FPN-アップルのiPod映画配信開始、DVD規格論争を叩き潰すのか?


CDやDVDのような光学メディアと、コンテンツのネット配信。

これから数年の間は、これらがどのようにシェアを変化させていくか。今年末くらいから投入される次世代DVDの動向、ネット配信におけるDRM、各コンテンツホルダーの対応、ネットインフラの普及、視聴環境の変化、いろいろな要因が複雑に絡み合っているので、正直、5年後に音楽や映像をどのような形で楽しんでいるのかはちょっと想像がつきません。


ハイデフ映像、ハイビジョンテレビで見るような映像は、それを再生しうるテレビを所有して初めて楽しめるものですが、液晶テレビ価格の急激な低下によってかなり再生環境は普及してきているように思えます。地上デジタルなどのテレビ放送だけじゃなくて、映画やゲームなどのコンテンツをハイデフ映像で楽しみたい、となると、その大量なデータ量からBlu-rayHD DVDのような次世代DVDがしばらくは主流になると思いますが、それを見たいと思っている層がどれだけいるのかといわれると、そんなに居ないんじゃないかって気もする。少なくとも、現状のコンテンツメーカーが二つに分裂している状態じゃ、ユーザー側は買い渋る(どちらかの勝利がはっきりするまで手をだしたくない)でしょう。


ネット配信は、海外ではアップルなどを中心としながら普及しつつありますが、日本での普及はなんとも寂しい限り。コンテンツを持ってるところが自社の権利を守るのに必死になるあまり、ユーザーに見られないコンテンツには意味がないってことを忘れちゃってる。だから、これもすぐに物になるとは思えない。


なんかそうこうしているうちに、人々はもっと他の娯楽に向かってしまい、コンテンツを消費するような文化は衰退しちゃうのかもね。