教えることの難しさ


東大生を家庭教師にしないでください - Thirのはてな日記」を読んで。


まぁ、東大生ってのは話を分かりやすくするために挙げられた例なんだろうけど、受験で高い点数が取れる頭の良さと人に何かを教える能力ってのは全然別って話。


人に何かを教えるってのは、その人がどこまで理解していて、何が理解できないかを判断し、どうすればそれを理解して覚えることができるかを示してあげること。暗記科目だとひたすら覚えるだけですが、理解を要する分野は人によってどこで詰まるかは全然違ったりしますしね。

分からない人と同じ視点まで下がって教える必要があるので、なまじ勉強ができる頭が良い人には逆に難しいのかもしれません。



受験勉強だけじゃなく他の場合も含めると、何かを教えるときには、表面上だけ教えるか、原理的なところから教えるかって違いもあったりします。

例えば、PCの使い方が分からない人に操作を教えるとき、このボタンを押せばいいから的に対処法だけ教えるのと、その操作はどういう意味を持っていてこういうやり方がある、って教えるのは、後者の方が手間や時間はかかって面倒だけど、教えられる人自身の力にはなって別の事例のときに自力で解決できるようになったりする。

その場を取り繕うために上辺だけ教えるか、自分で解決できる能力を授けるか。


人に何かを教えるときは、なるべく後者でありたいと思ってます。難しいですけどね。