書いて直してを繰り返すことなしに完成しない卒業論文


卒業論文第0稿を1日ででっち上げる法 - 発声練習」を読んで。

理系な学生なら誰しも一度は通る始めて論文スタイルなものを自分の手で書くという作業の壁。



最初はとにかく何をどうやって書いたらいいものか、さっぱり。先輩の過去卒論を見たりしながら、見よう見まねでじわじわと書き始めるわけですが、なんせ始めて書く場合は全体像が見えないだけに、霧の中を手探りでゴールに向かっているようで、正しい方向に向かっているのか、自分は今ドコにいるのか、どの辺まで来たのかが分からず不安になる事しきり。

途中途中、余り細かいことにこだわりながら書いてても、結局後から何度も修正する羽目になるので、最初はとにかく全体像を作って形にするってところを目指すという方法は有効です。


続いて本文の執筆に入ります。まずは、論文で書きそうな文章を他の文献からコピペします。当然「コピペして良いのか?」という疑問が浮かぶと思いますが、構いません。ただし、最終的には加工します。

卒業論文第0稿を1日ででっち上げる法 - 発声練習

コピペを張り合わせただけで完成としてしまったら大問題なのですが、論文の書き方を学んでいく上では、他の論文の文章を参考にするというのは避けては通れない道。実験手法などは条件が異なるだけでよく使われる表現を使うことができるし、その研究分野特有の言い回し的な物もあったりします。


私の経験からすると卒業論文は最低でも第4稿にならないと提出レベルには達しません。それぐらい、卒論生のみなさんは大学3年生までに報告書を書く訓練が足りません(私が学生のときももちろんそうでした)。

卒業論文第0稿を1日ででっち上げる法 - 発声練習

これには強く同感。同じ大学の同級生でも、高専からの編入などで報告書を書く訓練をしてきている学生との差はものすごいものがありました。特に卒論などで始めて報告書の形で文章を書くときは、とにかく何度も何度も先生なり先輩なりにチェックしてもらって完成度を上げて行く必要があります。これはプレゼンテーションなどでも同じですね。



卒論時期など、多くの人の発表が重なる時期には、それを指導する先生・教官・先輩への指導依頼も増えていっぱいいっぱいになるので、指導された部分を直さないまま再び見てもらうなんてのは厳禁です。

思えば、指導してもらう人を確保するってのが地味に重要だったりするかも。指導教官が忙しくて捕まらない、学生が多すぎる、などの理由で卒論指導を十分に受けられていなかった学生を何人も見てきたので。