「チャット、ってなんですかねえ?」


先日テレビを見てたら、刑務所の中で囚人が行っている勉強会の様子がやっていて、そこで受刑者と刑務所職員の間で「最近、チャットって言葉をよく聞くんですけど・・・チャットってなんですかねえ?」「いやー、我々も不勉強でよく分からないんだけども、、、」「メール・・・とかとは何が違うんでかねえ?」なんてやりとりが行われてました。


チャットするようになってもう10年ほどになるけど、いまだにチャットという言葉は知っていてもやったことがないって人の方が多いのかな。

チャットというのは、簡単に言えば「ネットワーク上でリアルタイムに文字で会話すること」で、1:1だけでなくて多人数で同時に行うことができるのが特徴です。


昔、ネットでチャットするのにはまってた頃、IRC(Internet Relay Chat)と呼ばれるチャットに数年はまってたんだけど、当時はいろんな部屋(チャットをする集まりを部屋、と呼ぶ)をかけもちしてて、多いときは5つとかの部屋を切り替えながらチャットしてました。

チャットなんてしたことがないって友人に「そんなにいっぱいの部屋でいっしょに会話してたら、頭の中こんがらからない??」って聞かれたことがあるけど、不思議とぜんぜんこんがらからない。別にパソコンを5台並べて5つの部屋を掛け持ちしてるわけじゃなくて、ひとつのパソコンでウィンドウを5つ切り替えながらチャットしてるだけです。ひとつの部屋で何か発言した後、すぐに他の部屋に切り替えて前の発言の返事が来てないかを見るってのの繰り返し。掲示板なんかのやり取りを高速に行ってるみたいな感じかな。


昔は頻繁に行っていたチャットも、それぞれの参加者の都合がつかなくなったりとだんだん人が減っていき、最近ではほとんど行うことはなくなりました。メール、掲示板、メッセンジャー、ブログなど、ネットではいろんな方法で知り合いとコミュニケーションをとることができるけど、そのリアルタイム性からチャットが一番楽しいし、はまる気がします。

普通のチャットを行うことはほとんど無くなったけど、今ではネットゲーム上でチャットしてるから、結局ツールが置き換わっただけな気もしますが(笑)。


一人暮らし暦が結構長いけれども、かといって別に家で寂しさを感じたりはしないのは、ネットを使っていろんな人とやりとりしてるってのが大きいんだろうなぁ。現実、私は札幌に住んでいて、実際に知り合いに会おうとしたら札幌近郊の人か、もしくは私が相手の住んでいる場所まで訪れないと出会えない訳だけども、ネットでコミュニケーションしてるうちはお互いの住んでいる場所をまったく意識せずにやりとりできます。

チャットやメッセンジャーのようにリアルタイムにコミュニケーションする以外にも、掲示板やメール、ブログなどを使えば、自分の好きな時間で情報を発信しておいて、相手の都合に合わせてみてもらうこともできます。


デジタルディバイドと呼ばれる「パソコンやインターネットなどの情報技術(IT)を使いこなせる者と使いこなせない者の間に生じる、待遇や貧富、機会の格差」ってのは、情報技術が発展するほどに大きくなっていく気がします。別に使いこなせないからといって生死にかかわるような重大なことにはなりませんが、明らかにその人の持つ世界の広がりは変わります。


情報技術について勉強しなきゃ!って身構えなくても、ネット技術の楽しそうなことに手を出してみる(例えば今日話したチャットとかね)って心構えだけでもずいぶんと変わってくるんじゃないかな。