ついに始まる音楽CDの受注生産

コロムビアミュージックエンタテインメントは来年2月、音楽CDの受注生産・無在庫販売に乗り出す。ネット通販のアマゾンジャパンと業務提携。新進アーティストを中心にウェブ上で1枚から注文を受け付け、アマゾンが決済・配送する。将来は既存アーティスト作品への活用も検討する。大量生産し在庫を抱えながら販売する従来のレコード事業モデルを脱し、ネットの活用でこれまで逃してきた少量多品種需要を開拓する。


どんどんと新しいコンテンツが増えていき、現実な店舗に置く場所が無くなっていく音楽CD(DVDやゲーム、他のコンテンツの多くもそうです)で、受注を受けた分を生産して販売するという方式が以前から提案されていましたが、ついにそれが現実で始まります。

在庫を持たないからリスクも少ないし、注文から届くまでの期間は少しかかるのでしょうが、廃盤などで入手不可能になるといったこともない。(現実にはありえますが、過去のコンテンツをそのまま商品として保存する方式よりは可能性は低い)

コンテンツ販売の裾野がどんどんと広がって、少量多品種な需要を掘り起こす方向へと進んでいきますね。



多くの宣伝費をかけ、流行を作りだして、大量販売するといった方式はすぐには無くならないでしょうが、広がった裾野にじわじわとユーザーを奪われていく状況がこれからも続くと思います。