いつか来るであろう容量2TBのメモリーカード
SDアソシエーションは米国時間の7日、最大2TBの容量を実現する次世代SDカード規格「SDXC」の仕様を策定したと発表した。
最大2TB・104MB/秒のSD新規格「SDXC」
現地時間の8日から、アメリカ・ラスベガスで開幕する「2009 International CES」に合わせて発表した。仕様書は2009年第1四半期に発表するとしている。SDXCの「XC」は、「eXtended Capacity」の略。
現行のSDHCメモリーカードの最大容量32GBに対して、「SDXC memory card」では、2TBの最大容量を実現。大容量化のためにファイルシステムとしてMicrosoftによる「exFAT」を採用している。
昔から数多くのメモリカードが出ては消え、出ては消え、といくつもの時代を作ってきた訳ですが、現在メモリーカードの主流となっているSDメモリーカードの新規格の話。
SDメモリーカードはその大きさで標準のSDメモリーカード、miniSDメモリーカード、microSDメモリーカードの三種類が存在してて、使われる電子機器の大きさによって、どのSDメモリーカード用のスロットが用意されているか違ったりします。例えば、デジタルカメラではSDメモリーカードが一般的ですし、携帯電話ならmicroSDメモリーカードが一般的です。
小さなカードを大きなカードへと変換する変換カードがSDメモリーカード購入時に付属してることも多いので、カードの大きさの違いによる種類はそう気にする必要はありません。
SDメモリーカードの容量は、事実上の標準的なファイルフォーマットとしてFAT16が使われていることから上限が2GBとなっていて、それ以上の容量のメモリカードを出すために新しい規格としてSDHCメモリーカードという規格があります。今、普通に店で売っているSDメモリーカード、容量が2GBを超えたものはSDHCメモリーカードと表記されているはずです。
(左の2GBのはSDメモリーカード、右の8GBのはSDHCメモリーカード)
最近のデジカメなどはほぼ全てSDHCメモリーカードに対応してるので問題ありませんが、2〜3年以上前に発売されたデジカメなどを持っている人はSDHCメモリーカードは対応していない可能性があります。容量の大きなメモリーカードを買うときは、自分の手持ちのデジタル機器がSDHCメモリーカードに対応しているかメーカー公式サイトで確認するか、分からなければショップの店員に聞いてみるのが確実です。
そんな訳で、最近発売されている大容量(4GB以上)のSDメモリーカードはSDHCメモリーカードという規格になってるのですが、このSDHCメモリーカードでも容量の上限は32GBで、どんどんと容量がアップしていくメモリーカードの状況から行くとあっという間に容量上限まで達してしまう、というかすでに32GBのSDHCメモリーカードは発売されてたりします。
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そこで、新たに容量2TB(約2000GB)まで対応したメモリーカード規格としてSDXCメモリーカードが発表された、というのがこのエントリ最初で紹介してるニュース。
しかしまあ、最大容量2000GBまでオッケーってのは、将来的にはその容量のメモリーカードを発売する予定が経ってるってことでもあり、あと10年、いや数年くらいしたら、そんな訳分からない大容量のメモリーカードが普通に使われてたりする世の中になってるのかもしれないんですね。
そんな時代がやってきたとして、いったいどんなデータを入れて持ち運んでるのか、自分の手持ちのデータをまるごと持ち運べそうだけど、落としたら怖すぎるよなあ、とかいらぬ心配をしてしまうのでした。