ブログを書くと言うこと。


最近、「ブログの文章術」なるテーマでそれぞれの考えを書いているブロガーが多い。ブログ文章術 米光一成|Excite エキサイト ブックスで書かれていることからこの話題が盛り上がっているように思う。


そもそも、ブログを書くと言うことはどういうことなのだろう?

ブログを通じて、自分と他人の考えが回る。

ブログを書く、ということは言い方を変えれば「自分の考え」を公開する、ということでもある。「自分の考え」は、会話や電話、手紙などを使って自分にごく近い立場にいる人達にしか伝えられなかったのが、ブログを書く(ウェブに公開する)ということで、それまでは伝えることの出来なかった多くの人に「自分の考え」を見てもらえる機会ができる。



ここで、「自分の考え」を見た人が感想やその人の考えを思いつき、それをブログに書いたとする。幸いなことに、ブログにはコメントやトラックバックという自分の考えと他人の考えを結びつけるしくみがあるし、ソーシャルブックマークアクセス解析などを使うことで、他人が自分の考えをどう思ったのかを調べることもできる。


そうやって、他人のブログに書かれた「他人の考え」を今度は自分が読むことで、様々な立場の人の考えであったり、自分が何かを考えるきっかけであったり、また何かを考えるのに必要な情報であったりを受け取ることができる。


ここで得た様々な考え、きっかけ、情報を元に、自分の頭の中で考え、まとめることで、できる自分の考えというのは、ぐるっと一周して戻ってきた分、より素晴らしいものになっているはずである。多くの人の考えを取り入れ、参考にし、新しい視点に気づき、より幅広い情報から得られた考えになっているはずだから。

ブログエントリーを上げていく、という事は様々な視点から書かれたブログや書籍などの情報を総合的に吸収し「読む、識る、書く」をバランス良くこなし、自分の身としていく事なのではないかなあ、と思うのです。

「読む、識る、書く」というのは、上の図の自分という部分のことで、やはり自分の身としていくというのが重要。


ブログを書くと言っても、誰ともやりとりしないで一人自分の殻にこもって書いているのなら、それは自分の日記帳に日記を書いているのとなんら変わるところはない。他人とブログを使ってお互いの考えをやりとりし、コミュニケーションを取ることで、自分だけでは思いつかない考えが出てきたり、知識を得たり、知り合いができたりという大きな実りが得られる。


ブログで何かを得るためには


ここで大事なのは、上にあげた図の中のサイクルを回す、ということなのではないだろうか?


自分の考えを人がどう思うかを知りたければ、まずは「自分の考え」をブログに書いて公開することが必要だ。自分が思うことがたくさんある、人に聞いて欲しいことがある人は書くことから始めればいい。

ただ、一方的に自分の考えを公開するだけでは、サイクルは回らない。自分の考えがどう思われるかをあなたが知りたいように、他人もまた自分の考えがどう思われているのかを知りたいのだから。


他人がどう考えているのかを知りたければ、他人の書いているブログを読もう。いろんなブログのいろんな考えを読めば、そこから自分が何かを考えるきっかけを得ることができるかもしれないし、自分の知らなかった情報や、さまざまな立場・視点からの考えを見ることができる。こうして得た多くの考え・情報を自分でまとめたり、考えたりすることによって、それは自分の考えとなる。

もちろん読むだけで自分の頭で考えることをしなければ、それはただの情報としてあなたの頭の中を通り過ぎるだけであり、自分で考えてまとめることによってはじめてあなた自身の知識・考えとなる。


どこから始めるか


このサイクルのどこから始めるのか?というのは、入りやすい部分からでいいと思う。

自分が何かを伝えたい人は書くことから始めればいいし、他人の話を聞いていろいろと思うことがあるのなら、読むことから始めればいい。鶏が先か、卵が先か、じゃないけど、結局ぐるぐると回るものだと考えれば、どこから初めても結局流れにのることになるのだから。


ただ、サイクルを回すには、いろいろと考えた方がいいところもあって、その辺はやはり自分の意見を公開することに慣れている人達の話が参考になる。以下の参考記事はどれも参考になるので、ぜひ読んでみて欲しい。

バラバラな意見に見えるかもしれないが、中心となる部分はそんなに大きく離れている訳ではないと思う。


【参考記事】
304 Not Modified: 書きたいように書けなくても、まず書いてみよう
ekken♂:書きたいように書けない人は、読む事から始めればいい
FPN-ニュースコミュニティ- ブログは誰かのためでなく、自分のために書けばいいと思う。