ソフトランディングかハードランディングか


全世代がロスジェネになる、その日まで! - Chikirinの日記」を読んで。

ロスジェネ=非正規雇用な社員という文脈で、つまり全世代がロスジェネになる=全員非正規雇用になる、その日まで!って、全員非正規雇用になっちゃったら非正規も正規も無い訳ですが。

まあ、そんな皮肉めいたエントリです。



正規雇用正規雇用、同じ仕事をしてたとしてもあまりに待遇の違う両者。


生まれて来た世代、通って来たルートが違っただけで、同じ仕事をしてても全く違う待遇になるなんて状態を快く思う非正規雇用の人なんているはずもなく、また正規の人もいつ非正規の側に落ちてしまうか他人ごとではありませんが、いざその状態に晒されるまでは他人事。



正規雇用正規雇用だけでなく、世代によって支払いと受給のトータルバランスが崩壊してるのが明らかな年金制度も今もらえている、もらおうとしている人達はこのままの状態が維持されるのを願うし、明らかに過剰に支払いが待ち受けている若い世代の人達はとにかく年金制度をリセットして、まともに持続可能なシステムにして欲しいと願う。



勝ち組、負け組なんて言葉が流行り出してから結構経った間がありますが、正規雇用・非正規雇用の問題も年金の問題も、改革は進むどころかどんどん悪い方向へと、格差が拡大する方向へと進むばかり。

このまま行ったら、非正規雇用な人々、年金をもらえずに払うばかりな若い世代がどんどん増えて、いつかこのような制度全体が転覆してしまうしか無くなりそう。



雇用状態や世代による格差を減らし、今後の人口減少社会でも持続していけるような改革が進むソフトランディングな道か、格差が減らず、どこかで企業・社会活動の持続や年金制度の維持が破綻してしまって全員が貧乏くじをひかざるを得なくなるハードランディングな道か。


どっちの道を選ぶか、引き返せないタイムリミットまではそう遠く無い気がします。どうしたらいいのか、もっと考えないとなあ。