんなわけで、SNSだけの付き合いでは、「他人以上、友達未満」という人間関係が存在する。私はそのような状態を日本語として"フレンド"と呼びたい。個人の感覚の問題であるが、私はそれがしっくりとくる。
「他人以上、友達未満」なネット上の知人のことを「フレンド」と呼ぶとしっくりくる、ってのはなんとなく分かるような気がする。
「友達」を英語にしたら「Friend」、それをカタカナにしただけな「フレンド」ってのが、友達のニュアンスも含みつつ、かといって友達とは言い切れないという微妙なところを表す、という感じだろうか。
FrinedからFollowingへと変更されたTwitter
そういえばTwitterを始めた頃、ちょうど一年前くらいだけども、当時のTwitterでは今のFollowing(あなたがフォロー)のことをFriendと表記してて、それがしっくり来なかったのが思い出されます。
Twitterでは自分が全然知らなかった人でも簡単に登録してその人のつぶやきを見ることができるので、こっちが一方的に相手を見ているなんて関係が普通によくあること。上述の「他人以上、友達未満」な人ではあるんだけども、「フレンド」よりもっと他人側な状態。結局、のちにFriendはFollowingへと変更され、ああ、これなら分かりやすい、と思ったものです。
マイミクから始めませんか?
SNSであるmixiをやってると、たまに全然知らない人からマイミク登録のお願いがくることがあります。「○○で見かけました、マイミクから始めませんか」的なメッセージ。
SNSであるところのmixiに期待してたのは、実際に自分が知っている、会ったことのある「友達」をネット上で捕捉するためのツールになったらいいな、って所だったので、自分のマイミクはほぼ実際に会ったことのある人しか登録していませんでした。その後、ちょっと考え方を変えて、ネット上で関わりのある人、先の話でいうところの「フレンド」に相当する人も何人かマイミクに登録してますが、全く見ず知らずの人を登録しようとまでは思えず、知らない人からのマイミク登録は断っています。
ネット上で何かしらのきっかけから知り合いを作ることには全然抵抗はないんですが、「友達」「フレンド」のようなより親しい人を捕捉する目的で使ってるmixiにおいては、逆に0からいきなり知り合い(マイミク)に登録ってのはしっくりきません。
まあ、しっくりくるこない以前に、この手のメッセージが来たら、その文面の一部を検索にかけてみたりすると、たいてい無差別に大量に送りつけられているスパムメッセージだったりするから無視する、って面も大きかったりしますが。
「他人以上、友達未満」を乗り越える人達
「他人以上、友達未満」な人を「フレンド」と呼ぶとしっくりくるって話を最初にしましたが、Ustreamみたいな動画配信、Skypeなどによるボイスチャット、IRCみたいなチャットなんかだったりでコミュニケーションを取り合ってる人なんかだと、ネットを通じた交流しかなくて実際に会ったことはないのだけれど、「友達」って言っても全然おかしくないよなあ、って人達もでてきたりします。
実際に会うのに比べれば、ネットでやりとりできる情報量は少ないですが、それでも時間や高い密度でコミュニケーションを繰り返していれば、実際に会うのとそんなに変わらないくらいのやりとりができるって実感がなんとなくあります。
実際に会うことってのは、非常に密度の高いコミュニケーションが取れる手段ですが、「実際に会うと話しづらいけど、電話でなら話せる」「〜、ネットでなら話せる」みたいな話題によってコミュニケーション手段による話しやすさの違いが出るなんてのもあったり(話下手、ということではなく、あくまでも話題と手段による違い)。
別にネットでだけ知り合いを作りたいわけじゃありませんが、場所や時間、立場を飛び越えてコミュニケーションできるネットはこれからも手放せなさそうです。