なんのために目立つのか?


はてなで目立つ方法」を読んで。

1 個人情報を一切記載していない、何か問題がおきても自分の社会生活に火の粉が降りかかってこないアカウントを作る 2 適当に議論が盛り上がっている話題を探す(例「トリアージ」「非モテ」「ニコニコ動画」) 3 議論をちょっと見守ったあとで、その話題に対する体を張った過激なエントリを書く(例「ホームレスなんか死んでいいよ」「新宿駅で待ってるからホームレス同然の俺を殴りに来い」) 4 炎上ムードが高まってきたら、ブクマコメとコメント欄をめいっぱい使って大暴れ このサイクルをしばらく繰り返すとあら不思議。あなたも平均30ブクマ以上集められる、中堅はてなーの仲間入り。

はてなで目立つ」というか、Web上でこの手のことをやれば、まあどこでやっててもたいてい目立てます。もちろん悪い意味でね。



はてな」の場合は、ダイアリー(ブログ)はキーワードで繋がりやすい(ある話題で発言しているのを見つけられやすい)ため、その時話題のキーワードを含んだ内容を書いていれば、自然と人に読まれることになります。

そして、体を張った過激な内容ってのは普通に書かれた文章よりもずっと人目を引きやすい。ただ街を歩いていても注目されることはありませんが、大声で叫んだり、そこら中の人に絡みまくってたら、ものすごい目立つのといっしょです。



ソーシャルブックマークであるはてなブックマークは、Web上で見つけた興味のあるものをブックマーク、コメントするしくみだから、おかしなことを言い始めたり、し始めた人が居たら「なんだあれ?」と多くの人がブックマークし、コメントを残します。

一旦ブックマークされると、それを見てその記事に気づいてブックマークする人もどんどん現れてきますから、過激な意見ほどみるみるうちにブックマークが膨れ上がっていく。話題になれば、「なんだなんだ?」と火事場の野次馬のようにそれを見に来る人もどんどんやってくる。

後はもう、燃え上がるほど人がくるって算段。



確かにこのやり方で、多くの人に読まれたり、ブックマークを得られたりはできます。真っ当な思考から離れていれば離れているほど、過激であればあるほど盛り上がります。ただ、これは「おかしな奴がいるぞ?」ってのを見に人がわらわらと集まって来てるだけのこと。

「個人情報を一切記載していない、何か問題がおきても自分の社会生活に火の粉が降りかかってこないアカウント」って最初にあるように、このやり方でネット上の活動を続けるのはかなり難しいです。

一旦、この手の方法で盛り上がったアカウントは、過激な意見や人を煽ってたきつけるという属性をもっていると判断されるので、その後でいくらまともな話題を展開しても人は離れて行くだけ。だって、みんな荒れた騒動の盛り上がりを見に来てるだけであって、そのアカウントで書かれてる内容に惹かれてやってきた訳じゃないから。



要は、人を煽りまくって一時的な注目を集めても、みんなはその盛り上がりに寄ってきてるだけで、あなた自身に惹かれてやってきたんじゃないってこと。常に火種となり続けて炎上し続けないと、あっという間に人は離れて行きます。

また、一度そういう騒動を起こすと、後々までそういう騒動を起こす人だ、という評価がついて回ります。ネット上にログが残っている限り、後から来た人も同じ様に判断するだろうし、仮にログを消して自分がやったこと、都合の悪いことを隠したとしても、その件を知ってる人の頭の中にある「この人はこういう騒動を起こす様な人だ」という認識までは消せません。



プラスにもマイナスにも、発した情報が拡大しがちなネット。安易に注目を集められるマイナス方向で発言してばかりいると、定期的にアカウントをリセットしなくちゃいけなくなったり、常に後ろ指刺されてるような状態でネット活動を送っていかなければならなくなります。

ネットを自分のプラスにするために使おうと思うのなら、そういう使い方は避けた方が無難です。



目立ちたいと思ったときは、いったい自分は何のために目立ちたいんだろう?と自問自答してみるといいかも。単に精神的快楽を求めてのことなら好きなだけ落ちればいいし、いい意味で目立ちたいのなら、こつこつとでもずっとそのアカウントを使い続けられるような使い方を考えてみるべき。