音楽や映像を楽しむ環境


今、音楽を買おうと思ったらCDか音楽配信かで自分的には全て音楽配信にしたいのだけれども、聴きたい曲がCDでしかリリースされていなければCDを買うしかない。

PCで音楽を聴くようになる前はミニコンポ、MD、ポータブルCDプレーヤーなどで音楽を聴いていたが、iTunesが出てそれを利用するようになった2001年くらいからは手持ちのCDをPC上でライブラリ化するようになり、iPodが出てからは音楽を聴くほとんどがPC、もしくはiPod経由(iPod自体かiPodからカーステやスピーカーなどで出力)になった。


PC上でライブラリ化することのメリットはいちいちCDを探す必要が無くなること。iPodでライブラリ全てを持ち歩いて好きなときに好きな場所で好きな音楽を選んで聴けること。とにかく、ライブラリをひとつにまとめておけて自由に好きな曲を好きなように再生できる環境ってのは、一度体験して知ってしまうとそれが無かった頃には戻れなくなる。

PCに取り込む際に圧縮するので音質は下がるが、その違いが明確に分かるほどの再生環境は持ち合わせていないし、もし聞き比べられる耳や環境を持ってたとしても、音質と利便性のどちらを選ぶかと言われたら間違いなく利便性を取る。


音楽の次の映像

そんな感じで、音楽に関してはすっかりPC&iPodに依存した環境に移行してるのだが、利便性で考えるといずれ映像に関しても同じような環境に移行したい気はしている。

手持ちのDVDでも、よく見るDVDはPCに取り込んでしまうと見るのが楽になるのだが、問題はCDほど簡単にはDVDは取り込めないということ。DVDをリッピングする場合は、取り込んだ後に別のツールを使って適当なサイズに変換しないとあっという間にHDDが溢れてしまう。
iPod上で動画も楽しめるようになって、それ用にライブラリを作るために動画変換に関していろいろと調べたけど、動画変換はかなり奥が深い作業でなかなか手軽に変換って訳にはいかなかった。

DVDを取り込むのは、最近ではMacを使いHandBreakってソフトを使うのが一番手軽で望むクオリティの物が得られるので、それを利用している。取り込んだ動画はLAN-HDD上に保存してるので、好きなマシン上から自由に再生できるようになってて、MacBook+FrontRawを使えば、MacBookに繋いでいるデュアルディスプレイ用の液晶上でリモコン(AppleRemote)を使いながら快適に動画を閲覧することが可能。変換した動画の一部はiPodに入れて持ち歩いて楽しんだりもしている。


まあ、実際には自分のライブラリを見るより、動画共有サイトで動画を見ることの方が圧倒的に多かったりするのだけれども。


映像コンテンツのネット配信


データ量的にはPCだけじゃなくiPodのような携帯音楽プレーヤーや携帯電話などでも手軽に扱えるようになった音楽ですら、なかなか音楽配信へと移行できない状態を見ていると、映像コンテンツのネット配信への道のりはもっと険しいものなんだろうなあ、と思うことしきり。別に不特定多数の人にコンテンツをばら撒きたい!とか思ってるんじゃなくて、自分の好きなコンテンツを自分の視聴環境で楽しみたいだけなんだけども、なかなかそうはさせてくれない。


ネット配信したらそれがコピーされて出回ってしまうから配信しないなんてのは、ホント笑ってしまう言い訳。配信されていない現状だって、音楽はCDから取り込めるし、映像もDVDやテレビ放送から取り込める。ネット上で違法に出回っている音楽や映像はそういう出所によるもの。

それら全てがコントロールできない現状で、正しい販売ルートになりうるネット配信をコピーして複製されるからなんていう理由で始めようとしないのは、完璧なコントロールを目指すあまりに多くの販売機会を失っているようにしか見えない。



それでも、時代の流れには逆らえないのか、アニメなどはレンタル形式で低い画質ではあるもののネット配信が利用できるようになってきている。価格も安いものだと1話100円程度からで、借りたい巻が誰かに借りられていたり、返しに行かないといけなかったり、そもそも近所に欲しい作品が無かったりするレンタルDVDよりはずっと利便性は高い。

願わくば、ユーザーに現実的な価格(アニメだと1話500〜1000円程度?)で、DVDクオリティレベルくらいの映像配信(購入形式)を実現してくれれば嬉しい。