出力する楽しさ


MORI LOG ACADEMY: 入力ばかりだと」を読んで。

入力ばかりだと、の話は後半部分。

面白いものはないか、楽しいものはないか、と大勢が自分の外部を探している。自分の内部を探す人は少ない。

入力ばかり、いわば受け身の体勢に慣れきってしまうと、だんだんと刺激がなくなってつまらなくなってしまうってのは、過剰なまでに面白がらせよう、興味をもたせようというアピールで満載なコンテンツが溢れてる今の世の中だと当然のことなのかもしれない。どんなごちそうでも毎日だと飽きるというアレ。



出力する、何かを作り上げるってのは、自らをコントロールしてコンテンツなり状態なりを作ること。今の時代は何かを作る、できた、で終わってしまったかつてとは違って、更にそれを公開・発信する、反応をもらう、といった続きの道がネットというインフラのおかげで非常に簡単になった。


ゲームというものが現実では実現できないことを仮想的に楽しむ行為な様に、何かを作り上げるっていうことは、自分の頭の中にしかない何かを現実なり仮想なりの世界に具現化することで、自分以外の人にも知らしめることができる。

参照記事でも指摘されてるようにブログってのも何かを作り上げるという行為の一つで、多くの人が簡単に出力を実現できるようになった初めての機会なんじゃないだろうか。初めてな機会ゆえに、その使い方はまだまだ手探りな部分も多く、時にトラブルに発展することもあるけれども、入力だけじゃなくて出力の可能性を与えてくれるブログほど面白いものはない。



出力ってのは、単に外に放出して終わるだけじゃなくて、それを見た人からの反応が戻ってくることで新しい入力へと続く。自分の好きなものを出力することで、それに関したもの、情報、人が自然と引き寄せられて集まってくるってのは、実際にやってみないと分からない現象だけど、一度この楽しみを知ってしまったら、もう出力なしには生きていけないくらい面白いことでもある。