リテラシーとITスキルの関係

いわゆる情報リテラシー(人前で「うちの祖父はよく放屁します」と表明するようなことを言うのはやめておこう、と考えられる程度から)と、ITリテラシー(ネット特有の「口コミ」に関する知識、ツールの操作全般の知識をとりあえずセット)は別モノで、こう分類できる。

A.情報リテラシー(高) ITリテラシー(低)
B.情報リテラシー(低) ITリテラシー(低)
C.情報リテラシー(高) ITリテラシー(高)
D.情報リテラシー(低) ITリテラシー(高)

私も頭の中で同じような分類を想像しながら、前の記事
「低ITリテラシー者の口コミこそ信用できる、という最近の印象 :Heartlogic」
を読ませていただきましたが、ここで言うような情報リテラシーとITリテラシーという説明だと、なんかふたつが意味的にかぶってるような。あくまで私のとらえる感覚で言うと、ですが。

情報リテラシー→一般社会におけるリテラシー
ITリテラシー→ネットを使いこなすITスキル

と置き換えると、前の記事の言いたいこともなんとなく見えてきます。

A.リテラシー(高) ITスキル(低) → ITリテラシー(低)
B.リテラシー(低) ITスキル(低) → ITリテラシー(低)
C.リテラシー(高) ITスキル(高) → ITリテラシー(高)
D.リテラシー(低) ITスキル(高) → ITリテラシー(低)

こんな感じになるのかな。


前の記事に私が感じた違和感は、たぶんITスキルが低い場所・人同士で行われるやりとりが信用できちゃうってところに感じていて、

アフィリエイトを使わずに本を絶賛してあると「これはホントに信じられそうだ」とか思っちゃう。

ここ、私は「これは本音なんだろうなぁ」とは感じますが、信用できるかどうかは別問題で、信用できるかどうかはその人の発言がちゃんと客観性にのっとってなされているものかどうかというのが判断基準だったりします。

その人の本音を求めているのか、正しい評価を知りたいのか、という欲しいものの違いがありそうですね。


上述のA〜Dのくくりでみると、ネット上で正しく情報を読み書きできる人ってのは、Cの場合のみで、だからこそITリテラシーを身につけるのは難しいんだと思います。


で、アフィリエイトが持つ商売っ気、だから信用ならない、ってのは、それとは別問題で存在していて、これはITスキルが高い人ほど敏感に感じ取ってしまうものなんじゃないかなぁと。

ネット上にある情報は無料であるべきだという風潮が、アフィリエイトを胡散臭く感じさせる元になっています。

でも、ネット上に情報を出すことで正当な対価が得られるような状態になったら、もっと多くの有用な情報がネット上に集まるようになるだろうに、とにかく無料でなくちゃ駄目!ってな考えはネット参加者の、特に古参の多くが持っているものだと思います。


アフィリエイトでがんがん儲けている人がいるよ!ってな紹介のされ方もいけないのかもしれません。売らんがためのアフィリエイトでなくて、正しく有益な情報をアップした見返りとしてのアフィリエイトってのが理想の形だと思うのですが、そこに至るまでの道のりはまだまだ遠そうです。