はてなを使っていて思うこと


はてなのサービス開発が春から京都へ移転するというニュースを機に盛り上がっているはてなに関する話題。



はてなのサービスを使っていて思うのは、自分のアカウントを中心として、利用しているサービスやウェブ上にアップした記事やブックマーク、コメント内容を元に繋がるためのしくみが豊富に用意されているってこと。

同じ事柄に興味を持っている人を見つけやすかったり、誰かに興味を持ったときにその人が書いたコンテンツを簡単に一覧することができたりと、ネットを通じて繋がることがこれほど容易なサービスを提供している会社は他にはない。



ただ、その繋がりやすさ故に、異なる思想を持つ人々同士の衝突が起こりやすいって欠点もある。はてなのサービスを愛用する人々の反対側にアンチはてなを主張し続ける人々もいる。好きな人、嫌いな人の両方がいるってことは、それだけ尖ってる部分を多く持っているサービスな訳で、それはいいことだと思う。

ただ、その特徴故に、一般層の興味対象から外れてる部分も多くあって、それは例えばはてなダイアリーの書き方やテンプレートの自由度だったり、アフィリエイトのし辛さだったり、馴れ合いよりも自由な主張を認める体制だったり、他のブログサービスとは明らかに違うネット好きな人が多いユーザー層だったり。



はてながより成長するために他の成功しているWebサービス会社を見習うべきだ、という意見もあるが、それはちょっと違うと思う。はてなはてなであるのは、他のWebサービス会社では見られない特徴的なサービスを展開しているからであって、ただいたずらに他のWebサービス会社のいいところを取り入れれば成長するかと言ったら、そうではないだろう。はてならしさを失ってまでの成長には意味は無い。

はてなはてなのいいところをもっと伸ばす、広める方向に行くべき。



今後のはてなに望みたいのは、

  • ユーザーがしっかりついて利用が安定したサービスの広報活動の拡大
    • もともと他にはないサービスで人気を得てるはてなの場合には、他では見られない機能やしくみを多く持つが故に、その特徴をもっと多くの人に分かりやすく説明するアピールは重要。
  • サービス拡張もいいが、どんどんサービスが増えてもユーザーが利用できるキャパシティには限界がある。定期的に利用者が少ない、成長していないサービスの強化期間を設ける、成長が望めないのなら打ち切り。(Googleのようにサービスを増やし続けるほどのリソースは今のはてなの規模では難しい)
  • 昨年末くらいからid:jkondoが書く文章を見かける機会が増えて、はてなの方向性が見えたのは利用しているユーザーとして安心できた。他の開発者の担当サービスに対する考えなどももっと発信してもらえば、それに対するユーザー側の反応ももっと得られると思う。

と言ったあたり。



今後のはてなの発展を期待しつつ、一はてなユーザーとして、はてなの面白さをもっといろんな人に伝えられたらな、と思いながら書いてみました。