ネットは使い方によって大きく変わる


たった10年ほどでもう無くてはならないインフラのひとつにまで成長してしまったインターネットですが、どのような形で利用するかというのにもいろんな方法があって、使う人、使い方によっていろんな目的で使われていると思います。



携帯電話でメールを送りあったり、携帯サイトを見る、PCで普通のWebサイトを見る、ブログやSNSで自分のサイトを持つ、など、いろんな使い方がありますが、低コストで多くの人とコミュニケーションをとることができるネットの利点が、使い方によっては自分に大きな被害を与えることもあります。

最近よく話題になる、ネット上のブログやSNSに自分の犯罪行為を書き込んで公開していたのが広く公開されてしまって、リアルな生活に影響を与える、というのも、犯罪行為を犯しているのだから自業自得なのですが、個人情報が晒されまくったりする様は行きすぎな面も感じます。



ストレス解消などのはけ口として、他人を攻撃するのにネットを使っている人たちもかなりいて、ネットに情報や意見を公開しようとしている人たちがそれを見て、公開する意欲を失ってしまったり、ネットから距離をおいてしまったりするのもよく見かけます。多くの人の発言を見ることができるのがネットの利点のひとつですが、声が大きい、性格的にしつこい人の悪意が増幅されやすいというデメリットもあったりします。



また、さまざまなWebサービスがあって、いろんなコミュニティが存在していて、場所によっていろいろと異なるルールやマナーがあったりします。違うルールやマナー同士がぶつかったときは、お互いに礼儀をもって、納得できる落としどころを冷静に話し合えばいいと思うのですが、たいていの場合そうはならずに感情論、自分の意見の押し付けあいになることも少なくありません。



ネットという手段は非常に便利で大きな可能性を持っていますが、それをどこまで有効活用できるかってのは、それを使う人の方の意識にも大きくよります。自分よがりな考えで行動していれば、現実の場合と同じく多くの人の批判を受けるでしょうし、他人に攻撃的に接している人には、攻撃的な接触が多いでしょう。


結局のところ、ネットという新しい世界も人と人とのコミュニケーションからなるので、その接し方というのも現実での生き方と同じようなものになるのかもしれません。