閲覧機能が弱いはてなブックマーク
注目の動画で「ニコニコ動画」「YouTube」を分けて閲覧できるようになりました - はてなブックマーク日記 - 機能変更、お知らせなど
ニコニコ動画に外部プレーヤーが出来てはてな内でも動画の閲覧が可能になり、はてなブックマークでニコニコ動画も注目の動画に含まれるようになってからというもの、はてなブックマークでニコニコ動画の動画をブックマークする人が急増して、注目の動画がニコニコ動画にほぼ占領されていた問題、一部のユーザーから不満の声が上がってたのを受けてか、さっそくニコニコ動画とYoutubeとが分けて閲覧できるようになりました。
両方の専用ページを見てみると見事なまでに動画のジャンルが分かれてるのが分かります。ニコニコ動画はアニメ・ゲーム・初音ミクなど、Youtubeは面白動画、話題のテレビ番組などが多いです。
最新50件を見ると、ニコニコ動画で4日分程度、Youtubeで2週間半程度の動画があることから、両者の間には数倍の回転率の違いがあって、更にニコニコ動画の方がブックマークするユーザー数が多くてブクマ数も高くなりがちなことから、Youtube動画がますます埋もれてしまうって状態になっていたことが分かります。
閲覧機能が弱いはてなブックマーク
ユーザーが増えたり、ブックマーク可能な対象が増えたりすることでブックマークの傾向が変わると、決まって出てくる「はてブが衆愚化した」「はてブが劣化した」って話題ですが、これははてなブックマークの閲覧側の機能が弱いところから来ると思っています。
ブクマ数が多い記事や動画などを一覧で見られるってのは、ある意味分かりやすい見せ方なのですが、ソーシャルブックマークの面白い部分は誰がブックマークしたかって情報やブックマークにタグを付けられる、みたいなある意味ブックマーカーがエージェントとなってWeb上の情報を自動収集分類してくれる所にあって、せっかくなのだから、その情報をいかした見せ方が提供されるとより多くの人が便利に感じるのでは、と思います。
例えば、ブックマーカーやタグで絞り込みをかけた専用チャンネルみたいなのを作れるようにしてそれを公開できるとか、ジャンル別におすすめのブックマーカーを推薦してくれる機能(お気に入り登録用に)とか。
京都に来てから、はてなブックマークを一から作り直しています。場所と体制、自分の肩書きを新たにし、毎日集中して開発に取り組むことができています。早ければ数ヶ月後には新しいシステムをみなさんにお届けできるのではないかと思います。
はてなブックマークも新しいシステムになるそうなので、期待しています。閲覧機能の強化、そして検索機能も強化されたら嬉しいなあ。
新作アニメの海外向け無料配信の動き
GONZO新作アニメ、YouTubeで海外向け無料配信 「ファンサブ」阻止狙い - ITmedia News
「ファンサブ」ってのは、海外の映像作品に有志が自国語の字幕を付けたもの。
海外で人気の高い日本のアニメは、日本での放映後あっという間に「ファンサブ」が作られて動画共有サイトに流れることが多く、海外の日本アニメファンの多くはそれで作品を知ることが多いことを危惧して(不正規なルートでの公開、違法コピー)、日本での放映とほぼ同時に海外向けの英語字幕付きの動画配信を行うという動きが始まるようです。
日本国内向けのネット動画配信としては、GyaOで独占無料公開されるそうです。できれば独占公開ではなく、多くの動画共有サイトで公開してもらいたいものですが、それは現段階ではさすがに贅沢な望みっぽいですね。
海外向けの英語字幕動画配信は、日本からはIP制限をかけて見られない様にするそうですが、なんで制限をかけないといけないのかが謎。せっかく視聴機会の拡大と公平性を実現するための行動なのに、地域で制限をかける理由が分かりません。
アニメに限ってみると、ネット上での動画配信の動きがだんだんと活発化してきているようです。急激に発展した動画共有サイトでの番組流出に耐えきれず、ようやく重い腰を上げたって所でしょうか。
実際のこういう動きがDVD販売にどれだけ影響するかってのは、作品それぞれの評価・人気が違うだけに分かりにくいのですが、テレビの一度きりの放送でしか見られないのと比べると、ネットで好きなときに見られるってのは作品を知ってもらう機会は格段に増えるはずで、テレビだけの展開に比べたらより幅広い視聴者に作品を伝えられるのは間違いなさそうです。
DVD販売は、そこから先の作品の評価・人気勝負になるから、作品自体の出来が良くないと結局は売れないことに変わりないんですけどね。
ネットとリアルを繋ぐオフ会
「304 Not Modified: ネット歴10年以上だけどオフ会ばかり行っているのは何故か考えてみた」を読んで。
ネット暦が長い人でも、オフ会に積極的に参加する人とそうでない人がいると思いますが、オフ会に参加する側の人の話として私の場合の話も書いてみます。
ネット上(オンライン)で知り合った人とリアル(オフライン)で会うことをオフ会と言いますが、オフ会と言っても数人程度の小さなものから数百人に及ぶ巨大なもの、参加者層も下は高校生、上は50代くらいまでとかなり多様性に富んだ集まりになります。
基本的に、オフ会ってのはネットで同じ話題で盛り上がった集まり(コミュニティ)がリアルでも会ってみましょうってなるもの、きっかけがネットからスタートしていますが、ネットの向こう側に人がいることを意識してコミュニケーションしてる人にとっては、同じ話題が共有できるネット上の知り合いと実際に会って話をしてみたいってのはもっともな道理です。
オフ会歴
一番最初に出たオフ会は、たしかパソコン通信のフォーラムのオフ会でした。11年くらい前かな?
当時、パソコン通信が結構流行っていて、今のネット人口と比べたら少ないですがそれでも数社のパソコン通信会社合計で数百万人程度のユーザーがいました。私はニフティサーブを利用してて、コンピューターやゲーム、漫画系のフォーラムに参加していたのですが、その中で一番はまってたのがMac系のフォーラムでした。人口が多い首都圏などでは頻繁にオフ会が行われていたようですが、当時私が住んでたのは札幌。北海道の中ではダントツで人口が多い札幌でも、オフ会を開こうとなると結構人が集まらないものだったりします。(人口が少ない地域はネット利用率も低いので)
いや、でも関東や関西でオフ会が開かれていて、その楽しそうな報告を読んでると自分もそういう集まりに参加してみたいよなあ、って気持ちの盛り上がりは押さえきれず、自分が言い出しっぺだったかどうかは忘れてしまいましたが、積極的に人を集める方向で札幌でのオフ会を実施しました。
始めてのオフ会は確か6人くらいだったかな? 待ち合わせ場所に行ってみると遠巻きに様子を伺ってる人が数人居てすぐに参加者が分かったというのはいい思い出です。これは、人が少ない地方のオフ会ならではかもw
一回やってしまえば慣れるもの、その後も頻繁に札幌でのオフ会に参加(というか実施?誰かが北海道に訪れる度にそれを口実にオフ会を開いていました)しましたし、Mac系のフォーラム以外のフォーラムのオフ会にも参加しました。それだけでは飽きたらず、年に1〜2回くらいのペースでオフ会に参加するために関東関西辺りに何度も遠征してたりしました。もちろん、一回遠征に行ったら、いくつものオフ会をはしごするのがデフォルトですw
あと、ニフティのときは一番出入りしていたMac系フォーラムで仲が良かった人達とパティオと呼ばれる小さなネットコミュニティ(それでも全盛期には4〜50人ほどメンバーがいましたが)を作って、そこのオフ会なんかもしてました。こっちはニフティが無くなった後、ネット掲示板やらmixiやらに場所を移しつつ、今でも細々とたまにオフ会?を開いたりしています。他にもネットコミュニティ関連だと、ここ4〜5年くらいは信長の野望onlineをプレイしていて知り合ったプレイヤーのコミュニティ、二つほどに参加していて、それのオフ会に参加することが多いです。そして最近だと、ちょうど一年くらい前に始めたTwitter絡みのオフ会に出ることが多くなりました。
そんなこんなで、全部合わせたら100回を超えるくらいオフ会には参加しています。
ただ、よく言われる話ですが、ネットコミュニティの盛り上がりって長く続いて数年程度なんですよね。揉め事が起こって分裂してしまう、なんてことが起こらなかったとしても、長い間続いているコミュニティではだんだん話のネタがつきてきますし、メンバーも数年経つと引っ越したり学生から社会人になったり転勤したりと、なかなか同じ環境でずっと盛り上がりを続けられるって訳にはいかなかったりします。また、ネットサービスを中心としたコミュニティだと、そのネットサービスが寂れたり、終了してしまうなんてのもコミュニティが続かない理由だったりします。
だから、ネット歴が長くなると、それなりにあちこちいろんなコミュニティに参加してるって人が多いと思います。
オフ会に出るきっかけ
オフ会に出ようかどうか悩んで出られないって人もいるかと思うのですが、意外と出ちゃえばなんとかなります。さすがにほとんど知ってる人がいないようなオフ会や大規模オフ会などはいきなり出るってのにはちょっと抵抗を感じますが、ある程度ネット上でコミュニケーションを取った上で実際に会うってのは、その人との繋がりをネットだけじゃなくリアルにも広げるってことで、ネットとリアルを自分の中で融合させるなんとも言えない楽しい体験だったりします。
その時々のテンションにもよりますが、私は会ってみたいなと思う人がいたら積極的に行動を起こす方です。声をかければすぐに人が集まる東京などとは違って、地方の札幌では積極的に声をかけていかないとオフ会自体が成立しなかった、ってのがあるのかもしれません。
案外、オフ会があったら参加してみたいけどなかなかうまい具合に開かれないんだ、って思ってる人が居たりして、そういう電波?をキャッチしてオフ会を開くなんてのは何度やったか分かりません。自分一人で何もかもやろうとすると大変だけど、適当に仕事を分担して声をかけると大半の人は手伝ってくれますし。
Twitterとオフ会
さて、コミュニティは場所であるという私の考えを正しいと貫くならば、ウェブ上におけるその場所は Twitter だと私は考えています。ブログもmixiも主体は人です。そこに行けば誰かがいるかもしれないという場所ではありません。しかし、Twitterは場所です。followerが800人を超えてるから思うだけかもしれませんが、Twitを起動すればそこに誰かがいます。そして今思ってることを呟けば興味ある人が反応してくれますし、自分に何も無くてもそこに興味がある話題があれば反応しちゃいます。Twitterのコミュニティ性ってこの辺にあると思うんですよね。
コミュニティは「人」が「場所」に「話題」を語るために集まるものだ、と私は思っていて、ネット上におけるそういう場としては、掲示板、IRC、mixiのコミュニティ、wikiなどが該当します。最近はあまり新しいコミュテニィを開いていませんが、過去には何度もネットで親しくなった人達を集めて上述のような場を作って、コミュニティとしてきました。
そうやって作ったコミュニティの人とはオフ会を開いて会うことが非常に多いです。
つい一年ほど前から始めたTwitterも「人」「場所」「話題」が揃っているのでコミュニティ足りえるのですが、見てる人によって見える人(自分がFollowしてる人)や規模が全然違っていたり、一方通行(片側からだけFollowしている)な関係があったりという部分が、ちょっとコミュニティっぽくない部分かもしれません。必ずしも全員が同じ話題を共有してる訳ではないし、こちらには見えているけれどもその輪に加わることが難しい集団なんてのもいくつも存在してたりします。(Followingを絞る人、選択する人とは、別な手段で知り合いにならないとFollowされない、Protectな人はそもそもログが見えないなど)
Twitterという空間は大規模オフ会に似てたりします。必ずしも全員知ってる訳じゃないけれど、何人かは知っている人がいたり、あちこちでいろんな話題が繰り広げられていて、気になる話題があったらそれとなくそれに参加したり(たまにスルーされることもありますが)、気づいたら参加者が増えていたり(実際には自分でFollowしたりされてたり)。そして恐ろしいことに、このオフ会は24時間365日参加する国や場所を選ばずずっと開かれてたりしますw
そんな意味で、Twitterを楽しめている人は大規模オフ会の雰囲気を擬似的に楽しめているのかもしれません。場所はあくまでネット上ですが。
オフ会の楽しみ
場所や年齢、立場を飛び越えてコミュニケーションを取ることができるネットという世界は非常に楽しいものですが、そこで知り合えた話が合う、気が合う人達とオフ会で実際に会うってのは、その楽しみを更に広げてくれます。ネットでのやりとりはテキスト中心で、サービスによっては音声や動画を利用することもできますが、実際に現実で会うってのはそれらとは別次元です。
ネットも便利ではあるのですが、コミュニケーションの密度って意味では現実にはまだまだかないませんから。
リアルではたいていの場合、学校・仕事関連や同じ地域の人としか知り合うことができませんが、ネット上だと知り合う対象がネットにアクセスしてる人に拡大し、住んでる場所、年齢、立場を超えた知人を作ることができます。この、実際には知り合う機会がないような知人を作れるってのが非常に面白いもので、住んでる地域や学校・仕事・年齢が違う、自分が普段接することのない別世界の人とオフ会で実際に会って会話するのは非常にわくわくするものがあります。
だからこそ、はまってしまうとそれこそ全国行脚にでかけるような勢いであちこちのオフ会に参加しに行く人がいたりするんです。
話を元に戻しますが、このような理由でオフに参加できるチャンスを逃すのは間違ってます。おそらくそのメンバーで会えることに“次回”はありません。とても会いたい人が参加するオフがあると分かっているならば、単に気後れしてるだけとか距離的な問題とか金銭的問題くらいならば、参加しないと損です。
Twitterでの話題の盛り上がりがその場を実際に見ていないと分からないように、オフ会も実際に参加しないとその楽しさを体験することはできません。実際に会ってみたい人がいるのなら、距離や金銭的な問題はそれを解決しうるのだったら乗り越えていくだけの価値はあります。
大規模なオフ会だと、すでに知り合いが居る場合か、よほど積極的にコミュニケーションとれる人じゃないと大変なので、最初は小規模なオフ会から参加してみるのがいいと思います。まずは、会ってみたいなって人に声をかけてみるところから。