はてなダイアリーとリンク羅列型ニュースサイトの相性の悪さ


ここ最近気になっていた、はてなダイアリー上でリンク羅列型ブログ・ニュースサイトを行う際の問題点。過去にも何度か問題になっているが、今回また問題になっているブログがあったので、知らない人、よく分からない人向けに説明を。見る限り、ほとんどの人は自動トラックバック機能がなんたるかに気づかずにトラックバックを飛ばしまくっているようです。



はてなダイアリーでは、デフォルトの仕様ではてなダイアリー内の記事へのリンクが本文中にあると自動でトラックバックが飛ばされるという自動トラックバックという機能があります。

はてなダイアリーおよびはてなグループの日記やキーワードページなどからはてな内の各サービスへ言及(リンク)を行うことによって自動に送信されるトラックバックのこと(→リファ)。


自分の言葉で文章を綴るタイプのブログにおいては、この自動トラックバックのしくみはかなり便利で、はてなダイアリー内の記事に言及するときはいちいちトラックバックURLを入力しなくても、この機能によって記事登録時に自動でトラックバックが飛びます。URLを載せるということはそれについての内容が書かれているはずなので繋がると便利だろう、というはてなの思想が見えます。


ただ、はてなダイアリー(ブログ)の使われ方として、自分のメモ代わりに気になるURLを記載する人や羅列型ニュースサイト(ニュースのURLを箇条書きのように羅列するスタイルのニュースサイト)として使う人が最近増えてきました。ここで問題なのは、デフォルトでオンになっている自動トラックバック機能によって、他のはてなダイアリーの記事URLがあるだけで自動的にトラックバックが飛んでしまうこと。


トラックバックというのは相手のブログから自分のブログへとリンクを張る行為ですから、そのトラックバック先ブログの作者やその記事を読んでトラックバックを見つけた人がリンクをたどって自動トラックバックを飛ばしたはてなダイアリーへと記事を見にやってくることになります。

ここで、ただ記事のURLのみ、もしくは記事の一部の転載のみしか記事中になかったとしたら、見に来た人は間違いなくがっかりするでしょう。なぜなら、トラックバック先に記事を見に行くというのは、元記事に関連する情報が書いてあることを期待してリンクをたどる行為だからです。自分のブログにトラックバックをもらったことのない人、トラックバック先を見に行くことの無い人はこれに気づかないので、URLのみ、URL+記事転載のみで言及がない記事からのトラックバックが迷惑に思われていること、スパム行為と同様に認識されていることに気づかないのかもしれません。



このような背景があるので、はてなダイアリーでメモ代わりにURLを記載・羅列型ニュースサイトをやろうとする人ははてなダイアリー編集画面の設定>コメント・トラックバック設定>トラックバック設定>自動トラックバック、の部分を「自動トラックバックを送信しない」の方に変更するのをお勧めします。


もうちょっと付け加えると、メモ代わりにURLを記載・羅列型ニュースサイトというのは、はてなブックマークでそれが実現できます。まだはてなブックマークを使っていない人は一度はてなブックマークを試してみるといいかもしれません。



このブログにも、上述したような言及のない自動トラックバックがかなり飛んできます。トラックバックスパムを削除する作業のときにそれらもいっしょに削除していますが、結構な数になります。




そんな背景があって、以前ゴリラブーツさんの所もスパム騒ぎになりましたし、今回Webアプリを作ろうさんの所もスパムと言われた、という話になっています。

私のブログのブクマコメでスパムと言われました。 ですが、全く自覚がなく、どういった点がスパムに当たるのか気になり、 調べてみたところ、以下の候補が挙がりました。

少し調べてみましたが、リファラについてよく分かりません。

リファラ」というのは普通のウェブ用語でもありますが、はてなダイアリーではトラックバックを飛ばすことをリファラを飛ばすと言ったりもします。リファラを飛ばすのをやめてみたら?、というのは自動トラックバックを切ったら?ということです。



はてブでよくブックマークされるブログをはてなダイアリー上で運営してる人は、この自動トラックバック機能による言及なしトラックバックをかなりもらっているはずで、トラックバック先を確認する人にはかなり負担になっていると思われます。そろそろ自動トラックバックがデフォルトの設定になっているのを考え直す時期なのかもしれません。



気づかずに自動トラックバックではまってるはてなダイアリーユーザーを結構見かけるのでエントリにしてみました。