二つの対立記事に見るメディアリテラシーのあり方。


音楽配信メモ 「CD売上回復!」というストーリーを作りたいレコード会社たち」を読んで非常に悪質な恣意的誘導が含まれている記事だと感じたために書かれたカウンター記事。

メディアリテラシーを考える - 『「CD売上回復!」というストーリーを作りたいレコード会社たち』は悪質な印象操作だ


メディアリテラシーを考える - 『「CD売上回復!」というストーリーを作りたいレコード会社たち』は悪質な印象操作だを読み、細かい点を指摘し、これは悪質な印象操作だ、という展開の記事だが、正直、印象操作だ!と言いつつ同じように印象操作気味な内容の記事になっているのは笑えばいいのだろうか。


この二つの記事を読み比べると、音楽業界のあり方について、商品(音楽)を購入するユーザー側と商品を提供する音楽業界側のそれぞれの立場に立っての主張であって、ふたつの主張の間に存在する音楽業界のあり方はほとんど同じ内容である。ただ、それをどっちの視点から見て意見しているかという違い。だから極論すれば、どちらも自分の側へ読者を引き寄せようとする印象操作気味の記事だと言える。

ネット上の記事、いや雑誌や新聞、なんでも人の書いたものなんて、こんな感じに書き手の立場如何によっていかようにも変わるものだから、読み手側のできることといったら、なるべく多くの記事を読み、事実はなんなのかを探ること、そしてそれに対して自分はどう思うのかを考えることなんだろう。それがリテラシーって言われるものだと思う。