ネットの可能性
「ネットに住む - phaのニート日記」を読んで。
ネットに住むって感覚の話。
例えばあなたが絵がすごく好きだとするじゃないか。絵を見るのも好きだし描くのも好き。そしたら、その絵を見たり描いたりするだけじゃなくて、その絵の中に自分が住むことができるの。絵の中に住んで、遊んだり走り回ったりできるの。自分が描いた絵の中にも住めるし、自分だけじゃなくてそこには他にも絵が好きな人がたくさんいて、他の人が描いた絵もたくさんあるの。他の人が描いた絵の中に入ったり、自分の絵と他の人の絵を繋げて遊んだりもできるの。
なんかおとぎ話の世界に入り込んだかのような説明だけど、確かにそれと近いものを感じてるかもしれない。
ネットに住むってのは、もう結構当たり前の感覚になってるけど、そうでない人にはまだ見たことのない世界なんだろうか?
ネットゲームなら世界中の誰かといっしょにゲームを楽しむことができるし、それがMMOともなれば仮想世界の住人としてまさにゲームの世界に入り込んだかのように過ごすことができる。
何か自分の好きな趣味について知りたかったら、それについて詳しいブログを読みに行くのもいいし、匿名掲示板で語り合ったりもできる。
子供の頃に友達といろんな新しい遊びを考えて遊んだもんだけど、ネットを見てると常に誰かが新しい遊びを考えて作り出し、それに群がって遊び出す人たちがいる。
親しい人たちの日常をSNSで垣間見ることもできれば、全然知らない人の日常をブログで見ていろんなことを知ったり感動したりもできる。
いろんなニュースも、テレビや新聞で流れている内容だけでは分からないことがいっぱいネットには溢れてる。マスメディアでは流れない情報もあるし、専門家顔負けの考察をしている人もいる。
面白い動画をネットで見つけて楽しんだり、みんなでわいわいそれを見ることができる。
そんないろんな活動は全部、ただ見ているだけじゃなくて、自分で参加することができる。一方通行じゃなくて、互いのやりとりという相互通行に持っていける。ネットに参加している人々は、現実のどこかにいる誰か。
ネットの活動はネットで閉じたものじゃなくて、現実の可能性を広げてくれるものだから面白い。