ウェブを通じての人との繋がり
「裏切られて、気になり始める - 「興味がある」その先にあるもの - 忘却防止。」を読んで。
ウェブを見てるといろんな文章や表現に出会うけど、それらは誰かが作り上げたもので、ウェブを通して人に興味を抱いていくのはどういう流れなのかを綴ったエントリ。
その人の存在に気づく
ウェブを繋ぐ手段はどんどん広がり、さまざまな人の書いた文章を読めるようになった。ある程度の分量をまとまった形で読む書籍とは違い、ネット上の文章はそれほど長くない分量の記事を個別に読むことが多い。
参考になる意見、興味深いテーマの取り上げ、鋭い考察、自分とは違った視点、いろいろと心にひっかかる文章に出会うと、その文章との出会いは自分の中に残る。そのときには、それが誰によって書かれた文章なのか、というところを必ず見る。
ブログで取り上げている文章はそういう興味を持ったもの。
ただ、1回、2回の出会いではなかなかその人の名前をしっかり覚えるところまではいかない。
興味の蓄積によってその人が形作られる
そうやって自分の中に残る興味の蓄積によって、興味を持つ文章をよく書く人の像がだんだんと自分の中に出来てくる。それは、自分が見た部分だけで作り上げたその人の印象だけど、それがある程度大きくなってくると、深い興味を持つ対象として自分の中で認識される。
強烈な印象を受けた人は、一発で興味を持つ対象として認識することもある。
観察対象としてマークする
その人がウェブに残したものを読む。人の表現の場であるブログやホームページが分かりやすいが、最近ではあちこちでウェブ上の活動をしている人も多い。その人がソーシャルブックマークを利用していれば、その人の興味の対象が分かるし、Twitterのようなミニブログを利用していれば、ブログなどでは見えないその人の別な面も見えてくる。
この段階になると、RSSリーダーでその人の書くものを追いかけたり、Twitterでfollowしたり、どこかでその人と語り合えるような場所があれば参加したりする。その人との接点を作ろうとする段階。
より深く繋がっていく
ウェブを通じた関係でも、互いに興味を持っていればいろんな方法でコンタクトを取る事ができる。ブログでやりとりするのもそうだし、ソーシャルブックマークやTwitterで語りかけてもいい。チャットを使えば、より密度の濃いコミュニケーションを取れるし、地理的な条件さえ許せばオフ会を開いて実際に会うこともできる。
そうやっていろんな人とコミュニケーションしてきた。パソコン通信時代も含めれば互いに存在を認識してやりとりした人の数は数百人以上になる。
会ってみたいけど、実際に会ったことの無い人はまだたくさんいるし、もしかしたら、私自身も誰かにそう思われているかもしれない。ウェブの面白いところは、実際にアクションを起こしてコメントを書いたり、ブログで関わったりするところから始まって、その人に実際に会うところまで持っていけるところ。
距離、年齢、立場などを飛び越えて、ウェブ上に残した情報を基にやりとりできる楽しさは昔から変わっていない。
裏切られる - そして「気になる」
* 馴染みのブログに通っていて、自分の用意した枠であったり、強度をはるかにしのぐメッセージを不意に読み取ることがある。
裏切られるという感覚を持つことはほとんどない。その人にはそんな一面もあったんだ!って驚きはあるが、自分の中にある誰かの印象は、自分が見てきた分だけで作られていて、どんなに情報が増えてもその人の一面でしかないって思ってるからかも。
だから、オフ会は面白い。この人があの文章を書いた人なのか、この人があの絵を描いた人なのか。そして飲みながら話していて、サイトでは見えなかった面が見えてくる事もある。益々興味が湧いてくる人もいるし、イメージと違うなぁと思う人もいる。
ネット内でのコミュニケーション手段で一番上位なのがチャット、それを超えてリアルな部分と繋がるオフ会ってのは、やっぱそこまでのやりとりを超えた面白さがあります。オフ会やチャットでの出会いからその人に興味を持つパターンもありますしね。