Facebook非実名ユーザーアカウント停止騒動、その後

Facebookで実名登録でないユーザーのアカウント停止騒動 - 北の大地から送る物欲日記」で、Facebook内で実名登録でないユーザーの一部がアカウント停止処分になったという話題をとりあげましたが、その後の展開。



Facebookの実名にこだわる姿勢、それを示すための見せしめ的なアカウント停止措置だったのではないか?との見解が増えて来たところに、以下の様なニュースが。


日本でFacebookの広報を担当するビルコムの担当者は、「アカウントの管理はシステムで行っており、Facebookが手動でアカウントを止めることはない。事態は米本社で把握しており、現在、本社で調査中」と話している。調査の内容など詳細は明らかにしていない。

Facebook“非実名アカウント”停止にユーザー困惑 「本社で調査中」 - ITmedia NEWS

「アカウントの管理はシステムで行っており、Facebookが手動でアカウントを止めることはない」というのが本当だとしたら、なぜ今回の様な非実名アカウントユーザーの一部のみがアカウント停止という現象が起きたのか。

ビルコムによればFacebookは、利用規約に反する利用や不適切な利用を発見した場合に、グローバルでアカウントの削除、停止措置を取っているという。2月8日に国内の複数のユーザーのアカウントが停止された件については、「定期的に監視している中で、不適切な利用が見つかったので停止した。この不適切な利用というのは実名ではない登録も含まれる」という。

Facebookでアカウント停止--その理由は「不適切な利用が見つかったから」 - CNET Japan

含まれる、ってことはそれ以外にも不適切な利用に該当する行為があるってことですね。


アカウント停止ユーザー達の帰還


アカウント停止になっていたユーザー達も、1〜2日経った辺りからぽつぽつとアカウントが復活してきています。

Facebook「僕と契約して、実名になってよ!」 - はぁはぁブログ


身分証明を提示しないとアカウントが復活できない、というのをあちこちで見かけましたが、どうやらメールで本人証明ができれば無事アカウント復活できたようです。


無事、Facebookのアカウントを復活できた方々、お帰りなさい。


実名登録確認の難しさ


さてさて。



今回のアカウントバン騒動、非実名っぽいユーザーを狙い撃ちな割に明らかに非実名であってもセーフなユーザーもいっぱいいて、いったいどういう判断でバンするかどうかを切り分けてるのか?ってのが当初から疑問視されていました。


「有名なユーザーで非実名な人」「誰かの通報で」など、諸説が飛び交っていますが、今の所本当の原因は不明のまま。



上で引用した「アカウントの管理はシステムで行っており、Facebookが手動でアカウントを止めることはない」だとしたら、今回の騒動はシステム上のどんな判定にひっかかったのか、って所が気になります。

ユーザー側としたら、いつアカウント停止にされるか分からない状態でサービスを使い続けるってのも精神衛生的によろしくないだろうし。



そして、もし仮に実名のみの使用しかダメだ、となったとしても、どうやって使われている名前が実名だ、というのを証明するのか?という問題も残ります。

身分証明書の画像(写真撮影やスキャンで提出?)なんて、PCを使えばいくらでも偽造できます。携帯電話の番号とアカウントを紐付ける方法もありますが、それはアカウントとある携帯電話番号が紐づくだけで、使われている名前が実名であるという証明にはなりません。



国民全員が国民番号+パスワードのようなものを持っていて、それで本人証明をしてくれるシステムでも存在していれば実名承認も可能なんでしょうけど、あいにく日本にはそのようなしくみはまだありません。



現在、Facebookを使っている日本人なユーザーを見ていると、この手のサービスとしてはあり得ないくらい”実名っぽい名前”が多いという実感はあります。自分が見える範囲でみても8割くらいは”実名っぽい名前”を使っています。

わざわざ”実名っぽい名前”としているのは、使われている名前が実名か判断できない人もたくさんいるので。ネットで知り合った人は実際に何度か会った事があってもネット上の名前(ハンドル名)しか知らない場合が多いですし。



今後、Facebookがどういう方針を打ち出してくるか、今回の件の説明も含めて気になるところです。