iTunes Music Store (iTMS)に関するよくある勘違い

待ちに待ったiTMSということで、みんなの喜びの声(たまに批判の声もあったりしますが)を見にあちこちのサイトを回ってたりするんですが、いくつか勘違いされてる点が多いような気がします。要チェックポイントをまとめてみました。

今までみたiTMSに関する勘違いシリーズ

  • 支払いはクレジットカードでしかできない→×

アップルストアAmazon.co.jp、コジマ、ソフマップビックカメラヤマダ電機ヨドバシカメラで取り扱っているiTunes Music CardASIN:B000ALF5GSASIN:B000ALF5H2)を購入すればクレジットカードが無くてもiTMSで曲を購入することができます。ただし、アカウントを作成する際にクレジットカード番号を要求されてしまうので、
■クレジットカード無しでiTMSにアカウント登録する方法
のような方法でアカウントを作成する必要アリ。ふじこ、ってのは適当な文字列を入れるというのでオーケーかと。

  • CDには7回しか焼けない→×

7回しか焼けないのは同一プレイリスト。曲編成を変えれば焼ける。

  • iPod, Windows PC, Mac、合計5台までしか共有できない→×

iPodへの転送は何台でもOK。Windows PCとMacは合計5台までだが、自由に認証を外せるので最初に割り当てた5台で終わり、という訳ではない。

  • iTunesで購入した曲のファイルはコピーできない→×

購入した曲のファイルはコピーに関しては自由に可能です。ただし、iTunesで再生する時には、認証されている5台のマシンまでしか再生できません。この認証は自由に解除でき、認証が5台に達してしまっても、年に1回のみすべての認証をリセットすることができます。

  • iPod以外の携帯デジタルプレーヤーにiTMSで購入した曲を移す方法はない→×

一度音楽CD(CD-DA)に焼いてからリッピングすれば可能。再圧縮することになるため、わずかに音質は劣化するが、厳密に聞き比べすることでもしなければ分からないくらいの違い(音質マニアは除く)。頻繁に曲を移すのであれば、CD-RWを使うのがおすすめ。

  • 歌詞カードがついてくる→×

アートワーク(ジャケット画像)はファイルに埋め込まれているが、歌詞カードに該当するものはついてこない。

  • 世界中の国のiTMSを同一アカウントで購入できる→×

1アカウントにつき、一国でしかiTMSで曲を購入することはできない。他国で購入したい場合は別アカウントを作る必要アリ。

  • 1クリックですぐ購入できてしまうため、間違って購入しやすい→×

デフォルトでは確認ダイアログは出るし、一般のオンラインショップのようにカートに入れてから購入、というスタイルを設定で選ぶこともできる。

  • AAC対応の携帯デジタルプレーヤーで再生できる→×

iTMSで提供される曲はAACファイルですがFairPlayというアップルのデジタル著作権管理システムがかかっており、FairPlay対応のプレーヤーでしか再生できないようになっています。現在ではiPodだけであり、海外では近い将来にiTunes対応携帯が出るようですが、日本ではまだそのような予定は発表されていません。


WindowsユーザーとMacユーザーの違い

Macを使っている人だと、そもそも音楽配信サービスはiTMS以外は門前払い、携帯デジタルプレーヤーもiPod以外で対応してくれている機種は非常に少ないというのがあって、iTMS + iPodという組み合わせで使ってる人が大多数だと思われます。何も問題なしです。

一方、Windowsユーザーの場合はさまざまな携帯デジタルプレーヤーを選べるという選択肢があります。同じく音楽配信サービスもさまざまな会社のものを選ぶことができ、そのひとつとしてiTMSがあります。そこでよく見かけるのが「iTMSで購入した曲をiPodでしか再生できないのは囲い込みだ、おかしい!!」と言う論調の発言。

さまざまな携帯デジタルプレーヤーを選べるが故に、自分の好きなプレーヤーで購入した曲を聴かせろ、ということなのでしょうが、これがもしゲーム機だったら「このPS2用のゲームソフトをXboxでプレイできないのはおかしい!なんとかしろ!!」と言ってるようなもんで・・・。自分のプレーヤーにファイルを転送できる音楽配信サービスを使うしかないかと。ただ、日本の音楽配信サービスはDRMが厳しくて、プレーヤーへの転送制限が厳しいものが多いのが現状ですが。