趣味を広げるためにつながる


「趣味でつながろう」なんて考えたことがない - 他人の脳内」を読んで。

「高校まで話の合う人が周りにいなかったけど、大学になってはじめて自分の同類に出会って感激した」。その手のお話を、僕は何度となく目撃してきた。

高校とか大学でそういう思いをしたことはほとんどなかったけど、ネット上で自分の興味のある分野についてのコミュニティに参加するようになって「自分と似た分野に興味を持つ人々との出会いに感激した」ってのはあった。同じモノに興味を持っていると共感できる喜びってのも大きかったけれど、同じ方向に興味を持つ人々の好みの中にある、自分がまだ気づいてないモノを見つけられる発見の喜びってのも同じくらいに大きかった。

それまでは、何か興味があることがあっても、それに夢中になると周りの人がついて来られないレベルに達してしまい、参考にできる周りの人がいない状態だったのが、ネットという場で同レベルや上のレベルの人を見つけ交流することができるようになった変化は大きかった。



私にとっての「自分が興味を持ったことの集合」である趣味に関して、それが好きであるかどうかを判断しているのはもちろん自分自身だけれども、それを発見するための道筋はなんであってもいいと思ってて、他人の推薦や評判でもいいし、雑誌やネットで見かけた情報でもかまわない。なるべく多くの情報に接して、その中から好きなモノを選択すればいいと思ってる。

だから、細かい点で一致していなくても同じ方向に興味を持つような人々と出会い、交流することで、自分の好きになりそうなモノの情報がより多く得られることに大きな喜びを見出すのだと思う。


自分にとって「趣味」とは一人けもの道を行くようなものであり、大勢でつるんで何かをするものではない。僕の思い込みでは、そんなに大勢の人が自発的に深い興味を持つ対象が一致することは、確率的に「まずありえないこと」なのだ。

私にとっての「趣味でつながる」ってのは、同じ方向に興味を持つ人々と交流することで自分の趣味をより広げるってことを目的としてるので、つながる際に細かい嗜好まで一致してる必要性は感じないし、むしろずれてるくらいの方がわくわくしたりする。