毎年iPhoneが増え続ける家のサポート業務

僕らは笑顔でゴミを7万円で売っていた。 | ふじさわブログ」を読んで。

Android端末は購入したことないですけど、当時ネット上で7万円の……の話題はよく見かけましたね。うちでも、つまのひとがAndroid端末を使ってますがHT-03AXperia ray SO-03Cと使ってるのを見てて、GPSがちょっとアレなのを除けばまあ普通に使えてるようですけど。



気づけば、ものすごい勢いでガラケー、フューチャーフォンからスマートフォンへのシフトが進んでて、「わーい、スマートフォン欲しかったんだ」なんて人にはいいのかもしれませんが、そんな自分で新規端末調べてたりする訳でもなく、新しい機種にしたいときに新しいのから適当に選ぶタイプの人達が、こなれてない初期の頃の国産スマートフォンを購入して「笑顔で!ゴミを!7万で!!」ってなってたと。なんという罪深き業界。


フューチャーフォンに戻ろうにも、もうメーカーも開発の主力はスマートフォンに移行してて、残りカスみたいな端末しか残っていないという進むも戻るも地獄みたいな状況になるなんて、一体誰が予想しただろうか。


毎年1台iPhoneが増え続ける家


そんなスマートフォン地獄とは全然別の世界で、毎年iPhoneを更新してる私のお下がりに乗り換えることで、フューチャーフォンからスマートフォンへと移行することになったうちの母、私のお母さん(今週のお題)は当人比で5倍くらい携帯電話を使いこなせるようになりました。フューチャーフォン時代が3%くらいなら、iPhone 4になって15%くらいですが。


更に古いiPhone 3Gと3GSは、iPodが欲しくてたまらない(一台自分で買ったけど、私のお下がりを全て回収してる、記憶にある分でも3〜4台以上)父がiPodとして活用してます。いったい何台のiPodがあれば満足するのか?と見てて謎なんですが、なんか複数台を使いまわしてます。



仕事で中学生〜高校生くらいの学生と会話することが多いうちの母、iPhoneを持ち歩くようになって「え?なんでiPhone持ってるの??」って物凄い羨ましがられてるそうで。スマートフォンにしたいけれど、まだ買い換えられない学生は多そうですからね。それに、そのおばさん、あんまりというかほとんど使えてませんけどね。

つい最近も仕事から帰ると「朝からずっとメール書いてるんだけど送れないんだよね……」って、画面を見たらメールアドレスの@が抜けてる。つまのひとに聞いて、住所録に@付きのちゃんとしたメールアドレスを登録してもらったらしいけど、書きかけのメールのメールアドレスを入れ替えるのが分からなくて一日かかってたらしい。手順を紙に書いてその通りにしか操作できないタイプの人なので、自分で操作を考える必要があるシチュエーションに出くわすと基本的に全滅だったり。


踊りだすアイコンたちの憂鬱


「最近、何か分からないことある?」とメールを送ったついでに聞いてみると「画面の下にずらっと並んでるのを消したいけどうにゃうにゃってなって分からない」「………?」



全くの意味不明状態から、刑事ドラマの主役刑事よろしく、時に優しく時に激しく問い詰めること数分、母が質問したかったのは「iPhoneで起動中のメモリに常駐してるアプリを止めるにはどうしたらいい?何したらいいか分からないから適当に弄ったら画面中のアイコンが踊りだしてあqswでf」。後半はやはり意味不明だったがそんな所。

どうやら、学生にiPhoneを見せたときにさんざんいじられて、その時にちょっと携帯に詳しい子が起動してるアプリを止める方法をしたり顔で母に教えたらしい。それをやろうとしてハマってたという。


先生の言っていることが分かりません


起動してるアプリを止めるなんて、さまざまな種類のアプリを使いまくって、起動してるアプリがごっそりあるようなヘビーユーザーならいざ知らず、使うアプリなんて両手の数にも足りないくらいの母は覚えなくても別段困らない操作だったんだけど、一応教えてみた。



「普通に起動してホーム画面出てる状態でホームボタンをダブルクリックすると、起動してるアプリの一覧が見れます。横にフリック(はじく)するとアプリ一覧を切り替えられて、止めたいアプリのアイコンを長押しすると、アイコンが震えてアイコン左上にマイナスボタンが表示される状態に入るので、マイナスボタンを押すとそのアプリを止めることができます。止めたいアプリを全部止めて元に戻るにはホームボタン。」



「………………。」



まず、ダブルクリックは指に力が入って厳しいです。勢い余ってトリプルクリックしちゃいます。フリックして、というとたいてい物凄い勢いで画面をスリ出します。一回、一回でいいんです。そんなに擦っても何も出ません。長押しして、というとお預けを食らった犬がごとく何時までも押してます。「よし!」と言われなくても手を離していいです。って、もう擦らなくてもいいんです。それはさっき終わりました。そもそもアイコンでアプリを判別できてません、アプリは下の名前を見てるぽいです。「マイナスボタンを押して、止めたいアプリを止めて」「どれを止めたらいいのか分からないから止めるのを教えて」「どれ止めたらいいか分からない人にはたぶんこの操作をする必要アリマセン。ずっと使い続けてると重くなるから、たまに電源落として、もっかい入れなおして。」



PC使う時もそうだけど、基本操作の習得にかなり鍛錬を必要とします。主に教える側に。

「やり方説明しても言うこと聞いてない」「せっかちで操作は待ちきれずに連打してフリーズ」「検索しても探しものが見つからないってときはたいてい日本語を間違えている」

そんな母でも基本操作程度ならなんとかなっちゃう(ような気がしてるけどそうでもないかもしれない)iPhoneはやはりすごい。



母:「アプリ、何買ったらいいか分からないから教えて!」

私:「なんかiPhoneでしたいことあるの?」

母:「………(? _?)」

私:「別にiPhone使ってしたいことが無いなら無理して買う必要ありません!」



本当に母が必要だったものはiPhoneだったのかは謎ですが、画面が大きくなった(元は2.5インチ程度のフューチャーフォンだったから)のと、カメラ&写真アプリが使いやすいのが重宝してる模様。「あと、電話がかかってくるとかけてきた人の顔が画面に出てきて分かる所!」と母は申しておりますが、それフューチャーフォンにも普通にある機能。