コンテンツの入手のあり方


CDが売れないのは、終点が同じだからかもしれない・・。ネット配信主流の時代にCDを買う意味って、なんだろう?:Blog紹介しちゃいます。 - livedoor Blog(ブログ)」を読んで。

便利になるのは良い事だと思います。しかし、世界が便利になるにつれて、ひと1人が扱える要領を超えつつあるのかもしれません。Amazonでヒットからニッチまで何万もの商品を購入出来るようになりましたが、その何万点の商品を100%見る事は不可能に近い事です。

これからの時代、問題になるのはコンテンツの供給過剰なんじゃないかと思うことがよくあります。多くの商品を作り出し、それを販売することは可能になりましたが、それを実際に視聴する人の方の視聴できる量はそう増える訳じゃない。しかも、コンテンツってのは、別に最新のモノだけじゃなくて、過去のモノも楽しむことができる。

そう考えると、時が経つにつれてコンテンツが市場に溢れて売れなくなっていく時代がやってくるんじゃないかと思います。



音楽の話で考えてみると、今自分が音楽を聴くのはPCでの再生かiPodを使って聞くかで100%です。どっちにせよ、PC上のiTunesに曲を取り込んで聴くわけですが、そう考えるとCDというメディアの形で買う必要は全くなかったりします。それでもCDを購入することは多いのですが、なぜかと言われたら欲しい曲がネット配信されていないから。


あと、ネット配信とレンタルCDの比較ですが、

って辺りがキーポイントだと思ってて、値段はレンタルCDの方がネット配信より明らかに安い。曲の選択性は、1曲単位で選択できるネット配信の方が良い。で、利便性で言うと、ネットにさえ繋がっていれば何時でも好きなときに曲を購入できるネット配信に比べて、レンタルCDは店まで2回(レンタル時と返却時)行かなくてはならなく、更に貸し出し中で借りられない事もある。

値段では負けていても、曲の選択性や利便性で大きく勝っているのでネット配信を使いたい。

携帯で流行っている着うたなども、この利便性の部分が非常に大きいからこそ、低い音質や高い料金でありつつもあれだけ売れているのだと思います。(購入する人が音質や料金を気にしていないって可能性も大きいけど)


自分はCDを頻繁に買う方じゃないんですけど、たま〜にCDを購入する場合もあります。
買う理由は様々ですけど、曲が好きだったり、主に気に入ったアーティストのCDを買ってしまう場合が多いです。今までにも書いたように、曲だけなら(ネット配信やレンタル)で十分し、最終的に曲を聴く場所は、パソコンやiPodの中だったりします。一昔前だったら(CD=曲を聴くこと)だったと思いますが、CD経由で直接聴かなくなっている現状を考えると、CDを買う意味が昔と変わってきているんじゃないかと思うんです。

なんでネット配信やレンタルCDでも曲を手に入れられるのにCDを買うのかと言えば、前述のようにネット配信されていなくてCDでしか手に入らないからってのと、好きな作品にはそれなりの対価を支払いたいって気持ちがあるからかな。


例として取り上げられている「天元突破グレンラガン BEST SOUND(DVD付)」を買っていたりするのですが、最初は店頭で買おうと思ってたのが品切れで買えず、結局ニコニコ市場経由でAmazonから購入しました。ニコニコ市場経由で購入したのは、アニメ放映の後半にテレビが壊れてしまってテレビで見ることが出来ずにニコニコ動画で視聴していたから。

ニコニコ動画がなかったら後半は見ることができなかったので、CDを購入するほどにははまってなかったのかもしれません。



コンテンツを売るということが、今後ますます難しくなっていくであろうことを考えると、自分が気に入った作品はちゃんと購入することで対価を払っていかないと、もう新しいコンテンツが出てこなくなる可能性があります。

ネットでただで手に入れられるからそれでいいやってのは、コンテンツに対して余りに愛がなさすぎる。タダでその作品を見てるってことは、どこかで誰かがその料金に相当するものを肩代わりしてるってことを忘れちゃいけない。



無論、見たもの全てに対して絶対対価を支払わなければならない、とは思いませんが、最低限、気に入った作品だけでも対価を支払ってかなくては、そういう作品が見られなくなってしまう未来になってしまいます。



これは、コンテンツだけでなくサービスなども同様で、多くの面白い、素晴らしい動画や作品にめぐり合わせてくれたニコニコ動画には、そういう意味もこめて月500円の料金を払ってたり、ニコニコ動画経由で購入したくなったモノはニコニコ市場経由で購入しています。

赤字な今は難しいでしょうが、利益が上がるようになったらニコニコ動画でアップされているアニメなどの権利者側にも利益を回せる仕組みを是非取り入れてもらいたいと思っています。