テレビという動画の見せ方を取り込んでいくネット


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Youtubeニコニコ動画のような動画共有サイトが流行り、多くのネットユーザーがWeb上で動画を見るのに抵抗が無くなった今、そしてますます動画が見られるようになっていくであろうこれからを考えたとき、会社が企業PRのためにWeb上で動画を提供して商品やサービスなどをアピールしてくるというのは十分に予想できる展開で、すでにいくつもの企業はWeb上に動画サイトを開設している。


何かについて知りたいときに有力な動画情報


既存のTVと今のWeb上にある動画を比べての違いはなんだろう? それは、テレビは流れっぱなしで録画しないと放送されている時間以外で番組を視聴できないのに対し、Web上の動画ではいつでも好きなときにそれが見られるという点が一番大きい。

Webというのは、黙っていても何も出てこない。自らが知りたい何かを探し求めていろいろなサイトを訪れて初めて、求めていた情報が与えられるのだが、欲しい情報さえ含まれているのなら、ユーザーはそれがテキスト、画像、動画、音声、なんであれ再生してくれる。

企業の中には未だに「うちの会社の顧客はPCで動画を見ないだろう」と思い込んでいる人もいる。なぜそんなことが起きるのかというと、「ダイヤルアップ接続時代の後遺症」があるからだろう。
(「何故あの会社はTV型サイトにするのか?」p.53から)

昔のネット環境では、動画を敬遠する人が多かった。今よりネット回線は細く動画コンテンツを見ようと思っても延々とダウンロードするのを待たなくてはならなかったし、そうやってダウンロードしてやっと見れた動画がたいして面白くもない内容であることが少なくなかったから。



でも、今は違う。動画を見るために延々と待たされるということはブロードバンドの普及によりずいぶんと少なくなったし、ネット上には思わずのめり込んでみてしまうような面白い動画が溢れている。

何かの商品が気になって、その商品の公式サイトを訪れたときに何を見るか?と考えてみると、今ならかなりの人が公式サイト上に用意されている動画を真っ先に見るのではないだろうか? 文章より画像、画像より動画の方が多くの情報を短時間で与えてくれるため、動画を見る環境、そして興味という二点が揃ってさえいれば、ごくごく当たり前の様に用意された動画を見る時代はすでにもう訪れている。


動画の作り方が変わりつつある時代


一昔前であれば、個人が利用できる録画機器や編集装置を使って動画を作成しようとしても、高い装置を必要としたり、専用の技術を必要とする割にはテレビで流れているような動画とのクオリティの差は歴然としていた。

でも、PCや録画機器、また動画を編集するソフトが進化した今なら、画質ではアナログ放送を大幅に上回り、編集でもテレビと遜色がないような動画を個人や少人数で作成することが可能になった。ネット上に溢れる動画の品質は作り手によってさまざまだが、中には下手なテレビ番組顔負けな動画もあったりする。

ウェブは間違いなく「動画の時代」に突入するので、そのときになって人材不足に悩むようなことがあってはならない。いまのうちに「ブロードバンド型ディレクター」として活躍できる人材を養成していくに越したことはないのである。
(「何故あの会社はTV型サイトにするのか?」p.154から)

動画を作成するための道具が揃っている今、作り手が持っている技術・経験によって作られる動画にものすごい差が生まれる。道具があるなら、次に必要なのはそれを使いこなして伝えたい内容を目的を見せるという目的を満たしつつも、魅力的で思わず最後まで見てしまうような作りの動画を作成しうる人材だろう。


ネットで動画が活用されていくこれから


視聴者の時間を奪い合うテレビとネットではあるが、スイッチを入れさえすれば何かしらの番組が常に流れ続けているテレビと自らが見たいリンクを辿り知りたい情報を求めるネットはこれからもしばらくの間は共存していくだろう。

ネットにおける情報がテキストしか存在しなかった時代から、画像、音声、そしてテレビと同じ動画も閲覧できるようになった今、動画というコンテンツの作り方、見せ方において、ネットがテレビに学ぶべきものは大きい。

それはさておき、ビデオリリースである。リリースにテキスト+αの動画という情報を載せることで、ウェブTVと同様、ニュースをメディアにわかりやすく伝えられる。商品・サービスの特徴や利用シーンを、訴求力の高いカタチで伝達することが可能になるのだ。
(「何故あの会社はTV型サイトにするのか?」p.167から)

商品やサービスのリリースに関するニュースはネット上でもよく見掛けるが、その会社のサイトへのリンクを辿ると、単にテキスト情報だけのリリース案内や、pdfファイルへのリンクが貼られているだけなんてことが多い。

引用で挙げられているようなビデオリリースなら、商品・サービスについてのアピール力は単にテキストだけの場合と比べて比較にならないほど大きいだろう。



私はゲームが好きで、発売前のゲーム情報を見に公式サイトを見に行くことが多いが、そのときに真っ先に見るのは動画である。また、見たい映画があって、その映画の公式サイトを訪れたら最初に見るのはなんだろう? ほとんどの人は予告編を見るんじゃないだろうか?

何もこういう動きは、映像を売りにした商品だけの話ではなく、その商品やサービスの内容をうまく説明しながら、それでいて飽きずに最後まで見られるような動画を公開しているサイトを見ると、その商品やサービスについての興味が大幅に増すことがよくある。



ネットはユーザーが欲しい、知りたいと思う情報を求めて行動するメディアだけに、必要な情報をより詳しく分かりやすく紹介できる動画という形は今後ますます発展していく方向なんだろうと思う。一ユーザーとしても、より多くの情報を知るためにそういう進化に非常に期待している。





何故あの会社はTV型サイトにするのか?


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